2024年1月25日木曜日

イオン交換クロマトグラフィーの世界へようこそ。

やっぱり居酒屋大好きコンキチです。
日本堤にあるお店で一杯やったときのメモです。

-丸千葉 memo-
住所:台東区日本堤1-1-3

-大ビール (650 JPY, visited Aug. 2019)-
サッポロ、アサヒ、キリンから選べる。
赤星をセレクト。

-しめさば (600 JPY, visited Aug. 2019)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
やんわり薫る優しいお酢の匂い。
軟らかく、しなやかで可愛らしい食感。 
脂々してないピュアーで綺麗な脂。 
今まで食べた”しめさば”の中で一番旨いかも。 
お醤油はキリッと締まった香味豊かなしっかりした綺麗な辛口。 何も付けずに食べて凄く美味しいピュアーな味。 お醤油をちょっとがけチョンっていう感じで付けて食べると、お酢のニュアンスがアップすると共に、鯖の味に深みが出て良いです。 
あと、大葉の香味豊か。


-かつ煮 (700 JPY, visited Aug. 2019)- 
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
衣はカリッと軽やか。柔らかい良い匂いの出汁を吸って軟らかくなった部分(衣)も旨く、両者にコントラストも楽しい。 
かつはソリッドな部分がメインで、しっかり噛み締めて食べるタイプ。淡白で美味しい。 
それから玉子の少しだけトロッとした食感が素晴らしく絶妙。 
あと、お出汁を擦った玉葱のシャックとした食感が良いです。 


-にごり酒 (330 JPY, visited Aug. 2019)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
ザラッとした舌触り。
そして、サラッとした甘さとけっこうシックな旨さ。 







-あさりぬた (500 JPY, visited Aug. 2019)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
ウェット感大で流動性の高い味噌ダレは、比較的スレンダーな甘さ。 
あさりは身がプリプリで気持ちいい弾力。
そして、味が濃い!ジューシー!
 肉厚の葱はとってもフレッシュなんだけど、ちょっと硬いのが少し気になる。 
で、あさりと葱のコンボが最高のマリアージュ。 


-日本盛 徳利 小 (350 JPY, visited Aug. 2019)- 
熱燗にしてもらう。 


-うなぎきも 2本 (450 JPY, visited Aug. 2019)- 
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
ブリンプリンな食感と滋味深いフィッシーフレーバー(fishy flavor)がとてもいい感じ。そして、強烈に苦み走っている(ガツンときてこれが堪らない)。 
タレは締まった甘さと、キリッとしたお醤油系のしっかりとしたボディの落ち着いた味で旨い。
日本酒に合わせて最高。 


-牛もつにこみ (550 JPY, visited Mar. 2020)-
-RATING- ★★★★★ 
-REVIEW-
これはとっても旨い!
 滋味深く、旨味リッチなお醤油仕立て。 
モツはとても軟らかく、適度な(心地よい)噛み心地。 味も良く染み込んでいる。 
もつ以外の具は、蒟蒻、牛蒡(?)、絹豆腐で、ツユの染み込み具合は軽微。 
東京五大煮込みに勝るとも劣らない旨さ。 


-ハムカツ(1)、カキフライ(1)、アジフライ(1) (visited Mar. 2020)- 
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
ハムカツ(500 JPY)を注文したら、お姉さんに「(ハムカツだけ)4枚になっちゃいますけど、他のと変えられますけど」と言われたので変更してもらったです。
油のいい匂いがして、軽やかに揚げられている。サクサクの衣は油の重さを全く感じない。 
ハムカツはしとりしたハムの旨さ。 
カキは香味強いくこれはポイント高い)。、プルプルの食感。
アジはふっくらとした身で、これもとても旨い。 
とってもアツアツで提供され、衣もイガイガしてなくて良いです。
味付けは、ブルドックの中濃ソース、タルタルソース、カラシ、レモン。 
つけ合わせは、トマト、山芋、ブロッコリー、キャベツ 。


