とある化学の超ガテン系

実験嫌いの実験化学者が綴る企業の研究員の日常 (このブログはMac OS Xに最適化されています)




Saturday, February 13, 2010

DBUのチカラ

こんな文献を読んでみました↓

DBU Catalysis of N,N′-Carbonyldiimidazole-Mediated Amidations
Org. Lett. 2010, 12, 324-327.

脱水縮合反応によく使われる試薬の一つにCDIがあります。で、今回読んだ論文は、CDIをつかった脱水縮合をDBUが促進するというお話です。

上記反応をエンハンスするadditiveとしては、HOBt (1-Hydroxybenzotriazole), NO2-HOPry (2-Hydroxy-5-nitropyridine), Im・HCl (Imidazole hydrochloride)などがあり、特にHOBtが有効です。が、高いし、安全性にも問題があります。

で、そんなadditiveにDBUを試してみたら、HOBtと同等のエンハンス効果が確認されたということだそうです。


0.5 eq.のDBUの使用で、71-93% Yield (7 examples)です。

で、各種additiveのエンハンス効果は↓

R=Phで
HOBt, Im・HCl > NO2-HOPyr, DBU >> No Additive, DMAP > i-PrNEt2

R=4-CN-C6H4
DBU, HOBt >> Im・HCl > No Additive > others

R=1-methylbenzylで
HOBt > DBU > NO2-HOPyr, Im・HCl >> No Additve, i^PrNEt2, DMAP


ところで、この反応は当然CO2が発生します。で、著者らが詳細にサーチしたところ、このCO2にも脱水縮合を促進する効果があることが分かりました。


で、ここで面白いのが、エンハンス効果がこんな感じになることで↓

DBU > CO2 > No Additive > DBU+CO2

あと、著者らが提案する触媒サイクルです↓


DBUが求核的に働くというのがミソですね。

Labels:

0 Comments:

Post a Comment

<< Home