2026年10月29日木曜日

強羅温泉 2019:箱根本箱 (三泊四日) その4

箱根本箱に滞在して四日目の朝が訪れました。
チェックアウトする日です。
起床して二本の源泉掛け流しの温泉を慈しむように浴みました。本当に贅沢な温泉だったよ。
湯温は、内湯:41-42˚C、露天:41.5˚C。

程なくして、箱根本箱でいただく最後の食事の時間になりました。

-箱根本箱の朝食 (四日目)-
-RATING- ★★★★★
-RRVIEW-
緑の野菜のジュース、掛川ジャージー牛乳ヨーグルト、マチェドニア。

季節野菜のポタージュ。

グリル野菜のマリネと自家製ロースハムのパニーノ。

ハーブティー。

毎度美味しい朝ごはんなんですが、「グリル野菜のマリネと自家製ロースハムのパニーノ」は食べ応えがあってパワーをもらいました(可能であれば、お土産に持って帰りたかった)。

食事を終え、出立の支度を整えたボクはロビーにディスプレイされた本達を眺めて過ごしていました。本棚には、著名人の選書のコーナーがあって、推しの本を紹介しているんですが、「あの人はこういう本好きなんだ」という学びがけっこう面白かったです。
例えば、中谷美紀さんは春画を推しているんですが、理由は滑稽さが好きだからだそうです(そういう見方があったか)。
そして、羽田圭介さんは、まさかの「成功者K」推し。 
綿谷りさちゃんは意外にもミステリ好きで、八つ墓村、獄門島、ある閉ざされた雪の山荘でとかがお気に入り。 
辻村深月さんの推しは、すべてがFになるです(流石、分かってますね)。

それから心惹かれる本に出会えました。Botanicum (Welcome To The Museum)という植物図鑑です。
アーティスティックなイラスト(植物画)がいっぱいで、その美しさに一目惚れしました。
勿論、購入しました。Kindle 本を。


何故Kindle本かを買うのかと疑問に思う人もいるかも知れませんが、本好きにとって電子書籍こそ至宝。
リアルな本って保管状態が良くないとすぐ痛むんですよね。日に焼けたり、埃が積もる紙魚が出来ます。嵩張るので保管場所も取られるし、ついでに重たいです。
それ対して電子書籍は劣化せず、保管スペースゼロで全ての蔵書をスマホや端末一つで何処にでも持ち歩けるのです。正に全ての蔵書をポケットにです。
しかし、ここで残念なお知らせです。
2019年当時はKindle本が買えたんですが、現在、Botanicum (Welcome To The Museum)は紙の本しか手に入らないようです(購入済みのKindle本は消えません)。

それにしても、いい買い物が出来ました。Botanicum (Welcome To The Museum)は素晴らしい本なので、多くの人に知って欲しいなと思っています。

と、こんな具合に箱根本箱の書棚を楽しんでいるうちに、あっという間にチェックアウトの時間になりました。
後ろ髪引かれる想いではあるけれど、とうとう箱根本箱にお別れを告げる刻がやってきました。
唯一つ後悔があるとすれば、何故四泊五日にしなかったのかと。どうしてケチって三泊四日に留めてしまったのかと。愚かしいよ。本当に愚かしいよ。グッバイ、箱根本箱。また会う日まで。

こうして箱根本箱を後にしたボクは、強羅の街の想い出を噛み締めながら坂を降って強羅駅へと向かい、箱根登山電車に乗り込みました。
帰りの電車は空いていて、車窓からの眺めをのんびり楽しみました。途中、登ってくる電車とすれ違ったんですが、可愛いよね、箱根登山電車。

