とある化学の超ガテン系

実験嫌いの実験化学者が綴る企業の研究員の日常 (このブログはMac OS Xに最適化されています)




Saturday, October 26, 2013

労働組合は「賃上教」である

いやあ、先週は台風(26号)で大変でしたね
コンキチもご多分に漏れず午前中は電車の運行状況が不順で、途中の駅近くにあるショッピングセンターでウロウロしていました。

そうこうしているうちにお腹が減ってきたので、そのとき食べたランチのメモです。

-きのことハーブのパスタ バンビーノソース (880 JPY) memo-
-RATING- ★★★☆☆

-REVIEW-
first impressionはアンチョビのフレーバー。その香味は穏やかで、味付けもあっさり系。しめじの香味が良く出ている。パスタの茹で加減はまずまず。自分、こういう系のパスタってあんまり好みじゃないのを忘れて勢いで注文しちゃったんですが、まずまずでした。

-ハウスワイン (白) (399 JPY) memo-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
すっきり美味しいコスパに優れたイタリア・テーブル・ワイン

-ぶどうジュース (578 JPY) memo-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
北海道余市町産のCabernet Sauvignonのぶどうジュース。honey様の香りと濃厚なberry様の香り、それからけっこうearthyな香りのハーモニーがエクセレント。とってもrichなベジテイストが素晴らしい。


閑話休題


なんか、連合が5年ぶりに1-2%程度のベースアップを統一要求に盛り込んだらしいじゃないですか。バカクサ。

連合の古賀会長が「物価だけが上昇すれば家計や社会が混乱する。国民所得を景気回復や物価上昇と同時に上げなければならない」と宣ったらしいじゃないですか。

そうだよね、ベースアップは実質的な購買力を維持するために物価と連動させるべきだよね。だから、デフレ下ではベースダウンしないと辻褄合わないよね。でも、労組は絶対に物価にあわせて賃金をアップダウンさせれ実質的な購買力を調整して平準化するようなことはせず、ひたすらベースアップ↑あるのでみです。だって、大日本賃上教たる彼らの頭ミソの中は賃上げしかないから。で、給料が増えて嫌な人はまずいないから、みんな簡単に「賃上教」に迎合してしまう。

ところで、行動経済学的には、大衆はインフレ率をちゃんと織り込むことができないそうです。 つまり、「実質」ではなく「名目」しか眼中にないということ(貨幣錯覚)。賃金上昇率よりもインフレ率が多少高くて、購買力が目減りしても幸福な気持になるのでしょう。逆に、デフレ下でも(名目)賃金が現状維持で、実質的に購買力が向上したとしてもガッカリしてしまう。

とりあえず、ベースアップをベアと略すひどいセンスだけはなんとかして欲しいと思う二流大出のテクニシャン(実験補助員)でした。

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Sunday, October 20, 2013

C-Nカップリングの新展開 (2)

先日、ファミレス界の雄、かつ工房 和幸で期間限定メニューのカキフライ御飯を食べたときのメモです↓

-カキフライ御飯 (1,300 JPY) memo-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
とってもjuicyで滋味深い。中の牡蠣は熱々。衣はサックリ、カラっと揚がっていてとても美味しい。また食べたい一品と思いました。


閑話休題


こんな文献を読んでみました↓

Selective Formation of Secondary Amides via the Copper-Catalyzed Cross-Coupling of Alkylboronic Acids with Primary Amides
Org. Lett., 2013, 15, 2314-2317.

Csp2-Nカップリングは、Buchwald-Hartwigクロスカップリングや、Ullmann-tyeのカップリング(Goldberg反応)、Lam-Chan反応などけっこう盛んに研究されていますが、Csp3-Nカップリングの研究は大分遅れているそうです。

遅れているってことは、まあ、難しいことの裏返しでもあると思います。

Buchwald-Hartwigカップリングの場合、ハロゲン化アルキルやアルキルボロン酸と遷移金属触媒との反応性が低いことや、βヒドリド脱離との競合がCsp3-Nカップリングを難しくしているようです(Chem. Rev., 2013, 111, 1417-1492.)。

Lam-Chan反応の場合は、使える基質が限られていること、βヒドリド脱離が起こり易いこと、過剰の銅触媒とボロン酸を使用しなければならなうことといった問題点があります(唯一の触媒バージョンは収率が当量バージョンに劣るそうです Org. Lett., 2008, 10, 1653-1655.)。