-ケンビシ (550 JPY, visited Mar. 2020)-
雪冷え~花冷えくらい。
豊潤系でいいネ。 


-いかしおから (250 JPY, visited Mar. 2020)-
-RATING- ★★☆☆☆
-REVIEW-
意外と普通。
フレッシュ感をそれ程感じず。 
酒粕感ある。
甘辛仕立て。 


 

-なの花からしあへ (350 JPY, visited Mar. 2020)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
菜の花は茎が太めでフレッシュ。なので、食感がダイナミック。
塩味控えめで、カラシはピリッと丁度いい按配。
トップに戴くかつおぶしが香味豊かで、全体の味を一段高いところに押し上げる。 




 
-大ビール (700 JPY, visited Oct. 2023)-
やっぱり赤星をセレクト。
やっぱ、値上がりしてるです。









-くじらさしみ (800 JPY, visited Oct. 2023)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
冷凍だと思うけど、食感最高。
軟らかくてピュリュっとした形のある食感。
薬味なしでそのまま食べると、僅かに野趣的な味わい。それでいて、ピュアな滋味深さ。
薬味(ニンニク、生姜)を付けて食べると、クサミが消えてよりピュアな味わいに。美味。


-カキフライ (700 JPY, visited Oct. 2023)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
カキ(4)→カキ(2)、アジフライ(1)にしてもらったです。
油は軽やか。衣サクサク。
カキの身は滋味深い味。
アジはふっくらしていて味が濃い。
調味料は、レモン、からし、中濃ソース、タルタルソース。
何も付けずにそのまま食べて美味しいんだけど、調味料のどれを付けて食べても全部合う。


-ポテトサラダ (350 JPY, visited Oct. 2023)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
ポテサラの他に、カニカマ、ブロッコリー、玉葱の千切り、トマトなどが添えられていて賑やかで、普通に美味しい。





-菊正宗 (480 JPY, visited Oct. 2023)-
-REVIEW-
樽酒がグラスで出てくるのかと思ったら、こっちでした。
こいつは、けっこう甘いね。









-あさりぬた (500 JPY, visited Oct. 2023)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
あさりも、(多分)葉にんにきもたっぷり。
あさりは身がふっくらしていて美味しい。
(多分)葉にんにくは、軟らかく、ちょいゴワゴワな食感がいい(ちょっと水っぽいのはご愛嬌)。
酢味噌がマイルドで程良く甘くて美味しい。


-白ハイボール (480 JPY, visited Oct. 2023)-
-REVIEW-
所謂チューハイ。
プレーンな味わいで、レモンを浮かべてキリッ。







あと、ここのホール担当のマスターは、めっちゃ気さくでホスピタリティー大です。


閑話休題


流行ってるぜーオリゴ核酸。
核酸医薬品は従来の医薬品では標的にできなかったRNAをターゲットにできるのが大きなウリであり、今後の期待大と言われています。 
2020年のマーケットサイズは0.5兆円と各種モダリティ中で最弱ですが、市場は急拡大中で、2030年まで年率約17%と他の創薬モダリティに比して高い成長が見込まれています。
(因みに、他の医薬品の市場規模は、ペプチド医薬品: 3.2兆円、抗体医薬品:16兆円、低分子医薬品:48兆円、タンパク質医薬品: 6.4兆円)。

そんなこんなで、核酸医薬品のCDMO分野は日系の化学メーカーの進出が近年加速しているそうですね。

日東電工:2011年にAvecia Biotechnology(現Nitto Denko Avecia)を数十億円規模で買収。核酸医薬品としては世界最大規模の製造拠点を米国に所有し、グローバルトップシェア。

味の素バイオファーマサービス:独自の液相合成技術AJIPHASE

住友化学:ガイドRNAの量産技術を確立。

といった具合です。

最近ではSYNCREST(https://www.syncrest.com)という一見外資系かと見紛う名前だけど、大塚化学と横河電機が昨年設立したジョイントベンチャーもオリゴ核酸のCDMO事業に参入しています。

ハイこんな感じで、お金の匂いがするからか、核酸医薬品はイケイケの様相を呈しています。ちょっとカッコよく言うと、群雄割拠なんじゃないでしょうか?(知らんけど)

