とある化学の超ガテン系

実験嫌いの実験化学者が綴る企業の研究員の日常 (このブログはMac OS Xに最適化されています)




Monday, January 10, 2011

Mildかつ迅速にトシル化せよ

(昨年)けっこう古いですがこんな文献を読んでみました↓

Practical and efficient methods for sulfonylation of alcohols using Ts(Ms)Cl/Et3N and catalytic Me3H·HCl as combined base: Promising alternative to traditional pyridine
Tetrahedron, 1999, 55, 2183-2192.

関西学院大の田辺先生のグループの報告です。

アルコールのトシル化(メシル化)というと、TsCl(MsCl)/Pyが一般的と思われますが、この手法には次のような欠点があります↓
i) クロロ体が副生する場合がある。
ii) 反応を完結させるためには過剰のピリジンが必要。
iii) 活性の低いアルコールを用いた反応では長時間を要する。

で著者らにお開発したインプルーブメントはこちら↓


TsCl/Et3N (1.5-2.5 eq.)/cat. Me3N•HCl (0.1-1.0 eq.)
solvent: CH2Cl2, 1,2-dichloroethane, benzotrifluoride, CH3CN, PhMe


ちなみに、Me3N•HClを加えないと反応がとても遅いそうです。

basicity Me3N < Et3N


であることから、TsN+Me3Cl-が活性種と考えられます。


マイルドかつシンプルにしてエコフレンドリーなこの反応を、是非、使ってみたいと思いました。
(残念ながら最近使う機会がないです)


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