この種のトランスフォーメーションには、ハロゲン化アルキルとのダイレクト・アルキレーションという方法もあるかと思いますが、オーバー・アルキレーションと競合してしまいます(Bull. Chem. Soc. Jpn., 1983, 56, 2647-2651. まあ、ジBoc化して、一つBocを外して、アルキル化して、脱Bocっていう方法もあるかと思うけど、超絶面倒くさいね)。

で、This workです↓
31 examples, 40-91% isolated yield

この反応の鍵は、マイルドなベース(NaOTMS, 共役酸(TMSOH)のpKa = 12.7)の使用と、酸化剤にDTBPを使うことだそうです。多くのケースで、β-水素のある基質でもオッケーで、ボロン酸も大過剰には必要ありません。

limitationは、

a) p-ジアルキルアミドより強い電子吸引基を有するベンズアミドは反応しない
b) 芳香族ブロミドはダメ
c) エステルは加水分解するのでダメ
d) tert-boronic acidはダメ

といったものがありますが、それ以外は許容性が高く、著者等は"wide functional group tolerance"を謳っています。

以上、二流大出のテクニシャン(実験補助員)のメモでした。

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C-Nカップリングの新展開 (1)


先日、ネスプレッソ(Nespresso)デビューして、気分は軽くGeorge Clooneyなコンキチです。




閑話休題


こんな文献を読んでみました↓

Copper-Catalyzed N- and O-Alkylation of Amines and Phenols using Alkylborane Reagents
Org. Lett., 2013, 15, 1544-1547.

B-アルキルピナコールボロネートを用いたCsp3-NカップリングとCsp3-Oカップリングの話です。

[Buchwald-Hartwig]

Csp2-Nカップリングの代表格というと、Buchwald-Hartwig aminationがその最右翼だと思いますが、強い塩基が必要であったり、脂肪族アミンを用いたCsp3-Nカップリングではβヒドリド脱離と競合します。

[Chan-Lam-Evans]

また、Chan-Lam-Evansクロスカップリングの場合、過剰の銅塩と過剰のボロン酸が必要となることに加えて、安定性の悪いボロン酸は使えないし、Csp3-Nカップリングの報告例は少ないそうです。

[Yamamoto-Miyaura]
Pd version: Angew. Chem. Int. Ed., 2008, 47, 928.
Cu version: Chem. - Asian J., 2008, 3, 1517.

比較的最近の例としては、トリオールボレートを使用した報告があり、中性条件下でいけるそうです。


でThis workです↓
Csp3-Nカップリング: 19 examples, 45 - >99% yield
Csp3-Oカップリング: 7 examples, 42 - 91% yield

反応温度は50˚C or 100˚C。50˚Cの方が100˚Cのときより高収率の場合もありです。酸化剤は、(tBuO)2の替わりにAg2CO3を使っても同等に有効(値段は全然違う)。この反応はアミンの触媒的アルキル化の稀な例なんだそうです。あと、医薬品合成へ応用可能なことをアピールしています。

ちなみの、ボラン試薬はB-alkyl-9-borabicyclo[3.3.1]nonaneやカリウムトリフルオロボレート塩よりも、ピナコールボロネートの方が反応性が高いです。また、脂肪族アミン、脂肪族アルコール、チオフェノールとは反応せず、それらの官能基の共存下で選択的カップリングができます。

あと、one-potでステップワイズに非対称にジアルキル化することもできます↓


それからラセミ化も軽く起こりえるようです↓

そして、著者らの提案している反応機構はこちら↓

Cu(OAc)2の代わりにCu(OtBu)2を使うことで反応が進行することから、Cu(OtBu)2が触媒活性種として働くと著者等は考えています。それと、重ベンゼン中での反応で、1H NMRと11B NMRから(tBuO-Bpinが加水分解して生成すると思われる)HO-Bpinが検出されたということです。

「塩基にセンシティブな官能基を含む基質に対して有効」ってことをアピールしていますが、そうなんだろうなと思いました。

以上、二流大出のテクニシャン(実験補助員)のメモでした。

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Monday, October 14, 2013

美談と糾弾の狭間

一昨年、軽井沢にスキーに行ったときに入った蕎麦屋があるんですが、激しく不味くて悔しかったのでメモします。

-お食事所 やまへい 軽井沢店 memo-

-せいろ (750 JPY) + 大盛 (100 JPY)-
-RATING- ☆☆☆
-REVIEW-
蕎麦は咀嚼するとすぐ溶けて粉っぽくなる。少し粘土っぽくて鮮烈さが全くない。蕎麦のbodyが強い割には、ツユが甘めで弱すぎる。

