とある化学の超ガテン系

実験嫌いの実験化学者が綴る企業の研究員の日常 (このブログはMac OS Xに最適化されています)




Monday, January 14, 2013

The Winner’s Aroma

ここ数年、アメリカのTVドラマシリーズにハマっているコンキチです。で、マハってたのは次の3シリーズ↓

(1) Lie to me (SEASON 1-3)











主人公のカル・ライトマンは、赤の他人であっても、言葉さえ交わさずに、数分感、ときには数秒間観察しただけで、その人のことをズバリ断定することできる。
主人公のこの特異な能力は、主に「微表情(マイクロエクスプレッション)」を読み取ることで達成される。すなわち、ウソをつく人に特有の、僅か数ミリ秒のタイムスケールでしか持続しない「微表情」を読み取ることで相手の心理を読み取っていくのだ。
さらにこの物語を魅力的にしているのは、主人公は「人間ウソ発見器」の異名をとる実在の精神行動分析学者ポール・エクマン教授をモデルにしているという点と思います。


(2) WHITE COLLAR (SEASON 1-3)











収監中の天才詐欺師がFBIに捜査協力する代わりに制限付き自由を与えられ、知的犯罪捜査のコンサルタントとして数々の難事件を解決していく話。

詐欺師としての経験を生かした思考や、テクニックを駆使してニューヨークに蔓延する知的犯罪を解決していく様は小気味いい。


(3) THE MENTALIST (SEASON 1-3)











ニセ霊能者(サイキック)としてテレビで人気者だった主人公パトリック・ジェーンは、番組で連続殺人鬼「レッド・ジョン」を挑発したことから妻と娘を殺された。それを契機に、CBI(カリフォルニア州捜査局)の捜査コンサルタントへと転身し、凶悪犯罪を見事な手際で解決しながらレッド・ジョンへの復讐を果たそうとしている。
パトリック・ジェーンの使うテクニックは主にコールド・リーディング。鋭い観察眼から繰り出される人を食ったようなコールド・リーディングのテクニックは観ていて小気味いい。


閑話休題


学生さんにとっては就活の季節ですね

かつて香料会社で働いていて、まだ後ろ髪ひかれる想いも若干残っている今日このごろ(まあ、今の会社の方が給料・裁量・福利厚生・施設の面で圧倒的に待遇がいいから満足してるけどね)、こんな記事を見つけました↓

http://www.swissinfo.ch/jpn/detail/content.html?cid=32845396

スイスの香料会社の話です。みんな知ってるかどうか分かんないけど、香料会社世界ナンバー1・2はスイスの会社で、ジボダンとフィルメニッヒっていう名前の会社です(ちなみに3位はアメリカのIFF)。

で、この記事には次のようなことが書いてあります。

1) 不景気知らず  
「人間は食べる、飲む、体を洗う、そして掃除をする。それらの活動の8割が当社(香料会社)のビジネスだ。景況に左右されるのは高級香料の製造部門だけだ。つまり、不景気が大きな問題になったことはない」

要は、香料産業はディフェンシブってことです。


2) 緊密に結びついた香料業界  
「実のところ香料メーカー各社は競合相手であると同時に互いの顧客でもあるというのが香料業界の現状だ。各メーカーが独自の得意分野を持っているため、同業他社が緊密に結びついた業界となっている」
「世界的に展開している香料メーカーでなければプロクター&ギャンブル(Procter & Gamble)、ユニリーバ(Unilever)、ネスレ(Nestlé)、ダノン(Danone)など大企業の取引先にはなれない。大手香料メーカーは、主な市場のすべてに開発と製造の拠点を持ち、販売とマーケティングのスタッフを揃えている」
「ジボダンは、新興市場に進出した顧客の多国籍企業とともに国際的なビジネスの環境を築き上げてきた。ネスレは中国市場へ、プロクター&ギャンブルはラテンアメリカへの進出を望んでいた。風味や香りに対する嗜好はその土地に特有なものであるため、我が社はそれらの多国籍企業とともに現地へ進出した。例えば、中国の消費者向けにインスタントの粉末緑茶をスイスで作ることはできない。これは中国でやる必要がある」

要は、香料業界は成熟産業で、大手の交渉力が強い。そして、ローカライゼーション戦略が効くってことですかね。だから、国産香料メーカーが国内では幅をきかせているってことでしょう。で、国内の市場規模がそこそこ大きいからそれなりにウハウハできる。

ただこれからは日本国内市場は人口オーナスの影響をモロ受けなので、このままでは売上げはゆっくりと縮小していくか、良くて現状維持なんでしょう(ボク的にはソリューションビジネスを全面に押し出していくべきと思います)。香料業界は超成熟産業なので、ゆるやかな斜陽の坂をゆっくりかつまったりと下っていくか、のらりくらりと現状維持なんだろうと思います。

世界市場規模も産業の成熟感でいっぱいのような気がします(see http://www.leffingwell.com/top_10.htm)。


あと、香料業界に就職したいっていうマニアックな人には、上場会社のIR資料、香料(香りの本)、アロマリサーチ、J. Agric. Food. Chem.を読むことをお勧めします(退屈かもしれないけど、パテント読むのもいいかもしれません)。でも、入社試験で官能試験したりするので、あまりにも鼻バカな人はキツイかもしれませんね


就活生に幸あれ


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