とある化学の超ガテン系

実験嫌いの実験化学者が綴る企業の研究員の日常 (このブログはMac OS Xに最適化されています)




Monday, September 17, 2012

Eco-Friendly (?) Benzylic Oxidation

鰹節の卸売問屋(中弥商店)直営の立ち蕎麦屋として有名らしい"そばよし"に行って立ち蕎麦を食べてきました。

-そばよし 本店 かきあげそば (390 JPY) memo-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
ツユが凄い!カツオブシの強烈かつ濃厚な香味に加えて、力強い酸味が続いた後、甘みが現れる。濃厚bodyで噂に違わぬとっても美味しいツユ。蕎麦は極細でかなりコシの強い5割蕎麦。温蕎麦でこれほどのコシを保持した蕎麦に出会ったのははじめて。この食感は秀逸としか言いようが無いです。かきあげは揚げ置きしたものだけど、充分美味しい(そもそも、かけそばに揚げるたての天ぷらはいらないっしょ)。また、蕎麦はよく咀嚼しても粉っぽさや嫌な感じはせず、良くできていると思う。かけそばの究極の形の一つかもしれないと思いました。
店員は東南アジア系っぽい人達で、接客は丁寧とは言い難いが悪くはない(おしゃべりはちょっとうるさい)。こうやって人件費削ってコストダウンしてるのかな?クリンリネスは及第。


-そばよし 京橋店 もりそば (270 JPY) memo-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
せっかくなので、京橋の支店にも足を伸ばしてみました。
ツユはなかなかの濃厚bodyで旨い。提供された状態(低温)ではカツオカツオしているわけではないが、そば湯を注ぐとも猛烈にカツオブシの香りが立つ。蕎麦は極細の超硬めで、力強いbodyのツユとの相性は良いが、個人的のちょっと硬すぎる(ここがマイナスポイント)。ツユは蕎麦猪口に全量入れられて提供されるも、浜町藪そば室町砂場と同様に食べ進んでも味が薄くならない。ちなみに、2枚もり(470 JPY)だと徳利がつくようです。


閑話休題


上半期にこんな論文を読んでみました↓

Direct and Selective Benzylic Oxidation of Alkylarenes via C–H Abstraction Using Alkali Metal Bromides
Org. Lett., 2012, 14, 2414-2417.


千葉大の東郷先生のグループの報告で、重金属フリーがウリの環境調和型のベンジル位の酸化のお話です。金属臭化物からブロモラジカルを発生させるっていうコンセプトです。

環境調和志向の反応には、有機分子触媒や(化学両論量の)超原子価ヨウ素を使った反応が報告されていますが、電子吸引性置換基を有するアルキルアレーンのベンジル位のC-H結合は不活性で、これらの手法では直接的酸化は困難らしいです。

著者らが報告しているKBrとOxoneを使った反応は、熱的反応と光化学反応の2通りの条件があります。

Thermal Condition


Photochemical Condition


photochemical conditionの反応ではnatural sunlightでも反応は進行します。まあ、なかなかマイルドで低環境負荷な反応とは思うんですが、チョイスしてる溶媒がイマイチと思います。溶媒についていろいろ試したって書いてあるんだけど、本報にもSupporting Informationにも溶媒効果に関する記述は何にも書いてないんだよね。ホントにニトロメタンとかジクロロメタンじゃないとダメっていうんだったら、工業的にかなりポイント低いと思います(でも、サンプルワーク程度ならいいかな)。

あと、副生成物としてアルキル鎖の末端が臭素化されたものが生成する場合有りです。あと、著者らによる推定反応機構も提案されています。

機会があったら、溶媒効果について検討してみたい反応と思いました。


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