とある化学の超ガテン系

実験嫌いの実験化学者が綴る企業の研究員の日常 (このブログはMac OS Xに最適化されています)




Sunday, July 10, 2011

Radioisotope 2011 (5) : 地方自治の最小単位に真摯さはあるのか? (2)

暑さにくわえて、最近仕事がタイトでお疲れ気味のコンキチですが、やっと仕事のペースが落ち着いて余裕がでそうなので久々にブログ書いてみます。

とりあえず、先のエントリー(see http://researcher-station.blogspot.com/2011/06/radioisotope-2011-4.html)で書いた市への再質問に対する回答が(けっこう前に)届いたのでメモしてみます。

Question 1
国は(暫定)規制値を設定する上で、当然、許容被曝量を設定しているはず(そうでなければ、安全な基準値は設定できません)。各自治体に対して、国からの指導が当然あってしかるべきである。成人、幼児、乳児の(年間)許容被曝量が国からどのように指導されているか教えて欲しい。

Answer 1
国からの許容被曝量の指導については把握していない。

把握してないって意味分かんないんですけど。指導されてないの?単にあなたの部署が無関心というか怠慢で情報収集してないってこと?



Question 2
「暫定規制値上限一杯の食材を給食で摂取した場合の内部被曝量」については、当然モデルを設定しているはず。モデルの想定被曝量を教えて欲しい。

Answer 2
モデルは設定していない。抽出したある日の給食の献立(ご飯、牛乳、エコふりかけ、豆腐ステーキのおろしソースかけ、野菜汁)の場合の試算では、放射性ヨウ素は257.1 Bq, 放射性セシウムは221.2 Bq。

ちなみに放射性ヨウ素とセシウムが基準値マックスで上記メニューの給食を食べると、その被曝量は↓
放射性ヨウ素で
131Iの実効線量/ 257.1×7.5×10-2 = 19.3 μSv
131Iの甲状腺等価線量/ 19.3×20 = 386 μSv


一方、放射性Csの場合、代表核種に対する放射性Cs, Srの存在比をざっくり
89Sr : 90Sr : 134Cs : 137Cs = 0.28732 : 0.04555 : 0.54455 : 0.45545とし、幼児に対する実効線量換算係数をそれぞれ、8.9×10-6 mSv/Bq, 4.7×10-5 mSv/Bq, 1.3×10-5 mSv/Bq, 9.7×10-6 mSv/Bqとすると、


89Sr/ 221.2×0.28732×8.9×10-3 = 0.57 μSv
90Sr/ 221.2×0.04555×4.7×10-2 = 0.47 μSv
134Cs/ 221.2×0.54455×1.3×10-2 = 1.57 μSv
137Cs/ 221.2×0.45545×9.7×10-3 = 0.98 μSv
total 3.58 μSv

要は、教育委員会は学校給食1食あたり、
131Iで実効線量/ 19.3 μSv (甲状腺等価線量/  386 μSv)
放射性Csで実効線量/ 3.58 μSv
の内部被曝を許容しているってことですね

年間何日給食がでるのかよく分かんないけど、基準値超えの食材が市場から完全に排除されていて、131Iの影響が軽微であると仮定し、流通過程で汚染が半分くらいに希釈されるとすると、給食による内部被曝は超ざっくり< 0.5 mSv/Yearって感じでしょうか?


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