とある化学の超ガテン系

実験嫌いの実験化学者が綴る企業の研究員の日常 (このブログはMac OS Xに最適化されています)




Monday, January 4, 2016

Annual Income 2015

新キャラのキム•フィッシャー特別捜査官(エミリー•スワロー)大好きなコンキチです(ウチのカミさんの方が可愛いけど)。

今回の年末年始に THE MENTALIST SEASON 6 (全11巻)をコンプリートしたんですが、とっても面白かったです。シーズン6では、レッド•ジョン編が遂に幕を下ろし、FBI編がはじまりました。で、ジェーン達が仕えるFBIのボスがいい味出しててとても良かったです。ボスの名はデニス•アボット上級捜査官。恰幅のいいスキンヘッドの眼鏡の黒人で、凄く厳しいんだけど、人間味がある。仕事の任せっぷりもよく、しっかりその尻を持ってくれるという、日本では近年まれに見る理想的な上司です。オレもマジでアボットに仕えたくなったよ。

とことで、次のシーズン7がファイナル•シーズンらしいです。多分、邦訳版は今年の年末にリリースかなと思います。とても待ち遠しいよ。


閑話休題


2015年度の年収(給与収入)はこんな感じになりました↓


2年連続で給料下がって、哀しい気持ちでいっぱいです。でも、残業時間減ってるから、まあ、よしとしますか。と慰めてみてもやっぱり悔しいので、昨年末に駆け込みふるさと納税して地方の特産品をGETして溜飲を下げてみたコンキチです。

今回はじめてふるさと納税してみたんだけど、

ふるさと納税ってとんでもないフリーランチ

だっていうことが分かりました。しかも、高額所得者であればあるほど得をします(本来、ふるさと納税っていう制度は利得を得るための制度じゃないけどね)。

それでは、なんで"ふるさと納税で得をする"かを説明しましょう。

まず、ふるさと納税は、"納税"っていう名前がついてるけど、実際には寄付金控除のスキームを使った(所得税と)住民税の振替です。ついでに、"ふるさと"はただの枕詞で、寄付先は縁もゆかりもない任意の自治体を自由にチョイスできます。

で、ふるさと納税という名前の寄付をした自治体からは、多くの場合、その寄付に対する見返りとして「お礼の品」が貰えます。そのお礼の品が寄付金控除(=税額控除)後の自己負担額よりも高価な品物であれば得をするという筋書きです。

自己負担は「2,000円+寄付金控除Max額をオーバーした金額」なので、寄付金控除額の範囲内ギリギリいっぱいでふるさと納税すれば、自己負担額は2,000円となり、ふるさと納税の恩恵を最大限に享受することができます。

ここで問題となるのは控除額の上限とお礼の品の価値になります。所得税と住民税から税額控除される金額は、



  • 所得税からの控除=(ふるさと納税額-2,000円)×所得税の税率 (総所得金額の40%が上限)
  • 住民税からの控除(基本分)=(ふるさと納税額-2,000円)×10% (総所得金額の30%が上限)
  • 住民税からの控除(特例分)=(ふるさと納税額-2,000円)×(90%-所得税の税率) (特例分が住民税所得割額の20%を超えない場合) or (住民税所得割額)×20% (特例分が住民税所得割額の20%を超える場合)


  • になります。

    ここで重要なのは、住民税からの控除の特例分が住民税所得割額の20%を超えないようにすることです(これ超えると、自己負担が2,000円を超える)。

    では、ここでボクの実例を使ってシミュレーションしてみましょう。

    条件
    給与収入/ 850万円
    給与所得金額/ 645万円 (850×0.9-120)
    所得控除合計 (住民税)/ 186万円 (オレの場合)
    課税標準 (住民税)/ 459万円
    所得税率/ 20%
    住民税所得割額/ 45.7万円 (459×0.1-0.25) (456,500円) (オレの住んでる自治体だと、オレの条件で2,500円税額控除される)

    なので、この前提条件から導きだされる、自己負担が2,000円で収まるふるさと納税Max額は、

    456,500×0.2/(0.9-0.2)+2,000=132,428円

    となります(ちなみに、昨年は125,000円ふるさと納税しました)。

    次に、ボクがGETしたふるさと納税のお礼の品の価値を考えてみましょう。ボクがGETしたお礼の品はこちら↓

     (1) 北海道鷹栖町
    お礼の品/ 鹿肉セット (エゾ鹿肉の山恵のエゾ鹿ジャーキー、エゾ鹿ベーコン 205 g、エゾ鹿スモークハム 105 g)
    お礼の品の推定金額/ 2,100円
    ふるさと納税額/ 10,000円
    還元(キックバック)率/ 21%

     (2) 鹿児島県伊佐市
    お礼の品/ 焼酎だれやめセット (伊佐美、伊佐大泉、黒伊佐錦、各1升)
    お礼の品の推定金額/ 5,790円
    ふるさと納税額/ 20,000円
    還元(キックバック)率/ 29%

