とある化学の超ガテン系

実験嫌いの実験化学者が綴る企業の研究員の日常 (このブログはMac OS Xに最適化されています)




Saturday, September 1, 2012

人はかわらない (Super Freakonomics)

先日、SUPER DRYの<鮮度実感パック>を試してみました。

-SUPER DRYの<鮮度実感パック> memo-
-RATING- ★☆☆☆☆
-REVIEW-
「原則製造後3日以内で向上から出荷」を謳ったひと味違うビールというふれこみと思いますが、薄くて、素っ気ない味のビールでした。


閑話休題


Super Freakonomics」の感想メモの続きです。


今回は、人の振る舞いを変えるのは難しい (自分の振る舞いを変えるのはどんなに理屈が通っていたとしても簡単ではない)というお話。

人の習慣は変えがたいもので、百害あって一利なしといわれるような習慣でもおいそれとは止めることがでません(ex. タバコ、ギャンブル、ノーヘルバイク、デブチンのカロリー摂り過ぎ、etc.)。

シートベルトの着用もそういった事例の一つで、安くて簡単に安全性を向上できるのにアメリカではその着用率がなかなか上がらなかったそうです。
(ちなみにシートベルトのコストは2.5 ドル/個で、事故で死亡する可能性は70%減少するらしいです)

1960年代中頃、議会が国レベルで安全性の基準を決め始めた後のシートベルト着用率推移↓
キップ切ったり、キャンペーンやったりして、50年かけてやっと着用率が80%超えという体たらく。10年、20年程度の啓蒙活動では、人々の行動を変えることはできなかったという証左がここにあります。

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また、病院の医師に手洗いの習慣を定着させるのも困難だったと言います。アメリカ医学研究所の調査(1999年)によると、病院が犯すミスで一番多いのは傷口からの感染だそうで、感染を防ぐ最も有効な対策は、手洗いだそうです。

手洗いなんてはっきり言って簡単なこと(技術的な困難が見当たらない)だと思うんだけど、手を洗うか消毒しなければおけないとくに、手洗い・消毒をしていない職員(特に医師)が半分もいないという調査結果が報告されてるそうです。例えば↓

a) ロサンゼルスのシーダーズ・シナイ医療センター(世界でも一流らしい)の事例
清潔な手の割合: 65%
(昼食時に手から採取したバクテリアを培養したネバネバで超気持悪いコロニーの画像をスクリーンセーバーにして病院中のPCに入れることで、手洗いルールの履行率が100%近くになった。秩序ではなく、心理面に訴えかけて改善が促されたってこと)

b) オーストラリアのある小児病院集中治療科の事例
手洗い率: 73% (自己申告)
見張りの看護師の記録: 9%

こうした事例から、ルールを守るのにかかるコスト(手を洗うだけ)が安くて、ルールを破るとかかるかもしれないコスト(人命)が非常に高い場合でも、人の振る舞いを改めるのは難しいことが分かります。で、著者の結論↓

振る舞いを改めても、それで得をするのが大部分は他の人なら、みんななかなか振る舞いを改めない

負の外部性は拡散し易いということでしょうか。

続く.....

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