2009年2月11日水曜日

研究員の経済学入門

経済素人のコンキチです。三十路に足を踏み入れ早数年。世間で引き起こされる様々なトピックスに関して、(ちょっとでも)深く洞察出来るといいなと思い、経済学の本を購入してみました。

で、今日からちょっとづつお勉強してみようかと思います。
以下、そのメモ第1弾。

今日お勉強したこと↓

経済: 社会の生産活動を調整するシステム

市場の失敗: 個人の自己利益追求が社会全体に悪い結果をもたらすとき生じる
ex.
交通渋滞(1人ひとりの運転者は同じ道路にいる他のすべての運転者に費用を強いている)
魚介や森林などの天然資源の乱獲•伐採、大気と水の汚染(共有地の悲劇だね)

経済成長: 経済が財•サービスを生産する能力の増加

意思決定: 個人の選択
どんな経済学の問題も、最も基本的なところでは個人の選択-何をするか、また何をしてはいけないかの選択にかかわってくる。
個人の選択の基礎原理↓

a) 資源は希少だ
人が選択をしなければならない究極の理由は「資源が希少」だからだ。
資源: 土地、労働、資本、人的資本、天然資源 etc.
資源は、その利用可能量がすべての生産的用途を満たすほど多量にはないとき希少であると言われる。

b) 機会費用
ex.
大学に行くことの機会費用=授業料+住宅費+仕事について稼いだはずの所得
あらゆる費用は機会費用である!

c) 限界での意思決定
何かの活動をもうちょっとだけ増やすか、あるいはもうちょっとだけ減らすかの決定は限界的決定である。
限界的決定の前提: 限界のことろでのトレードオフ(費用と便益の比較)、すなわち何かをもう少しだけ増やすか、あるいはもう少しだけ減らすかの便益と費用を比較考量すること。
このような決定の研究は限界分析として知られている。
ex.
仕事場で何人の働き手を雇うべきか
どれくりの走行距離でマイカーのオイル交換をすべきか
新薬の副作用の許容限度はどのくらいか
etc.

d) 人々は自分の暮らしを良くする機会を見逃さない: インセンティブ(誘因)
利用可能な機会が変化し、それに応じて行動を変えることで利益が得られるような場合、人々は新しいインセンティブに直面していると言われる。
経済学者は、人々のインセンティブを変えずに行動を変えさせようとするいかなる試みにも懐疑的だ。
ex.
製造業者に自発的に汚染物質の排出を減らすように呼びかけてもうまくいきそうにない。汚染を減らす金銭的なインセンティブを与えるほうがうまくいくと考える(負のインセンティブの設定でもよいのだろう)。

相互作用
ex.
1人の農家が改良品種のトウモロコシを作付けする→増産に成功し、儲かる
多くの農家が改良品種のトウモロコシを生産→トウモロコシ価格が下落し、グループ全員が貧窮する
合成の誤謬とかゲーム理論的考え方なのかな?

個人の選択の相互作用の基礎にある原理↓

a) 取引は利益をもたらす
取引 仕事を分割し、各人が他人の必要とする財をやサービスを自分が望む財やサービスと交換すること
特化: 各人が得意とするものに専念すること(分業は人類の生み出した最も大きな発明の一つと思います)
各人が1つの仕事に特化して他の人々と取引するとき、社会全体としてより多くのものを生産できるようになる(定説だね)
自分の欲しい財やサービスを市場で手に入れられることを知っていれば、人々は安心して自給自足を捨て特化する気持ちになれる

b) 市場は均衡に向かう
均衡: ある経済状態にあって何か違うことをしてみても誰も自分の暮らしを改善できなくなった状態(裁定取引って市場に均衡をもたらすよね)
市場が均衡に向かうという事実は、市場の動きを予測し信頼するために基礎
i) 大都市居住者はスーパーの棚がいつも商品(例えば食品)でいっぱいになっていることうを信じている
ii) もしある流通業者が配達を怠ると、代わりに配達できる業者に大きな利潤機会が訪れ、食品の供給ラッシュが始まる
iii) つまり、市場は大都市に住む人々がいつでも食品を入手できるということを保障する
iv) このことは大都市居住者が大都市居住者であり続けること、すなわち農場に住んで自分の食料を栽培する代わりに都市の仕事に特化することを可能にする

市場が均衡に向かうことにより、分業(特化)が可能となるのですね。

c) 資源はできるだけ効率的に用いられなければならない
効率的: 他の人々を犠牲にすることなく誰かの暮らしを良くするようなあらゆる機会が活用し尽くされているとき、経済は効率的だ。
公平性と効率性は通常トレードオフの関係にある

d) 市場は通常は効率的

e) 市場が効率的でない場合(市場の失敗)、政府の介入が社会厚生を高める可能性がある
市場が失敗する理由↓
1st 個人の行動は市場では適切に考量されない副作用を及ぼす
2nd 取引の一方の側が自分の資源の分け前を増やそうとして、相互に有益な取引の実現を妨げる
3rd ある種の財は、もともと市場での効率的な処理には適さない性質を持っている


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