     (3) 高知県須崎市
    お礼の品/ 黒打万能包丁舟行型 (迫田刃物) 刃渡り 15 cm
    お礼の品の推定金額/ unknown
    ふるさと納税額/ 10,000円
    還元(キックバック)率/ N/A

     (4) 高知県高知市
    お礼の品/ 酔鯨 特別純米酒 2升
    お礼の品の推定金額/ 5,076円
    ふるさと納税額/ 20,000円
    還元(キックバック)率/ 25%

     (5) 宮崎県木城町
    お礼の品/ 尾鈴山蒸留所焼酎セット (山翡翠、山ねこ、山猿、各720 ml)
    お礼の品の推定金額/ 3,951円
    ふるさと納税額/ 10,000円
    還元(キックバック)率/ 39%

     (6) 佐賀県みやき町
    お礼の品/「天吹」花酵母組み合せ3品&樽型おちょこ2個(山廃純米 雄町、純米吟醸 いちご酵母、純米吟醸 雄町、各720 ml)
    お礼の品の推定金額/ 4,423円
    ふるさと納税額/ 20,000円
    還元(キックバック)率/ 22%

     (7) 愛知県半田市
    お礼の品/ カブトビール (330 ml×5本)
    お礼の品の推定金額/ 3,250円
    ふるさと納税額/ 10,000円
    還元(キックバック)率/ 32%

     (8) 北海道夕張市
    お礼の品/ 夕張メロン1玉(等級:優)
    お礼の品の推定金額/ 4,000円
    ふるさと納税額/ 15,000円
    還元(キックバック)率/ 26%

     (9) 静岡県富士宮市
    お礼の品/ ジェラート8個(ミルクランド)と生クリーム大福5個(上野製菓)
    お礼の品の推定金額/ 2,780円(ジェラート8個)+α(大福5個)
    ふるさと納税額/ 10,000円
    還元(キックバック)率/ 27+%

    ふるさと納税額に対して21-39%相当の商品がお礼おして送られて(キックバック)されてきます。平均して27%超といったところでしょうか。

    たった2,000円の負担で、ざっくり125,000×0.27=33,750円相当以上の品物をGETできたということになろうかと思います。以上が、「ふるさと納税はお得」の仕組みです。


    ところで、ふるさと納税は地方創生の一環の施策であると位置づけられ、「故郷、お世話になった地域、応援したい地域に対して力になれる制度」であるとされていますが(http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/furusato/policy/)、実際は「お礼の品」目当てで活用している人が多いのではないでしょうか?(ボクはそうです)
    メディアでも「ふるさと納税でいかに得するか」といった家計の経済合理的判断を煽ってばかりで、本来の趣旨(建前なんだろうけど)を解説する報道は極めて僅かのように感じます。
    自治体からのお礼の品も当該地域の特産品ならまだしも(プロモーションになるからね)、ノートPCなんかの家電製品なんていう節操なさ過ぎだろと思わざるを得ない自治体もあります。

    まあ、特産品GETしといて言うのもなんだけど、ふるさと納税やって税金振り替えて地方創生やるってことに極めて懐疑的です。特産品、場合によっては家電製品で釣って幾許かの税金を振り替えたところで、何ができるんですかね?なんか、昔のふるさと創生事業を思い起こしますよ。
    あと、ふるさと納税は自分が住んでいる自治体から他の自治体への税金の振替なので、自身が居住する自治体の行政サービスが低下する可能性が危惧されます。実際、税金の流出に悩まされる自治体もあるようで、寄付獲得・流出阻止のためにお礼の特産品を豪華にするという過当競争が問題となっているようです。正に本末転倒、一体、誰得なんでしょうか?真剣、市場の失敗なんじゃね?明かに歪だよね。

    官僚の無謬性は有名な話だけど、なにも官僚だけが無謬好きなわけではなく、人はだれしも誤謬を認めたくないものです(オレだって間違いは認めたくない)。特に立場や地位が上位な人ほど間違いを認めたくないのではないでしょうか?でも、それって醜いですよね。間違いに気づいたら、間違いを認めたくない心を超えて、誤りをすぐさま正す姿勢が人として美しい姿だと思うんだけど、そういった人物は希少なようで、あらゆるフェーズでほぼ寡聞にして知りません。(期待してないけど)為政者、高級官僚の皆様におかれましては、誤りを知り得たなら、即座にその誤りを正していただきたいものです、人は間違いを犯す生き物なのですから。

    それから、殆どの人にはまず該当しないと思うけど、高額な特産品(50万円超)を受け取った場合、課税さでる可能性もあるので一応注意しましょう(https://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/shitsugi/shotoku/02/37.htm)。

    以上、二流大出のテクニシャン(研究補助員)のふるさと納税体験記でした。


    それにつけても、フィッシャー捜査官(エミリー•スワロー)って、クール•ビューティーだよね





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