とある化学の超ガテン系

実験嫌いの実験化学者が綴る企業の研究員の日常 (このブログはMac OS Xに最適化されています)




Tuesday, March 22, 2016

TMSジアゾメタンの話 (Büchner–Curtius–Schlotterbeck reaction)

アキバで食べた担々麺のメモです。


-神田担々麺・陳麻婆豆腐 雲林坊 秋葉原店
「汁あり担々麺」 (830 JPY) memo-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
麺は細麺でやんわりwaveがかっている。で、この麺が旨い。自然な感じの食感(日本のラーメンの麺の味と食感)で、小麦の旨さがにじみ出てくるような感覚。
スープは日本人仕様と思われるマイルドな味に整えられている。山椒の香味が心地よく舌を刺激して、清涼感を感じさせる。マイルドな辛旨で、胡麻の良い香味がとってもgood!非の打ちどころが見当たらない。
具は、ネギ、もやし、ニラ(?)、挽肉。
山椒の効かせ方が秀逸。


閑話休題


今回はTMSジアゾメタンに関するTipsです。


TMSジアゾメタンは、中性条件下、非常にマイルドかつ迅速にカルボン酸の選択的O-メチル化剤が可能で、ほとんどの官能基に影響を与えないとされています。なので、概して不安定な官能基が共存するかるカルボン酸のメチルエステル化をする際に実験室で多用されているのではないでしょうか。

不安定な官能基と言われて思い浮かぶ官能基の一つにホルミル基があると思います。で、ホルミル基を有するカルボン酸をメチルエステル化する場合、ファーストチョイスとしてTMSジアゾメタンをセレクトしたくなる気持ちでいっぱいになるかもしれません。

が、多分うまく行きません。

というのも、ジアゾメタンがホルミル基やカルボニル基ともマイルドな条件で反応するからです↓
Organic Reactions, 1954, 11, 57.
(Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis, Diazomethane)

J. Org. Chem., 1979, 44, 4064.
(Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis, Diazomethane)



ちなみにこの反応、Büchner–Curtius–Schlotterbeck reactionっていうらしいです。


TMSジアゾメタンでも反応します↓

塩入先生の報告↓

Heterocycles, 1981, 15, 975-979.

ということで、ホルミル基を有するカルボン酸のメチルエステル化を試みると結果はこうなります(実際、以前経験した)↓



気をつけよう 
ジアゾメタンと 
カルボニル

二流代出のテクニシャン(研究補助員)のTMSジアゾメタンの話でした。



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