-かけそば (750 JPY)-
-RATING- ★☆☆☆☆
-REVIEW-
全然だめ。蕎麦は明らかに茹で過ぎ。

なんかこの店、(仮初めの)こだわりがあるみたいで、

お料理・おそばへのこだわり
当店で使用させていただいているおそばは、すべて長野県の小諸から軽井沢の浅間山麓と八ヶ岳山麓の間で栽培された玄蕎麦を、日々お店で石臼挽きにして製粉したもののみを使用いたしております、そばつゆは開店以来三十五年注ぎ足し使用してきた返しに、鰹節の厚削りや北海道昆布より日々とっただしを合わせておつくりしております。季節の旬の素材を吟味、信州の味をご賞味ください。

なんてことを謳ってるんだけど、力強く不味い蕎麦でした。これってあれだね、バカな客に情報を食わせてるってヤツと思います(see http://researcher-station.blogspot.jp/2009/08/blog-post_02.html)。

率直に言って、この世からなくなって欲しい店と思いました。


閑話休題


先日、世界最大の打ち上げ花火と言われる正4尺玉が埼玉県は鴻巣の地で打ち上げられたそうです。

打ち上げを企画したのは鴻巣市の商工青年部で、街おこしの一環のようです(ちなみに、4尺玉の打ち上げは江戸時代から続く新潟県の片貝まつりでのみ成功している)。

企画した青年部は、

(1) この企画に3年を費した
(2) 場所確保のために所有者1軒1軒を回り説得を続けた
(3) 実行委員長は地元の小学校を訪ね「4尺玉に賭ける思い」を子どもたちに伝えた

といった労力を費やしてきました。

で当日、なんやかんやと花火大会は順調に進行していましたが、4尺玉の打ち上げが近づいた時、強風の為警備本部から大会を中止すべきとの事があがったそうです。

最終的には現場の責任者の判断で打ち上げを決行し、4尺玉の打ち上げは見事成功しました。

これは昨日の報道ステーションサンデーで取り上げられた内容で、スタジオの全てのコメンテーターはこの話を賛美し、迫りくる逆境の中で運営者が勝利したという美談のような扱いを受けていました。

しかし、これって本当に美談なんでしょうか?警備本部から大会を中止すべきという意見か指示か分かんないけど、そういった「事」を棄却した事実はいかがなものかと思ってしまいます。

即ち、

警備本部「大会を中止すべき」→現場「無視」→成功→美談 (今回)
警備本部「大会を中止すべき」→現場「無視」→失敗・事故→糾弾 (こうなる可能性もあった)

こういうことなんじゃないでしょうか?

要は、無責任なギャンブルに打って出て、その賭けに勝っただけの自慰的行為だったのではないでしょうか?

これまでのサンクコストにこだわり、安全を軽視した当事者達の責任は、単に具現化しなかっただけで、相当に重いと思うのはボクだけでしょうか?コントロール・マニアの一プロセス・ケミストのボクはそう思います。

危機管理体制が具体的にどのように統制されていたかは全く分かりませんが、事によっては鴻巣市の商工青年部とその仲間達はDQNなオナニー野郎かもしれないと思いました。


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Sunday, October 13, 2013

ZnTAC24 : Environmentally Friendly and Unique Transesterification

柏にあるとあるラーメン屋に行ったときのメモです↓

-らーめん武士道 らーめん (700 JPY) memo-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
麺は浅草開花楼製の太ちぢれ麺。モチモチの旨い麺で、「良く噛んで味わえ」と主張しているかのよう。スープは鶏白湯で、北海道や青森などの国産若鶏を長時間煮込んで素材の旨味を出し、コラーゲンたっぷりに仕上げているらしいです。また、魚介の香味も感じた気がする。で、このスープはクセがなくて上品かつマイルドで少し粘度を感じる。あまり自己主張しないが、旨いスープに仕上がっていると思う。麺にスープはそれほど絡まない感じで「麺を旨く食う」ためのラーメンと感じた。具は、ドロドロの焼豚、メンマ、カイワレ大根、ネギ、刻み玉ネギ、柚子皮。提供時の柚子の香り立ちが良い。また、刻み玉ネギが箸休めのアクセントになって良い。それから、このラーメンはアツアツでは提供されません。


閑話休題


前回のエントリーでaminolysis = アミノ基選択的アシル化のメモを書きましたが、それとは逆の水酸基選択的アシル化反応があったなと思い出したのでメモします(これは確か2010年秋の有機合成化学講習会で九大院の大嶋孝志先生の講演)。


Synlett, 2009, 1659-1663.

