先日、平野 啓一郎の「決壊」を読了しました。
かなりダークな気分になる作品ですが、中の上的な作品と個人的に思いました(ちなみの自分、純文学は比較的苦手でエンターテイメントが好きです)。どうでもいい話なんですが、同書の主人公がPerrier好きなんですが、コンキチもPerrier
飲んでみたくなってアマゾンで注文しちゃいました↓
けっこう旨いです。
閑話休題
最近、巷では雇用対策(新雇用対策)の話題がホットのようです。20以上のメニューがあるらしいです。で、メディアで流れている対策を聴いていて一番笑えた話題に一言↓
派遣労働者を正社員として雇い入れた中小企業に1人あたり100万円(大企業の場合は50万円)を助成
→この案考えた人って、確信犯か相当頭悪いとみた。正社員の費やされる金がどれくらいか分かってるのかね?しかも、正社員って簡単に辞めさせることはできない巨大な固定費でしょ。我が国における正社員の雇用って設備投資と同義で、稼働率を挙げる事が重要(そういう意味では、全ての産業は装置産業的な要素があるね)。で、派遣社員は変動費で、生産調整のためのバッファーでしょ(ちなみに、残業もバッファー)、結局。
それから、派遣社員(非正規雇用)としての雇用を批判しすぎて、仮に非正規雇用という雇用形態がなくなったとしたら、職に溢れるひとは増加する可能性が極めて高いと思うけどな。上述した理由から、これまで非正規社員として雇用されてきた人がそっくりそのまま正社員として雇用されることはあり得ない。そもそも、そんなことが可能だったら派遣社員の契約打ち切りなんてあり得ない。こんなの小学生だってすぐ分かることなのに、恥ずかし気もなく政策として打ち出そうとする政治家は、100万っていう分かり易い身近な大金をちらつかせることで大衆迎合を狙ったポピュリストか相当頭悪い老害政治家だね。
あと、仮に派遣労働者と正社員が全く同じ仕事をしていて(量•質ともに)、賃金格差があるとして、派遣社員を正社員と同じ待遇にしろ(正社員雇用しろ)というなら、既存正社員は現状の給料の下落を甘んじて受け入れなければならないはず(人件費は固定費だからね)。自分たちの賃上げしか頭にない労組には無理な話だね。
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2008年12月7日日曜日
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