ところで、一昔前のオリゴ核酸関連論文を読むと、精製は逆相クロマトグラフィーが主流でイオン交換クロマトグラフィーは分析ユースのオプション的な感じで記述されていましたが、今では実製造の精製はほぼほぼ陰イオン交換クロマトで行っているという話を聞きます。何でも、逆相の5-6倍程度のせれることが出来て効率が良いとか。

ということで、オリゴ核酸の分離・精製に威力を発揮する、おそらく多くの有機合成化学者には馴染みの薄い陰イオン交換クロマトグラフィーについてメモしてみようと思います。

まず分離のメカニズムですが、イオン交換クロマトグラフィーは電荷の違いを利用した成分の分離法で、固定相に吸着させたイオン性の化合物を移動相の塩濃度を上げてやることで溶出させていくのが基本です。所謂、塩グラジエントですね。島津やCytivaのウェブサイトが分かりやすいと思うのでリンクを貼っておきます↓

電荷の違いが基本の分離モードなので、オリゴ核酸の陰イオン交換クロマトグラフィー における主な分離メカニズムは、核酸そのものの長さによるチャージ、すなわちリン酸基の数になります。リン酸基の分だけバリバリに負電荷があるので、鎖長が違えばリン酸基の数も異なりその分だけ電荷が異なるので陰イオン交換クロマトグラフィーによる分離が有効になるのでしょう。

一般的に固定相には四級アンモニウム塩が使用され、緩衝液にはNaOH水溶液やTris・HCl水溶液、溶出に使う塩はNaClやNaClO4が一般的なんじゃないかと思います。

それでは以下に、グーグル先生に教えてもらったオリゴ核酸に特化した分離Tipsを具体的にメモっていきます。

a) ポアサイズ:数個-200塩基 は1000Å 、それ以上(例えば数千塩基) は4000Åが有効。
ただ、ノンポーラスの方が拡散が少なくなのでピークがシャープになると言いますね(分析ユースで有効と聞きます)。逆に分取では負荷量を稼げるポーラスカラムが効率良い。
b) 溶出力:NaClO4はNaClの2-3倍大きい。
c)  PS型はPO型よりも酸性が高いため、アニオン交換モードでの保持が大きくなる。
d) 高pH条件で、S化オリゴ(PS型)と酸化不純物(PO型)の分離がよくなる。
e)  pH 11-12 の NaOH により二次構造が壊れ、シャープなピークを得られる。
f) 昇温により二次構造が壊れ、シャープなピークを得られる。
g) RNAはNaOH系での分解に注意。高pHと高温を組み合わせは特に危険。

h) オリゴヌクレオチドの鎖長が長くなるほど負電荷が増加し、効率的に溶出するためにより高い塩濃度、より高い pH が必要にある場合がる。
i) 緩衝液は20 mM Tris・HCl (pH 8.1)より、10 mM NaOHにてオリゴヌクレオチドのピークが良好。 
j) カウンターイオンとして使用する塩は、NaClよりNaClO4を用いる方がピークテーリングが抑えられる。 
k)  移動相のpHが8未満の場合、核酸はそれぞ れ一つずつチャージを持ち、これに伴い核酸の全体的なチャージも増え、陰イオン交換による保持が強くなる。
l) 移動相のpHが8から11.5になると、GとT(RNAの場合はU)に結合している互変異性の酸素がオキソアニオンになるため、GとT(U)の含有量に比例して チャージがさらに増加し保持が強くなる。


とえあえず、今回Google先生に教えてもらったことは以上です。
っていうか、CytivaとかAgilentとかYMCとかのサイトに書いてあったんですけどね。

どうですが、あなたも明日からオリゴ核酸CDMO企業でイオン交換クロマト使ってバリバリ分析したくなりませんか?

と言いつつ、オリゴ核酸CDMOはアグレッシブ過ぎる気がするんでボクは勘弁と思う二流大出のテクニシャン(研究補助員)の、イオン交換クロマトメモでした。

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