最近、トムヤムクンがマイブームのコンキチです。で、こんなの買って食べてみました↓
自分フォーって嫌いと思っていたんですが、この商品はなかなかいける!(多分、いままでまともなフォーを他食べたことがなかったんだね)。辛さもマイルド過ぎず、気負わずに食べれる辛さでなかなか良いです。
さて、最近巷では非正規雇用ネタが熱いようです。自動車メーカーなどが実施した非正規雇用の従業員の解雇を発端に、非正規雇用(正社員以外)という雇用形態がいかにも「悪」であるかのようなヒステリックな報道が連日、馬鹿の一つ覚えのように繰り返されています。
それにつけても、マスゴミっていつも無責任に単純な二元論的報道ばかりしていて、つっこみどころ満載で面白いです。
そもそも、自動車とかは、はっきり言って贅沢財でしょう。しかもマス•マーケットをターゲットにした贅沢財。ついでに単価も他の商品に比べてかなり高い。景気が悪くなれば一般市民は贅沢財を買い控えるのは必死。そういった事業素養なんだよね。比較的景況感に業績が影響されやすいんじゃないのかな?
(で、景気と自動車産業の業績(単体売上高)を調べようと思ったら、長期のデータが簡単には発見できませんでした(シクシク)。誰か知ってる人いたら教えて下さい。1980年代くらいからの)。
だから、生産調整目的に非正規の労働力を使ってるんだから、減産局面では契約解除されるのは火を見るより明らか。正直なにをいまさらという感じだし、好景気下では新たな雇用の創出につながる(正社員はコスト高だし、簡単にやめさせられないので、ルーティーン業務とかも全て正社員で対応するというのは効率が悪いし、景気減速時のリスク要員になると思う)。
まあいつものことですが、マズゴミって正義面してヒステリックで扇動的な報道しかしないから嫌になります。しかも、定量的なデータとかで検証することはほぼ皆無。そんなに非正規雇用者を解雇するのは悪で、なんらかの対策が必要だっていうんだったら、お前の高額な年収を減らして雇用を創出してやれよとつっこみたくなります。
ということで、正規雇用と非正規雇用の数ってどうなってるのかと思って、ちょっとサーチしてみました。
ちなみに正規雇用者と非正規雇用者の推移はこれ(統計局のデータを参考に作成)↓
(縦軸は×10,000人)
ウィキィペディアによると、バブル景気は1980年代後半から1990年代初頭(1986年12月から1991年2月までの4年3か月間を指すのが通説らしい)ということ。また、企業の新規採用はバブル景気崩壊の1991年(約84万人)をピークに1997年(約39万人)まで減少。その後増加し1999年(約68万人)にピークとなった後再び低下し、2001年(約41万人)を底にその後は増加しているそうです(リクルートワークス調査だって)。
グラフから正社員数は、1988年から1999年までゆるやかに増加し、その後減少に転じ、2006年から再び増加に転じようかといった感じ。ちなみに、2007年時点(3,441万人)では、1988年(3,377万人)の正社員数を僅かに上回っている。一方、非正規社員数は1988年から(もっと前から?)一貫して右肩上がりの増加し続けている(755万人→1,737万人)。結果、雇用者数は1988年(4,132万人)らか2007年(5,174万人)にかけて約1,000万人増加しているのが分かる。
次に、雇用者数(正規雇用+非正規雇用)と15歳-64歳の人口をグラフにしたもの(中小企業庁のデータを拝借して作成)↓
(縦軸は×10,000人)
15歳-64歳人口は減少傾向。
で、最後に15歳-64歳人口に占める、正規雇用者数、非正規雇用者数、雇用者数(正規雇用+非正規雇用)をグラフにしてみました↓
まあ、一番最初のグラフとあんまり変わらないんだけど、ざっくり言って、この20年間で増加した非正規雇用という就業機会によって、新たな雇用が創出(約1,000万人, ざっくりと就業可能予備軍(?)の10%)された思うんんだけどな。
ところで、非正規雇用反対論者は、就労人口の全てを正社員で賄うべきだというのだろうか?コンビニやマックの店員(パート、アルバイト)といった誰にでもできる仕事に正社員並みの高額給料は必要だろうか?また、自動車の組み立てラインの従事者に、長期にわたる高等教育(高度な専門的知識)や職人的超人的スキルは必要だろうか?企業が生産ラインに正社員と期間工を併用する根拠は↓
a) 正社員→工場の安定稼働を実現するための基本人員。ある程度の稼働率を恒常的に実現するためには、一定数の人員を安定確保する必要があるので、それなりに高い給料で囲い込む必要がある。
b) 期間工→生産調整のバッファー。景気加熱局面では、需要が喚起され、モノ(車)が売れる。大きな需要があるのに供給が追いつかないといのは重大な機会損失。但し、稼働率(生産力)アップの為に、不足人員を正社員で賄うのは危険。正社員には囲い込みのためのプレミアムが給料に付与されているのに加えて、解雇が極めて難しく、景気後退局面で需要が落ち込み生産調整が必要となったときに余剰なコスト高な正社員は極めて生産性の低い存在となる。
個人的にはこんなところじゃないかと思っています。
もし、全ての非正規雇用者を正規雇用化するというのなら(同一労働同一賃金)、正規雇用者(正社員)は自らの給料が減額されることを甘んじて受け入れなければならないと思うし、そうすべきでしょう。限られたパイを皆で分かち合うのです。そして、労働スキルの希少性に応じて給与水準が決定されることになる。でも、既得権の維持•拡張ばかりを志向する労働組合は不利益変更だと声だかに大反対でしょう。特に、企業別労働組合が幅をきかせている日本では。だから、非正規雇用者の正社員化は簡単に進むものではないと思うし、だから切られる。
それに、仮に非正規雇用が規制とかで全くなくなったとしたら、就労人口はけっこう減少すると思うな。企業には全ての非正規雇用者を正社員化するといった企業収益を大きく圧迫することはしないでしょう(慈善事業じゃないんだから)。
ただ、ある程度の人員は確保する必要ができてくると思う。で、非正規雇用者の正社員登用において峻別が起こる。正社員は増えるかもしれないが、正社員に登用されなかった人は労働市場からの収入を完璧に奪うことになる。これこそ真の残酷物語だとコンキチは思うな。
なんだかんだ言って、非正規雇用という雇用形態は労働市場からの分け前を得る権利を、正社員以外にも増やす機能があるということは確実。それを闇雲に糾弾するのはいささか白痴的と思う二流代出のなんちゃって研究員でした。
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2008年12月13日土曜日
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