2010年12月25日土曜日

LDA

有機合成において、最も広く用いられている試薬と思われるLDA のメモです↓

a) CAS 4111-54-0
b) pKa 35.7 in THF
c) 0℃で、Et2O, THF, DME, HPMA中で不安定
d) hexane, pentane中(0.5-0.6 M)、室温で数週間安定
e) 1分子のTHFとの錯体はアルカン中で安定
f) THF溶液中では二量体


g) TCIから市販されている試薬は、25% in THF/PhEt/Heptane, ca. 2 mol/L。多分、安定剤としてMg(iPr2N)2が入ってると思う(http://www.tokyokasei.co.jp/catalog/L0171.html)。
h) 関東化学から市販されている試薬は冷蔵保存品で、ca. 1 mol% in n-hexane-THF (LDA: 16%, n-hexane: 70%, THF: 14%)で、モル比換算すると、LDA : n-hexane : THF = 1 : 5.4 : 1.3。多分、LDAとTHFの1:1錯体でしょう(http://www3.kanto.co.jp/catalog/CDetail.aspx?SYU_ID=%20%20%20%20222053)。
i) あと、こんな風にしても合成できるらしい↓


よくLDAを0℃とかで反応させる例がありますが、これって市販のLDAを使ってるんですよね?だって、THF中、n-BuLiとiPr2NHから調製したLDAって、その温度域で不安定だし。


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