鳥貴族ってあまり良く知らなかったんですが、280円(税抜)均一とジャンボ焼鳥をウリにしてるらしいですね。
まずは、実地レポート↓
-ザ•プレミアム•モルツ 400 ml (302 JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
普通に旨かったね❤
-ホルモンねぎ盛ポン酢 (302 JPY)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
「ハートと肝を繋いでいる希少部位と、砂ずりの皮をボイルし、あっさりポン酢とネギをたっぷるかけた」という一品。
キュキュッとプリキュッとした食感が楽しい。冷製なので味が閉じている感じで味が"カタイ"印象。でも、まあ、旨いです。ポン酢との相性が抜群なので、よく掻き混ぜて食すべし。けっこう硬派で淡白な味。多分、軽く火で炙って食べた方が美味しいかも。
-モモ貴族焼 (塩) (302 JPY)-
-RATING- ★★☆☆☆
-REVIEW-
もも肉と白ネギを交互に刺し、オリジナルの天然塩で焼き上げたという品。
もも肉がジューシーで食感良く肉自体の味も良い。ネギも悪くない。但し、とても塩辛い。シャープな塩味が強過ぎる。ミネラル系の味が感じられなかった。純粋に塩の振り過ぎで、料理を台無しにしている。
-きもたれ (302 JPY)-
-RATING- ★☆☆☆☆
-REVIEW-
レバーの食感は僅かにプリプリ感が残っていて悪くないが、味というか香味が良くない。口の中に嫌な臭みがいつまでも残る。
さらに、レバーのbodyの強さに対してタレの強さと量が圧倒的に不足している。
-むね肉明太子マヨネーズ焼-
-RATING- ★☆☆☆☆
-REVIEW-
国産魚卵を使用した一品。
明太子マヨネーズは普通に旨いが、むね肉はパサパサした食感で味気ない。
全体の印象は、ホルモンねぎ盛ポン酢以外の焼鳥メニューはボリュームがあり、四十路のボク的にはかなりお腹いっぱいになりました。焼鳥2本で302円(税込み)というプライシングは、一見すると高いと感じるかもしれないけど、1本当たりのボリュームがデカいです。
クリンリネスと接客はかなり良い。(ボクが今回行った店の)店内のレイアウトが面白くてけっこう機能的で、半分煙といった感じ。
良心的な店だとは思うけど、調理技術が残念。(多分バイトの)焼き担当の若者が自信満々で焼鳥に塩を振りながら焼いてるのが見えたんだけど、その味付け塩辛過ぎるから。素材の良さを完全に消してしまってるとボクは思いましたね。まあ、普通のチェーン居酒屋なのでしょう。ボク的にはビールはかなりお得で、ホルモンねぎ盛ポン酢は及第。塩加減さえ良ければモモ貴族焼はそれなりにいい線いってると思いました。商品を適切にセレクトすれば何回か足を運んでもいいかなと思える店と感じました。
因に、鳥貴族でコスパの高いメニューベスト3はこちらになります↓
1位 ビール
2位 もも貴族焼
3位 鳥かまめし
それから、280円均一の鳥貴族の焼き鳥の原価は、
ネギマ/ 170円
レバー/ 60円
皮/ 30円
つくね/ 110円
のようです。
焼き鳥屋さんで注文するときの参考にしてみましょう。
(see http://ameblo.jp/eatnyan/entry-10879871311.html)
閑話休題
こんな古い文献を読んでみました↓
Substitution of HMPT by the Cyclic Urea DMPU as a Cosolvent for Highly Reactive Nucleophiles and Bases
Helvetica Chimica Acta, 1982, 65, 385-391.
大分古い文献を読んでみました。
DMPU (N,N'-dimethyl-N,N'-propyleneurea, 1,3-dimethyl-2-oxohexahydropyrimidine)のお話です。
HMPA (or HMPT = Hexamethylphosphoric Triamide)は強烈な配位能を有する非プロトン性極性溶媒として広く知られており、その溶媒効果によって(主に)有機リチウム試薬の反応性を向上させたり、選択性に影響を及ぼしたりすることが教科書等にも記載されています(有機金属化合物の会合状態を変える)。
HMPAの共溶媒としての機能が優れていることは周知のことと思いますが、それと同時に発癌性が疑われている物質としても有名で、HMPA様の効果を狙いたい場合はまず代替溶媒をチョイスするのが基本と思います。そして、代替溶媒としてはやはりDMPUが最右翼でしょう。ということで、今回はHMPAとDMPUの物性やそれらをco-solventに用いた場合の反応の収率や選択性に係る比較を行っている論文をメモします。
まず、DMPUの基本的性質ですが、みんな分かってると思うけど、吸湿性で水と任意の割合で混合します。DMPUを含有する炭化水素やエーテル溶液からは水洗でDMPUを取り除くことができますが、CHCl3やCH2Cl2といったハロゲン系の溶媒はDMPUを良く溶かし、15%のDMPU水溶液を三回抽出すると80-90%のDMPUを回収することができるって書いてあります(随分とザックリだなぁ)。
DMPUとHMPTの物性の比較はこちら↓
両者の物性はなかなか良く似通っています。ちなみに、DMPUの5員環のアナローグであるDMEU (N,N'-dimethyl-N,N'-ethylene urea, 1,3-dimethyl-2-imidazolidinone)もHMPA様の効果があるんだけど、DMEUの溶解性がイマイチなために低温での使用には向きません。DMEU:THF=1:2の混合溶媒は-30˚Cを下回るとDMEUが析出してきます。
一方、DMPU:THF=1:2混合溶媒では-90˚Cでも均一で、-78˚C以下の反応条件下でDMPUが析出することはまずないそうです。さらに、低温(-90˚Cとか-78˚Cとか)ではn-BuLiとの反応は極めて遅く、DMPUより反応性の高い基質が系内に存在していれば、DMPUはそれとn-BuLiとの目的の反応を阻害しません。THF/DMPU=2:1の混合溶媒中、-35˚Cでin situでLDAを調製することも普通にできて、生成したLDAも-78˚Cから-35˚Cの範囲で少なくとも3時間は安定です。
それでは次に各種反応における溶媒効果をみてみましょう↓
HMPA、DMPUともに試薬量(数eq.)の添加でも劇的な選択性の変化を誘起する効果もあるけど、十分な効果を得るためには通常20-30%程度の添加が必要なようです。あと、一般的にDMPUでHMPAと同等の効果を得るためには、幾分多めのDMPUの添加が必要となります。
オレも有機リチウム試薬を使った反応でDMPU入れてみたことあるけど、劇的に反応性が変わって驚いたことがあります。まさに、
困ったときのDMPU頼み
以上、二流大出のDMPUメモでした。
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