J. Am. Chem. Soc., 2008, 130, 2944-2945.

エステルアミド交換反応は殆ど進行せず、選択的にO-アシル化することができますが、アシル転位しやすい1,2-アミノアルコールを基質に用いると、N-アシル化されます。1,2-アミノアルコール以外だと、6 examples, 82-99% Yield。

この水酸基選択的アシル化反応を触媒するのは、アセテート架橋亜鉛四核クラスター錯体 Zn4(OCOCF3)6O (ZnTAC24TM)です。ZnTAC24TMは4つのZn(II)イオンが1つのμ4オキソ配位子と6つのアセテー配位子によって架橋されたMOF(金属有機構造体)で、反応に関与する二つのZnイオンの距離と分子軌道の向きがアミノペプチターゼの活性中心を再現する構造をとっているそうです。で、演者らのグループでは「不活性官能基の活性化」というコンセプトのもと、この触媒を用いた反応開発を行っています。

ちなみに、ZnTAC24TMは高砂香料工業で製造され、STREM社から市販されていて、和光純薬での取り扱いもあるようです。

http://www.takasago.com/ja/business/pdf/ligands_catalysts/1901.pdf
http://www.strem.com/catalog/v/30-4050/
http://www.wako-chem.co.jp/siyaku/product/chemical/ZnTAC24/index.htm

あと、ZnTAC24TMはこんなことが出来ます↓


Transesterification


29 examples, 76 - >99% Yield
J. Org. Chem., 2008, 73, 5147-5150.

当然、エステル交換が出来ます。i-Pr2O (bp.=68˚C)中、アルゴン雰囲気、reflux条件で、メチルエステル(1.0 eq.)と脂肪族の1級および2級アルコール(1.2 eq.)とのエステル交換反応が収率よく進行します。
マイルドな条件を強調するために、溶媒にi-Pr2Oを使って基質一般性の検討を行っているんですが(ボク的にはピンと来ない)、トルエンあるいはCPME中、空気下でより高収率で反応が進行することが分かっているそうです(反応温度は高くなる)。
それから、この反応はほぼ中性条件に近く、アセタール、THPエーテル、N-Boc、N-Cbz、N-Fmocがあってもオッケーという高い官能基共存性を示します。
さらに、フェノール(pKa 9.95)や1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-プロパノール(pKa 9.3)のような酸性度の高いアルコールでは反応が起こらず、フェノール性水酸基存在下、脂肪族アルコールのもを選択的に反応させることができます。


あと、吉草酸メチルとイソアミルアルコールとの反応ではE-factor=0.66で吉草酸イソアミルを合成することができます(バルク合成の平均的なE-factorは1 - 5と言われているらしいです)。


このエステル交換反応は、Znの単核錯体では進行しなくて、大嶋先生等は基質の同時活性化を介して反応が進行すると考えています。


Environmentally Friendly Acetylation and Deprotection of Acetates

上記エステル交換反応を応用したアセチル化です↓

20 examples, 75 - >99% yield
 Synlett, 2009, 1659-1663

そして、溶媒をメタノールに変えると、逆反応がいきます↓

立体的に混みいった基質や、脱酢酸が進行し易い基質、転位の懸念のある基質にも有効です(ちなみに、1-アダマンタノールのアセチル化は進行しない)。
他15 examples (catalyst loading: 1.25 mol%), 81- >99% yield
Chem. Eur. J., 2010, 16, 11567-11571.

安息香酸エステルの脱ベンゾイル化にも有効(8 examples, 72 - >99% yield)で、光学活性α-メチルベンジルエステルの脱アセチル化・ベンゾイル化でラセミ化は起こりません。


Additive Effect
ところで、大嶋先生の開発したエステル交換反応は、立体障害の大きい基質だと反応性が大幅に低下してしまうという問題がありますが、アミン共存下で反応が促進し、DMAPが最も効果的であることが見出されました。


without cyclohexylamine: 22% yield (48 h)
with cyclohexylamine (1.2 eq.): 94% yield (18 h)



ACS Catal., 2011, 1, 1175-1182.

