2007年12月15日土曜日

DEPT

先日、NMRをとっていたときのことです。

とある化合物のDEPT90のスペクトルを解析していると、CH2のシグナルがなぜか検出されているではありませんか(CHとは逆の位相で)

NMRスーパー初心者級のコンキチは、

Why? That's not acceptable!

ってな気持ちになりました。

で、どうにも気になって仕方がなかったので、

「DEPT NMR」というクエリーで、軽くI'm Feeling Luckyしてみると.....

見事ヒットです。北大のWeb SiteのNMR解説ページに飛ばされて、見事コンキチの疑問に答えてくれましたよ↓
http://www.agr.hokudai.ac.jp/ms-nmr/nmr/dept.htm

なんでも(以下引用)
DEPTはCH, CH2, CH3, C(四級)の区別をパルス幅βによっておこなっているため、1JCHがふぞろいでも影響は少ないが、それでも1JCHが極端に大きなメチレンはDEPT90スペクトルにピークを与え、DEPT135では強度が弱くなる。下図は、大きな1JCH(173Hz)が知られているメチレンジオキシを有する化合物(セサミン)のDEPT90(下段),DEPT135(上段)スペクトルである。メチレンジオキシ由来のシグナルがDEPT90においてかなり強くでており、DEPT135では強度が小さい。

なんだそうです。実際、コンキチの測定したDEPT135のCH2の強度はこころなしか小さかったです。

はっきり言って、言っている意味は哀しいくらいチンプンカンプンチンプンカンプンイェーイ!といった感じなのですが、そういうことがあるんだと脳ミソにはインプットしておきました。

やっぱNMRとかのプロは、理系の文系と揶揄される化学の世界にあっては異彩をはなっているなと思うなんちゃって研究員のコンキチでした。

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