2006年9月4日月曜日

「香りの本」でライバル発見?

「香りの本」というマニアックな雑誌があります。日本香料協会が出している季刊の雑誌で、その名の通り香料業界関係者が執筆した記事と業界各社の広告から構成される雑誌なのですが、広く衆人の目に触れるのは殆ど皆無といっていい雑誌かと思います。

余談ですが、コンキチは学生時代に学校の図書館の地下(書庫)でこの雑誌をはじめて発見しました。最新号でさえ地下室に直行してしまう、何のために購読しているのか分からない雑誌だったのですが、香料会社の広告が沢山載っていたので、当時香料業界を志向していたコンキチは就職資料請求の葉書を送る時に重宝しました。

さて、この雑誌には化学系英文誌に掲載された香料関連論文の概要を抄録したコーナーがあるのですが、今回はそのコーナーにまつわる話です。

合成香料の仕事からはずされて5年半、今ではすっかりファインケミカルズのアウトソーシング引き受け部隊になったコンキチではありますが、就社以来7年半ずっと、「香りの本」の抄録の原稿を執筆する任を受けています。この抄録のコーナーは、香料会社各社にWatchingする雑誌が割り振られており、その雑誌の中で香料に関連している論文をピックアップして、概要を紹介するといったものです。

天然香料、合成香料、食品香料、分析法、その他の5つにカテゴライズされて、コンキチのJOBは(一応)有機合成化学なので、当然合成香料の抄録を担当しています。ちなみに、この抄録の原稿料は1本1,111円(税引前)。コンキチの能力はあまり高くないので、時給換算したらかなり割に合いません(でも、業務なので勿論勤務時間内にやっているのでプチダブルインカム状態です)。他の執筆者達は面倒くさがって1~2本くらいしか執筆しないのが常なのですが、コンキチはお小遣い稼ぎの為&こうでもしないとなかんか新着文献を読むための動機付けとして、できうる限り沢山投稿するようにしています(といっても6~8本くらいですが)。

ということで、コンキチは自分が、香料抄録コーナーの投稿数No.1を独走中だぜと勝手に思っていたのですが.....

先日、久しぶりに雑誌「香りの本」を眺めていたら、そうでないことが発覚してしまいました。複数のカテゴリーにまたがって10本超の抄録をUPしている輩が!!!コンキチは自分の担当の合成香料の項しかあまりチェックしていなかったので気付くのが遅れてしまいました。

この人物に対してコンキチの(勝手な)ライバル意識が超燃えてきました。明日から、気合いを入れ直して、バリバリ執筆活動に励みたいと思います(勿論業務なので勤務時間中に)。

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