DMAPの添加により、嵩高い基質であっても、スムースに反応が進行するようになるとともに(15倍以上)、系内がより中性に近くなるため副反応を抑制する効果も観察されたそうです。で、演者らはDMAP添加系について種々の検証実験を行い、DMAPはZnTAC24TMをより低核のクラスターへの開裂を促進し、より活性な低核クラスターであるZn2-(dmap)mまたはZn3-(dmap)m、もしくはこれらの平衡混合物が活性種として存在しているのではないかと推測しています。

こう改めて見返してみると、ZnTAC24TMは低毒性で官能基許容性が高く、酸に弱い基質について有効、脂肪族アルコールと選択的に反応するというユニークな選択性が魅力的なことに加えて、プロセスも環境調和型で、ラボにおけるハンドリングも良さそうなので、なかなか魅力的な反応と思いました。

価格は25g (26.1 mmol)で84,200円。触媒添加量1.25 mol%だと2モル程度の基質を仕込める勘定になるので、サンプルワークレベルには十分使える反応と思いました。


以上、二流大出のテクニシャン(研究補助員)のメモでした。

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Sunday, October 6, 2013

Organobase-Catalyzed Aminolysis

最近、アマゾンでケース買いしたビールです↓


-水曜日のネコ MEMO-
-DATA- 
原材料 (raw materials)/ 大麦麦芽・小麦麦芽・ホップ ・オレンジピール・コリアンダーシード
アルコール分 (Percentage of Alcohol)/ 4.5%
-COMPANY- 
ヤッホーブルーイング
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
とっても香り高いペルジャンホワイトエール。fruity, spicyなとても良い香り。味わいはバナナの香味を伴いとってもfruityかつspicyな味。フィニッシュは淡く、味が静かにフェイドアウトしてゆく。ただひたすらにfruity, spicy sweet, freshで、飲むトロピカルなデザートに仕上がっていると思いました。


閑話休題


こんな文献を読んでみました↓

Organobase-Catalyzed Amidation of Esters with Amino Alcohols
Org. Lett., 2013, 15, 2506-2509.

エステルとアミノアルコールのエステル交換でアミドをつくるっていうお話です。

アミド合成は、カルボン酸とアミンの脱水縮合が最も一般的かつ古典的かつ周知されている方法と思います(Chem Rev., 2011, 111, 6557.)。

近年は、触媒反応も報告されています↓

solvent-freeで14 examples, 60-94% Yield
Tetrahedron Lett., 2007, 48, 3863-3866.


Green Chem., 2008, 10, 124-134.


Chem. Commun., 2012, 42, 666-668.


Green Chem., 2012, 14, 3220-3229.


J. Org. Chem., 2012, 77, 8386-8400.


Chem. Commun., 2012, 48-5434-5436.
(っていうか、エステル交換系の反応で、NaOMeはとりあえず試してみなければならない触媒最右翼だと思うんだけど、これまでアカデミック系では誰もやってなかったの?一つも特許出てないの?いい条件が見つからなかっただけ?後で読んでみます。)

KOtBu使用時→74% isolated yield
Org. Lett., 2005, 7, 2453.

で、This Workです。

著者らは塩基が触媒する反応(エステルのアミノアルコールによるアミノリシス)に興味を持っており、base (tert-BuOK, DBU, CsCO3, NaH, BEMP)と溶媒 (THF, Me2CO3, CH3CN, NMP, PhMe)のスクリーニングをして、最終的に、BEMP/CH3CNで最適化を行っています。

20 examples, 40 -100% isolated yield

室温で収率が低い場合は、40˚Cで収率が大きく改善します。それから、おしなべて基質一般性は良さそうです(ちなみにこの反応、バックグラウンドでも数%反応が進行します)。

他のホスファゼン塩基も有効で、トータルなコストを考えてbaseを選択するのがよいのでしょう。

BEMP : 99% (£ 150 / 5 ml; Sigma-Aldrich)
P1-tBu : 93% (£ 54 / 5 ml; Sigma-Aldrich)
BTPP : 82% (£ 52 / 5 ml; Sigma-Aldrich)


オペレーションの簡便さを重視するなら、BEMPはポリーマー担持品も市販されているので、それを使うと便利と思います(高いけど)。

最後にこのアミノリシスの医薬品合成への応用を例示しています↓

↑amidationのステップは、40˚Cで反応を行うと98% Yieldでいけるそうです。



以上、二流大出のテクニシャン(研究補助員)の文献メモでした。


あと、水曜日のねこは8缶セットもあります↓


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