年度末です。報道番組とかのキャスターは、官僚の縦割り主義や、自分の縄張りでの予算配賦の極大化を批判します。おそらく、お茶の間の庶民は、キャスターのヒステリックな舌鋒を同一視し、欲求解消の代償行為としているのではないでしょうか?
そして、上述のお茶の間の庶民は、勤務する会社で、憎し官僚と同じような行いをしていたりするのです。
例えば、年度末に予算が余っていたりすると、とりあえず予算一杯までなにか機器とかを買う。理由を問うと、「予算が余っていてもったいないから」だといいます。ROIなどを考慮しているわけではなく、もったいない(=予算を消化しないと、次年度の予算配分が減額されかねないという懸念)からというどこかの国の腐敗した官僚機構のようなことを宣います。
それから、縦割りの組織だとか、親会から子会社への天下りだとか、降格のなき年功序列的人事異動などなど、自分が客体であるときは批判することを自分は恥ずかし気もなくやる。マジ、醜いです。
つまり、自分の行いが良くないことであるということを認識して実行しているわけですよね。確信犯ですよ。
社会とは醜悪にならずに生きるには骨の折れる場所なのだなと感じる世間知らずのなんちゃって研究員なのでした。
まだピュアな学生諸氏は社会へ出る際、注意しましょうね♥
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2008年3月31日月曜日
2008年3月30日日曜日
何故ワインは普及しないのか?
昨日の夕方ニュースをみていたら、メルシャンの話題をやっていて、ワインの常飲者は6%程度(何に対して?成人ってことかな?)なのだそうで、需要の掘り起こしを狙っているそうです(ちなみにコンキチはワインもよく飲みます)。
「 何故ワインは普及しないのか?」なんてろくに調べもしないで、無責任なタイトルをつけましたが、感覚的に、
ビール→圧倒的な支持
ワイン→敷居が高い?(実際はそんなことないのだが…)
的なイメージは日本国民のコンセンサスを得ているのではないかと思います。
で、番組ではメルシャンの新ワイン(たぶんコレ)は、料理(特に家庭料理)との組み合わせを重視したワインということで、メルシャンの社員っぽい人が試飲会(っぽい席) で、
「しめ鯖(の寿司)と合いますね」
なんていう台詞を吐いていて、コンキチは軽く気分が悪くなりましたが…..(しめ鯖には日本酒だろうが!個人的に鮪の赤身の刺身とフルボディーの赤は合うと思いますが、しめ鯖とワインは合う気が全然しない。機会があったら検証してみようかとは思いますが…)
それから件のワインですが、店頭での小売価格は600 mlで640円程度らしいです(750 ml換算で800円)。
さて、料理の相性の良さを武器にワインの浸透を狙っているようですが、果たしてその戦略はうまくいくのでしょうか?コンキチは力強く失敗すると思いますね。理由はこんな感じです↓
1) 「本物」ではないから
ワインで640円(750 ml換算で800円かな)っていったら、明らかに低級品です。つまり、「本物」っていうか本格的な造りでない可能性が高い(イエローテイルやチリワインみたいに廉価で高品質な例外もあるけど)。日本のメーカーで、これくらいの価格帯で本格ワインにであったことはまだ無いです(メルシャンの本格路線のシャトー・メルシャンブランドはもっと高い)。「本物」でなければ持続的な成功はありえないでしょう(歴史が証明していると思う)。それから、ワインの高級品は天井知らず。そのため、低価格ワインのグレードが実質的な価値以上に低い印象を消費者に与えてしまうのもマイナス要因と思う(特にワインは高級品という意味不明なバイアスがかかっている我が国ではその影響は顕著かと思う。つまりブランドイメージとプライシングのミスマッチ)。一方、ビールは低級品とプレミアム品の価格域が狭い(だからプレミアム品も低級品もそれなりにそこそこ売れるような気がする)。
2) 新しいコンセプトではない
料理との相性(マリアージュ)をウリにしているようですが、それは全然新しいコンセプトでもなんでもないです。昔からマリアージュの探求は行われてたと思うけどな。しかも、良い取り合わせのマリアージュは既に蓄積されているし。「どんな料理にもワインを」っていうんじゃなくて、TPOをわきまえた提案の方が消費者のためのように思うのはコンキチだけでしょうか?
