さきほど、「ひかりの剣」を読了したのですが、
舞台はズバリ大学。時代設定は1988年(ブラックペアン)前後。そこには、若かりし時分の高階院長や未だ学生に速水晃一が登場します。そして、テーマはスポコン(しかも剣道)。
それにつけても、大学っていう空間は熱いなと思いました。コンキチは大学時代剣道部ではなかったんですが(女子の比率が抜群に高い部の一つで合気道部でした、ちなみに合気道初段。ついでに、カミさんもそこで見つけた)、大学っていうのはなんていうのかな、社会とモラトリアムの境界っていうか、人生の中では最もあまずっぱいフィールドだったように思います。
で、そんな甘酸っぱい空間を舞台に、剣道というスポコン(しかも、自分は剣道(一応)経験者)。なんか痺れます。海堂尊はメディカルエンターテインメント一色かと思っていたら、それは間違いです。青春の巨匠でもあります(しかも、桜宮サーガの拡張に寄与している)。読了して、とても清々しい気持ちになります(多分)。はっきり言って、小説版「六三四の剣」だね。
ところで、この物語でジェネラル•ルージュこと速水晃一がとっても主要人物(主役or準主役)なのだけれど、彼はもともとは「ジェネラル・ルージュの凱旋」でみられる傲慢さは学生時代は持っていませんでした。が、しかし、この本の中、若かりし高階剣道部顧問によって速水はジェエラルの道へと突き進まされる布石が穿たれるのです。
はっきり言って、この本は大学版「小説 六三四の剣」なので剣道経験者じゃない人にはちょっと煩わしい描写が多いと感じるかもしれませんが、コンキチには超面白い作品でいした。
剣道経験者には絶対おすすめ、かつ、未経験者の人でも熱い情熱があればとっても楽しめるかもしれない小説と思いました。
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