とある化学の超ガテン系

実験嫌いの実験化学者が綴る企業の研究員の日常 (このブログはMac OS Xに最適化されています)




Sunday, March 30, 2014

C(sp3)-Hを活性化せよ!

去年行った居酒屋のメモです↓(けっこう吞んだくれてたので覚えている分だけ)

-上喜源 memo-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
酒の品揃えも料理の品揃えも大分充実した普通に旨い居酒屋。くじらのタレは、初めての出会いだったけど、とても興味使い味で印象的だった。

-ヱビス&ヱビス (550 JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-RAVIEW-
ハーフ&ハーフ。ボクはけっこうハーフ&ハーフ好き。ヱビスはbodyも香味もそこそこあって、気軽にハーフ&ハーフできる銘柄と思うので、使い勝手良しと思います。

-菊正宗 燗 (大) (680 JPY)-

-吾空 (450 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
文句無く旨い。ボクの大好きな麦焼酎。文句無しに旨い!

-八海山-

-エシャレット (380 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
しやっきりしてて、爽やかで鮮烈な辛味がとても良い。

-鯖の押し寿司 (780JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
なかなか旨い。鯖の締め加減が良いです。ご飯部分も美味しい。

-ほたるいかの沖漬け-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
塩辛すぎず、瑞々しくtastyな味。

-刺身5点盛り-
-RATING- ★★★★☆

-くじらタレ-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
目刺しライクな味でとても興味深い。日本酒のアテに最高かも。

-馬刺-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
まあまあかな


閑話休題


こんな文献を読んでみました↓

A Highly Tunable Stereoselective Dimerization of Methyl Ketone : Efficient Synthesis of E- and Z-1,4-Enediones
Org. Lett., 2013, 15, 2148-2151.


芳香族メチルケトンのsp3炭素-水素結合を活性化して、1,4-ジエノンを合成するという話です。しかも、ホモカップル体、ヘテロカップル体を作り分けることが出来ます。

1,4-ジエノン合成というと

(i) フランやチオフェン誘導体の開環 (J. Org. Chem., 1993, 58, 497.; J. Org. Chem., 1985, 50, 779.; Green Chem., 2011, 13, 3066.; Eur. J. Org. Chem., 2012, 3647.)
(ii) エノンサブユニットの酸化 (Corey et al., J. Am. Chem. Soc., 2003, 125, 3232.)
(iii) α-ジアゾカルボニル化合物の分解 (Chem. Commun., 1997, 2163.)
(iv) 2-アルキニルアルコールの酸化的転位 (Kirsch et al., 33-65% yield; Chem. Commun., 2006, 764.)

といった合成法があるようですが、利用可能な基質によって生成物の置換パターンが制限されたり、低収率であったり、対称および非対称の1,4-二置換-1,4-エンジオンの合成の普遍的な合成法がないといった問題があるようです。

で、This work↓
I2 (2 eq.), CuBr2 (0.2 eq.)
homodimerization : 16 examples, 29-90% Yield
heterodimerization : 12 examples, 58-83% Yield
photoisomerization : 9 examples, 81-99% Yield 

有用性アピールポントは

i) メチルケトンから直接、対称および非対称1,4-エンジオンを完全なE-選択性で合成できる初めての報告

ii) (E)-1,4-エンジオンに室温下、white light (23W)を照射することで、Z-体に変換できる

iii) heterodimerizationがけっこう選択的に進む。これは安定ラジカル効果(Persistent Radical Effect)によって説明される(Chem.-Eur. J., 2001, 7, 1159.)。

などです。

反応の特徴ですが、酸素雰囲気は反応の進行にほとんど影響を与えませんが、窒素雰囲気では収率の低下が観察されます。また、電子供与性置換基は収率にポジティブな効果がある。heterodimerizationの場合、一方のケトンをもう一方のケトンに対して二倍使用するとよい。

などです。

そして、推定反応機構はこちら↓

ヨウ素が、ヨウ素化とフェナシルラジカル形成という二つの役割を果たします。

けっこう凄いね。たったこれだけのことでメチルケトンのcross-couplingがけっこう選択的にできるっていうのに驚きな、二流大出のテクニシャン(研究補助員)のメモでした。

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