三日振りの箱根湯本駅に到着すると、昼食難民なる前に早めにお店を見つけて入りました。昼飯時箱根湯本メッチャ混むからね。

湯葉丼 直吉 (visited Oct. 2019)
住所:足柄下郡箱根町湯本696



-サッポロ箱根ラベル (650 JPY)-
黒ラベルの中瓶。



-湯葉丼+湯葉刺しセット (1,700 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
湯葉丼、湯葉刺し、姫とうふ、小鉢のセット。
料理に使われている湯葉は、箱根大平台の名水「姫の水」と良質な豆乳を組み合わせて作られた箱根角山の湯葉。
湯葉丼は、出来立ての湯葉をシイタケ、三つ葉とともにかつお出汁のスープで煮込み、卵でとじた鍋をご飯に掛けていただきます(土鍋仕立てなので最後まで熱々)。煮込んであっても湯葉が滑らかで玉子もフワっとしている。お出汁は薄めも、物足りなさはなくって、優しいとってもいい上品なお味。湯葉と卵とじのコンボがこんなにも旨いとは思いませんでした。正に、旨さスパーク。最後は汁がひたひたになるまで湯葉をご飯に掛けておじや感覚で掻き込んだんだけど、最高ですね。出汁が旨い。日本人に生まれたことを感謝する一品。
湯葉刺しは、とっても滑らかでフレッシュ。お醤油をちょっとだけ付けて食べるのがいい(香味を楽しめる)。 薬味の山葵は爽やかフレッシュの甘め系。
姫とうふは、滑らか普通に美味しい。薬味の生姜はキツ過ぎるのでいらない。こちらも醤油をちょっとだけ付けて食べるのが風味を楽しめて良い。
小鉢は昆布の佃煮は、とってもフレッシュ。若々しくて張りがある食感。柔らかい甘みリッチで透明感のある味わい。卵を纏っていて、味と食感にアクセント。こんな旨いのは初めて。 

湯葉丼 直吉さんは食事もさることながら、窓から見える早川の眺めなかなかのものです。

湯葉丼を食べて結構お腹いっぱいになったんですが、蕎麦好き名に賭けてもう一軒行ってみたいお店がありました。歩くこと15分程度でしょうか、到着しました。

手打ち蕎麦 彦 (visited Oct. 2019)
住所:足柄下郡箱根町湯本茶屋183
http://www.teuchisoba-gen.com

少し逡巡したんですが、ここで行かねば蕎麦好きが廃ると思い、根性手打ち蕎麦 

前述した暁庵の少し手前にあるお蕎麦屋さんで、"彦"は"げん"と読みます。駅から距離があるからか、けっこう空いてました(ラッキー)。

-吟辛 (800 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
雪冷え。甘い匂いで、辛口を想起させるキリッとしたニュアンスの香り。
旨味リッチ(強い)な辛口で、甘みがあって(ベタついた甘みではない)、淡麗というわけではない。
味わい濃厚でボディー強く、キリッとしている。


-もりそば 一九蕎麦せいろ (1,100 JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
ここのお蕎麦は、今回ボクが食べた「一九蕎麦せいろ」と1日30食限定の「彦(げん)」。「彦」は二八蕎麦で、蕎麦の実を殻ごと石臼挽きした蕎麦粉を使用しや野趣に富んだお蕎麦といいます。どちらをセレクトしよう散々悩んだのですが(店主にもおすすめを聴いた)、よりファンダメンタルな「一九蕎麦せいろ」を選択しました。
お蕎麦の産地は、北海道音威子府産。蕎麦の実の殻を抜いた白い蕎麦粉で打ったお蕎麦。
で、お蕎麦からはリッチな野趣的なグラッシー(grassy)な香り(note)が口腔内に広がる。食感は表面滑らかでしなやかめ。ほどほどのキックがありつつ軟らかい食感は及第点。
ツユは鰹節様の香りがやんわり漂い、お醤油のボディーの強さを想起させる香り。甘みがあって、しっかりした重ためのコク深い辛汁に仕上がっている。
蕎麦をツユにつけて啜ると、蕎麦の甘みが拡散する。とても良いマッチング。
山葵はフレッシュ(fresh)さとひなびた感じが混在している。念入りに擦り下ろされているんだけど、その割に辛さは控えめ。


ミドフォーなのに二食食べて腹がパンパンになりましたが、やり切りました。我が箱根の旅2019に一片の悔いなし!

そして7年後の2026年・秋。
ボクは再び強羅温泉を目指しますキリッ。

(了)

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