とある化学の超ガテン系

実験嫌いの実験化学者が綴る企業の研究員の日常 (このブログはMac OS Xに最適化されています)




Friday, April 5, 2013

Aromatic Cation Activation (6): Alternative to the Mitsunobu Reaction

ラーメン食べてきたので、そのメモ書きます。

-らーめん 木尾田 らーめん (680 JPY) memo-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
中細のストレートの麺がとても旨い。味、食感、ぷっつりと切れる歯切れが素晴らしい。スープはある程度の粘度を感じる豚骨和風(醤油?)スープで、臭みは殆どなく穏やかで上品な味ながらコクが深い。で、麺とスープが驚くほど絡み合わないんだけど、それがあまり不満ではない不思議なラーメンと思いました。具は、チャーシュー(大したこと無い味)、メンマ、ノリ。「穏やかな旨さ」を感じさせるラーメンと思います。


閑話休題


こんな文献を読んでみました↓

Cyclopropenone Catalyzed Substitution of Alcohols with Mesylate Ion
Org. Lett.,  2013, 15, 38-41.


Cyclopropenium Cation Activationを利用して、触媒的にアルコールから立体反転させたメシラートをつくるっていうお話です。

(Cyclopropenium Cation Activation→
http://researcher-station.blogspot.jp/2012/03/aromatic-cation-activation-5-catalytic.htmlhttp://researcher-station.blogspot.jp/2011/11/aromatic-cation-activation-4.html,
http://researcher-station.blogspot.jp/2011/08/aromatic-cation-activation-3.html,
http://researcher-station.blogspot.jp/2010/08/aromatic-cation-activation-2.html,
http://researcher-station.blogspot.jp/2010/07/aromatic-cation-activation-1.html)

まず著者らは、化学両論量のジフェニルシクロプロペノン (8)を使って検討を行います↓


キラルアルコール(7)に8を作用させると9が定量的の生成することが確認され、base(この場合はEt3N)を作用させることで立体反転したメシラート(10)が得られます。このとき、Et3Nを添加しないままだとメシラートへの転化率は<10%です。また、8がないと100%リテンションのメシラートが得られます。

次に著者らは7を使ったモデル反応で触媒反応の最適化を行います。触媒反応の最適条件は、7 (1 eq.)とi-Bu3N (0.95 eq.)のCHCl3溶液をシリンジポンプを使い、反応温度55℃で、8 (15 mol%)とMs2O (1.5 eq.)のCHCl3溶液に18時間かけて滴下した後、1時間反応させるというもので、99%eeの7から対応する立体反転したメシラート (10)が94%eeで得られます。ハッキリ言って、この滴下時間の長さはサンプルワーク程度のラボ・ユースには向かないですね(一気に加えると、殆ど選択性が出ない)。あと、プロセス・ユースなら、18時間かけて滴下しても価値があると思いますが、もっとエコな溶媒を検討してみたいと思いました。

他、14の基質に対して触媒反応と化学両論反応で基質一般性を検討しています(より高活性な、シクロプロロペノンの置換基がPMPの触媒も試している)。官能基許容性は、エーテル、エステル、アルキルハライド、チオエーテル、フタルイミドでオッケーだけど、ホモアリルアルコールはダメみたい。15基質中、反応がうまくいかなかったホモアリルアルコールを除いて、立体反転率は85-98%(概ね94%は越してる)。

あと著者らは、副生するジフェニルシクロプロペノン (8)と生成物とが分離し辛いときのために、簡便なジフェニルシクロプロペノン除去法を考案しています↓


ところで、立体反転っていうと光延反応が超有名ですけど、光延反応で立体反転させたメシラートやトシラートの合成例はこんなのがあります↓

nucleophileにp-TsOHを使うと反応が進行しない。
Tetrahedron Lett., 1982, 23, 4461-4464.

J. Org. Chem., 1996, 61, 7955-7956.

Tetrahedron Lett., 1997, 38, 4305-4308.

まあ、どれくらいの転化率と選択性で反応が進むのかが重要と思いますが、実際、光延反応の選択性ってどれくらいなんでしょうか?選択性について網羅された総説とかがあったら教えてください。

とりあえず、Cyclopropenium Cation Activationが光延オルタナティブに成れるかどうか見守っていきたいと思います。

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