2010年3月20日土曜日

紙の価値

青空文庫をPDF化してKindleに移植することに熱中しているコンキチです。最近は、青空文庫の源氏物語 (紫式部著、与謝野晶子訳)と半七捕物帳 (岡本綺堂)を愛読しています。あと、最近映画化された太宰治の人間失格もコンキチのKindleには搭載済みです。

青空文庫に掲載されている著作権切れの作品の単純な情報としての価値はフリーだ(勿論、文学としての価値はゼロでないことは言うまでもない)。

一方、こうした著作権切れの作品というのは、書籍として有料で販売されています↓

源氏物語 1-5 (角川文庫)/ 3,780 JPY (total 2,454 pages)
半七捕物帳 1-6 (光文社時代小説文庫)/ 4,080 JPY (total 2,629 pages)
人間失格 (集英社文庫)/ 270 JPY (205 pages)

で、こういった著作権切れの紙媒体にお金を払う人は、紙という媒体自体に付加価値を見出しているわけだ。確かに、紙には高い利便性がある。特に、文庫はコンパクトで、携帯に便利だ。そして、Webやkindle等に代表される電子書籍リーダーが持つ欠点 - 電源 or 充電が必要、目的の頁を一気に探す際の動作が緩慢 - がない。また、専門書(特に教科書)を読む場合によくみられる(と思う)、頁間の頻繁ないったりきたりをすう場合、電子書籍は致命的に使い勝手が悪い。

そんな感じの理由から、紙に相応の付加価値を見出すことができると思う(勿論、デメリットもある)。では、紙の付加価値っていくら?ということなんですが、上述した著作権切れ作品の経費っていうのは、もはや輪転機?を回すくらいのものと思います(既に有名だし、教科書とかでも宣伝されてるし、マーケティングの必要はないでしょう)。

上記著作権切れ作品の頁毎の紙の価格を考えてみることで、紙の価値というものが少しは見えて来るのではないかと思います。あと、文庫本とハードカバーの価格差を考えると見栄の価値なんていうのも見えて来るかもしれないなんて夢想しています。

あと、気がつけば、Kindle for MacがAvailable nowになっていたので、早速ダウンロード&インストールしてみました。

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