とある化学の超ガテン系

実験嫌いの実験化学者が綴る企業の研究員の日常 (このブログはMac OS Xに最適化されています)




Sunday, October 14, 2012

Hartwig Fluorination

先日開催された「つくば CRAFT BEER FEST」(9/28〜9/30)でビールを堪能してきたので、そのメモを書きます(自分で言うのもなんですが、相当呑んだね)。筑波大の学生を中心に運営されているというイベントみたいです。まあ、学生が運営してるということで、ちょっとグダグダだったけど、けっこう堪能できましたね。で、呑んだビールのメモ↓


-NEST BEER WHITE ALE memo-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
SharpでCitrusなニュアンスの爽やかなビール。淑女をイメージさせるワインのような香り高さ。トップはシトラス系の爽やで上品な香りのハーモニーが流れる感じで、軽くminty?柔らかくマイルドな舌触りで、Yeastの香りも残る。ライトボディーだけれど、モルトの甘い香味がよくでているよう。フィニッシュはオレンジ様の酸味と甘味のシナジー。すっきり爽快系。

-Ushiku Chateau Beer Helles memo (右下)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
日本人が好きそうな淡色ラガー。ちょっと不快な匂い。麦の香味。比較的ライト。

-Ushiku Chateau Beer Pilsner memo (左下)-
-RATING- ★★☆☆☆
-REVIEW-
light type。フィニッシュにbitterと僅かなcreamy。不快な匂い。

-Ushiku Chateau Beer Belgian White memo (左上)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
バナナ様の魅惑的で濃密な香り。とっても柔らかな口当たりで、fruityな香味が口の中いっぱいに広がる。topからfinishにかけての力強い"fruity"さは秀逸。相当にレヴェルの高いtropicalで蠱惑的でとっても美味しい。

-Ushiku Chateau Beer Pale Ale memo (右上)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
バランスのとれた秀逸な香味を持つ、普通にとっても美味しいペールエール。ちょっと焦げたfruity noteと熟れた果実の香味が素晴らしい。beautifulな香り。その美しい香りのニュアンスがそのまま味へと引き継がれる。とってもfruity。

-Tsukuba Craft Beer Fest Original Beer memo-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
学生が木内酒造の施設を借りて醸したBeer。とにかく強烈なキック。麹様の香り。根底の力強さを感じさせる香り。今までに味わったことのない味。硬派さと上品な香り高さを併せ持つ玄妙な香り。味は香りの強さに較べて穏やかだが、麹様のニュアンスを引き継ぎつつ充分なコクがあって旨い。フィニッシュは軽妙なfruityさがある。難しい味だが美味しいBeerに仕上がってている。

-Ushiku Chateau Beer Dunkel memo-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
香りのイメージは、吸い込まれるような漆黒のニュアンスで地を這うようなイメージ(黒部ビールにかなり似た香りだけど、earthyさが殆ど感じられないのが大きな違い)。とても好ましい甘い香り。力強いbody。濃厚な糖の味わい。とってもdeliciousな味!


閑話休題


上半期にこんな文献を読んでみました↓

Copper-Mediated Fluorination of Aryl Iodides
J. Am. Chem. Soc., 2012, 134, 10795-10798.

Hartwigのグループの報告です。

近年、こんな感じの芳香環のフッ素化が報告されていますが、電子吸引性置換基のついた基質でしかうまくいかないらしいです↓

(左側はBuchwald et al.; Science, 2009, 325, 1661.)

で、著者らの仕事はこちら↓


強い金属-フッ素結合は、C-F結合を形成させる還元的脱離を競合する副反応よりも遅くしてしまうらしく(Nature, 2011, 473, 470.; Science, 2009, 325, 1661.)、高次の銅を介した反応を設計することが適切らしいです。

で、著者らはarylcopper (III) fluorideからの還元的脱離が、非配位性のカウンターイオンや弱い電子供与性の配位子によって促進されるという仮説を立て、検討を続けます。

著者らがチョイスした触媒は、(RCN)nCuXなんですが、これらの試薬はマルチグラムスケールで合成可能です。


で、ニトリルユニットはtBuCNが一番よくて、カウンターイオンはOTfがグッドです(OTfはSbF6より再現性は高いらしいです)。で、tBuCNが結合したCuOTf錯体は、真空下、室温でおいておくと(tBuCN)4CuOTfから二つのニトリルが抜けて(tBuCN)2CuOTf(酸素に安定で大気中でゆっくりと湿気を吸う)になるそうです。

基質一般性はこちら↓


ちなみに、系内に存在する水やニトリルのα-水素がareneが副生を促進させます。

あと、著者らが各種実験事実と考察から導き出し、提案してる反応機構↓



Labels:

0 Comments:

Post a Comment

<< Home