2006年7月5日水曜日

研究員のCSR

最近、コンキチの勤務する会社で、CSR(Corporate Social Responsibility)の啓蒙活動が行われるようになりました。

例えば、「顧客との電話対応」なんていうお題で、「CS(Consumer Satisfaction)を向上させるためにはどうすればいいいか?」とか。

親会社からの指示であることがミエミエです。こういう活動は、自発的に湧き出てこなければ、おべんちゃらでおわるだけだと思います。だって、親会社に言われてやるもんじゃないでしょ?こういうのは。でも、「活動してます」と親会社にアピールしなければならないので、形だけは取り繕っていくのでしょう。こういうのを「仏つくって魂いれず」というのかなと思いました。

そもそも、CSRなんていうのは、突然降って湧いたものではなくて、元来あったものを(格好いい)横文字に置き換えただけで、格別ありがたがることもないでしょう。

日本人が好きな、


会社は社会の公器


ってやつでしょう?

押し付けられたくだらないCSRなんてものはゴミ箱に捨ててしまって、我々は(化学工業に係る)研究員なんだから、研究員らしいCSRを追求すべきだと思います。

例えば、
1) Green Sustainable Chemistry(GSC)とか
→GSCは、化学工業のLOHASそのものズバリといった感じではないでしょうか?近代化学において、有害物質の流出を抑制することは社会的な義務です。各種法令による規制がありますが、企業が自発的により高度な規制を設けGSCを志向することこそがCSRなのだと思います。
GSCは、アセスメントが重要になるとともに、収率(Yield)や製造コスト(経済性)による評価のみならず、

a) Risk=Hazard×Exposure (特にオペレーターに対して)
b) E-factor(ratio in weight of byproducts/main products) (溶媒がメインターゲットか)
c) Atom efficiency (資源を有効に使う)

といった指標が重要になってきます。これらの環境指標を使うことで、プロセス全体のGreenさやSustainabilityを定量的に評価することが可能になるでしょう。しかも、プロセスの環境評価が容易になるとともに、簡単に導入できます。でも、コンキチの勤務する会社では、ISO14001を認証取得しているにも関わらず、上記評価尺度を使用する気配はNothingです。「収率が○○%UP↑」したとか「廃棄物が○○%削減できた」とか、「溶媒の使用量を減らした」なんてことは、(ISO対策として)単発的にジャブ程度にやっていますが、プロセス全体を定量的に評価・概観したり、環境指標を用いた継続的な管理なんてことはやりませんね(コンキチはめんどくさがり屋さんなので、上記提案は決していたしません)。

2) 画期的製品の開発(プロダクト・イノベーション)とか
→利便性の高い、画期的な製品は、人々の物理的・精神的営みを圧倒的に豊かにします。従来は不可能だったことが可能になるという、ある種魔法のような効果が期待できるでしょう。
例えば、元祖三種の神器(白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫)や3C(カラーテレビ・クーラー・カー)、そしてデジタル三種の神器(デジタルカメラ・DVDレコーダー・薄型テレビ)、新三種の神器(食器洗い乾燥機、IHクッキングヒーター、生ゴミ処理機)のような画期的な製品の登場が庶民の暮らしを圧倒的に快適にしたことは想像に難くないでしょう(因みにコンキチ家ではDVDレコーダー、薄型テレビ、食器洗い乾燥機、IHクッキングヒーターはありませんが.....)。
化学界で言えば、薬とか農薬とかプラスチックとか(サーモダイナミック)液晶とかが画期的な製品の部類に入るんじゃないかと思います。医薬品は人々の健康を担保し、農薬は作物の育成を促し、プラスチックは世の中のあらゆるシーンで使われているし、目に優しいLCDはパソコンとか薄型テレビに使われてますね。コンシューマー指向のCSRですね。

3) (コモディティ)製品の圧倒的に安価(効率的)な製造プロセスの開発(プロセス・イノベーション)とか
→生産性の(圧倒的な)向上です。
例えば、庶民から愛されている1個100円の製品Aを1個50円で売っても同様の利鞘を稼げる製造プロセスを構築できたとします。すると、庶民の製品Aに対する購買力は倍に高まり、生活水準は実質向上します(50円分を他のことに使える)。とっても素晴らしい立派な社会貢献だとおもいませんか?。

4) あと、適正なルールに基づいて(反社会的行為をせずに)ガッツリ利益を出し続ける仕組みを作るとか
→とっても重要ですね!!!(とコンキチは思います。)利益こそが、企業をゴーイング・コンサーン足らしめるわけですから。税金(社会に還元)、配当(株主に還元)、内部留保(企業の活動を維持)の源泉は利益です。
そして、研究開発型の企業(研究員を雇っている企業)では、研究開発活動を通じて、画期的製品の開発をしたり、製品を圧倒的に安価(効率的)に作り出す製造プロセスの開発したりすることこそが、利益を生み出し続けるための仕組みなのです。製品が社会に受け入れられ(沢山売れて)、利益が生み出される(ガッポリ儲かる)のです。
(反社会的行為をせずに)ガッポリ金儲けをする企業は、税金もガッポリ払っていて、多くの公共インフラの整備のための源泉を世に供給している立派な会社なのです。

どうでしょう?

まあ、コンキチは現在勤務する会社で、既に終わっている存在なので、CSRを志向するよりも、マイペースで生きて行きます。

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