とある化学の超ガテン系

実験嫌いの実験化学者が綴る企業の研究員の日常 (このブログはMac OS Xに最適化されています)




Sunday, July 10, 2011

美食家なんていない

昨年末、「美食アカデミーが決める!人気商品の本当においしい順ランキング 冷凍食品「マルハニチロ」編」っていう番組をたまたまみました。
http://www.tv-asahi.co.jp/onegai-gold/updated/101218/index.html

タイトルそのまんまで、冷凍食品の雄「マルハニチロ」の冷凍食品をランク付けするという内容。そして、評価をした美食家達はこちら↓

川越達也 (人気イタリアン「タツヤ・カワゴエ」オーナーシェフ)
青山有紀 (会員制京料理店「青家」オーナーシェフ)
吉岡英尋 (ミシュラン東京で2年連続星獲得「なすび亭」オーナーシェフ)
斉藤美穂 (フランス料理研究家でショコラティエ)

こんな錚々たるメンバーが「レンジでチンしただけでこんなに美味しいなんて信じられない」的に激賞してたんですよね、マルハニチロのランキングトップ3商品を。

ちなみにマルハニチロの冷凍食品三傑は↓

No.1/ あら挽き肉しゅうまい (40点/40点満点)
No.2/ あおり炒めの焼豚炒飯 (39点/40点満点)
No.3/ 横浜あんかけラーメン (38点/40点満点)

で、オレは思ったわけですよ。美食家と公言してはばかることのない肩書きを持った人たちが美味いと称する冷凍食品はどんなミラクルな味がするのだろうか?と。

特に、ランキング2位の「あおり炒めの焼豚炒飯」に至っては、赤坂璃宮の総料理長譚彦彬の鍋を振る回数、野菜を入れるタイミング、鍋肌の温度などを1ヶ月かけてデータし、その作り方を世界に1台の炒飯専用製造機で再現させたという力に入れようで、川越氏は「これチンしただけだよ!チャーシューがすごい!うま味のサイコロ。しっとりしているし、甘さも塩気もバランスがいい。手作り感満載」とコメントし、青山氏は「なんでたまごが固くならないのか。チャーシューも美味しい」と称している。

で、最近、これらマルハニチロのトップ3をコンプリート(ってほどでもないが)したので、コンキチの個人的な感想をレビューしてみます。

ランキングNo.1/ あら挽き肉しゅうまい
これはけっこうイケて美味しかった。食感良く、ジューシー。ボクってシュウマイ好きじゃないんだけど、これは好き。 (9点/10点満点)

ランキングNo.2/ あおり炒めの焼豚炒飯
全然美味しくない。特にチャーシューが激マズで、脂分を食ってるみたいな感覚。あと、チャーハン本体はベチャっとしてて油も多すぎ。この商品激賞してた美食家(?)の舌は、どうかしてるぜ。(3点/10点満点)

ランキングNo.3/ 横浜あんかけラーメン
野菜richで冷凍食品としてはよく出来てる方か?しかし、アンモニア臭が気になるし、麺の歯切れはイマイチ。定価なら絶対買わない(約半額の199 JPYで購入しました)。(5点/10点満点)


「美食家」の意見とは大分異なるんですけど、ボクの場合。っていうか、人の味覚なんて一様じゃないんだよね。それなのに一部の美食家と称する人が「食べ物」の評価を一方的に下すのは傲慢なんじゃないだろうか?不味いと思ったら、店だったら黙って二度と行かない店リストに加え、スーパーとかで売ってる食品だったら、黙って二度と買わないリストにランクインさせればいいし、それが大人の作法じゃないですかね(と言いつつ、オレも批評してるけど)。

企業から(間接的に)金もらって、予定調和のヨイショ番組つくって、軽薄なグルメ情報を垂れ流す「美食家」ってどうなの?テレビ出てる間に店でやることってあるんじゃないの?「美食家」なんて幻想の世界の生き物じゃね?なんて思う二流大出のなんちゃって研究員でした。

ああ、でも結局、何食っても美味しいっていう味覚オンチが一番幸せだよな。だって、彼等・彼女等はいつだって(彼等・彼女等にとっては)旨いもの食べてるんだから。

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