3) 未成熟のワイン文化
バレンタインデーとホワイトデーに、近所のスーパー等でボジョレー・ヌーボーが主要フェイスの一角を占めていました。しかも、値引きなしで!お祭りのためだけにあるボジョレー・ヌーボーが越年したにもかかわらず、2千円超で売られている現実に驚きです(普通のボジョレーの2倍ちかく)。ボジョレー・ヌーボーの値段の主要部分は空輸代だっていうのに。嘆かわしいです。大して旨くないボジョレー・ヌーボーに大枚はたくくせに、それ以外のワインに対する盛り上がりは希薄なような気がします。なんていうか、未だに文化として定着してないんですよね、ワインが。
という感じで、メルシャンの新製品は失敗に終わると思うのですが、一酒呑みとしてコンキチの予想が大はずれして、我が国にもっと酒が文化として定着することを祈る窓際研究員なのでした。
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「 何故ワインは普及しないのか?」なんてろくに調べもしないで、無責任なタイトルをつけましたが、感覚的に、
ビール→圧倒的な支持
ワイン→敷居が高い?(実際はそんなことないのだが…)
的なイメージは日本国民のコンセンサスを得ているのではないかと思います。
で、番組ではメルシャンの新ワイン(たぶんコレ)は、料理(特に家庭料理)との組み合わせを重視したワインということで、メルシャンの社員っぽい人が試飲会(っぽい席) で、
「しめ鯖(の寿司)と合いますね」
なんていう台詞を吐いていて、コンキチは軽く気分が悪くなりましたが…..(しめ鯖には日本酒だろうが!個人的に鮪の赤身の刺身とフルボディーの赤は合うと思いますが、しめ鯖とワインは合う気が全然しない。機会があったら検証してみようかとは思いますが…)
それから件のワインですが、店頭での小売価格は600 mlで640円程度らしいです(750 ml換算で800円)。
さて、料理の相性の良さを武器にワインの浸透を狙っているようですが、果たしてその戦略はうまくいくのでしょうか?コンキチは力強く失敗すると思いますね。理由はこんな感じです↓
1) 「本物」ではないから
ワインで640円(750 ml換算で800円かな)っていったら、明らかに低級品です。つまり、「本物」っていうか本格的な造りでない可能性が高い(イエローテイルやチリワインみたいに廉価で高品質な例外もあるけど)。日本のメーカーで、これくらいの価格帯で本格ワインにであったことはまだ無いです(メルシャンの本格路線のシャトー・メルシャンブランドはもっと高い)。「本物」でなければ持続的な成功はありえないでしょう(歴史が証明していると思う)。それから、ワインの高級品は天井知らず。そのため、低価格ワインのグレードが実質的な価値以上に低い印象を消費者に与えてしまうのもマイナス要因と思う(特にワインは高級品という意味不明なバイアスがかかっている我が国ではその影響は顕著かと思う。つまりブランドイメージとプライシングのミスマッチ)。一方、ビールは低級品とプレミアム品の価格域が狭い(だからプレミアム品も低級品もそれなりにそこそこ売れるような気がする)。
2) 新しいコンセプトではない
料理との相性(マリアージュ)をウリにしているようですが、それは全然新しいコンセプトでもなんでもないです。昔からマリアージュの探求は行われてたと思うけどな。しかも、良い取り合わせのマリアージュは既に蓄積されているし。「どんな料理にもワインを」っていうんじゃなくて、TPOをわきまえた提案の方が消費者のためのように思うのはコンキチだけでしょうか?
3) 未成熟のワイン文化
バレンタインデーとホワイトデーに、近所のスーパー等でボジョレー・ヌーボーが主要フェイスの一角を占めていました。しかも、値引きなしで!お祭りのためだけにあるボジョレー・ヌーボーが越年したにもかかわらず、2千円超で売られている現実に驚きです(普通のボジョレーの2倍ちかく)。ボジョレー・ヌーボーの値段の主要部分は空輸代だっていうのに。嘆かわしいです。大して旨くないボジョレー・ヌーボーに大枚はたくくせに、それ以外のワインに対する盛り上がりは希薄なような気がします。なんていうか、未だに文化として定着してないんですよね、ワインが。
という感じで、メルシャンの新製品は失敗に終わると思うのですが、一酒呑みとしてコンキチの予想が大はずれして、我が国にもっと酒が文化として定着することを祈る窓際研究員なのでした。
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2008年3月29日土曜日
ナレッジとリテラシー
コンキチがWatchingしているブログにこんな言葉が↓
知っているというのと出来るというのはエベレストとマリアナ海溝くらいの差がある。
凡人コンキチも常々そう感じて生きています。
知識として情報(薄っぺらな知識)を脳ミソにストックしておくことは比較的容易と思いますが、それを腹に落とし込み、自由自在に使えこなせるようにするために、相当の熟練が必要と思います(特に凡人は)。
「天は二物を与えず」ということわざ(だったかな)がその証左だと思います。コンキチ流にこのことわざを解釈すれば、
どんなに才能豊かな人でも、そう多くの分野を生業の基盤とすることは難しいでしょう(特に関連性の少ない分野間では)。我々凡人はなおさらです。例えば、現在の生業をこなせるようになるまで、どれだけの歳月を費やしたことか?
コンキチの場合は有機化学の極々小さい一分野を生業としていますが、初等教育から始まって、高校で化学を選択して、大学と大学院で6年間有機化学の勉強をしてはじめて有機化学を生業とすることを許されるスタートラインに達しました。さらに生業といえるまで専門性を深化させるまでには、さらなる歳月が必要となるのです(ちなみにコンキチは会社で10年仕事に携わって年収たったの560万です)。
それから、表層的な知識だけだったら書籍を鬼の様に読むだけでインプット可能かもしれませんが、実務経験(っていうか実験)を介してしか入手しえない新たな知識であったり、知恵というものがあるように思います。なので、知識とそれを使いこない能力の相互のフィードバックだけが、ナレッジとリテラシーの相互深化を促進させるのではないかと考えるのです。
ナレッジだけではリテラシーは深まらず、リテラシーの深化なくては新たなナレッジは想像され得ない。
以上、二流大出の凡人研究員の寝言でした。
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知っているというのと出来るというのはエベレストとマリアナ海溝くらいの差がある。
凡人コンキチも常々そう感じて生きています。
知識として情報(薄っぺらな知識)を脳ミソにストックしておくことは比較的容易と思いますが、それを腹に落とし込み、自由自在に使えこなせるようにするために、相当の熟練が必要と思います(特に凡人は)。
「天は二物を与えず」ということわざ(だったかな)がその証左だと思います。コンキチ流にこのことわざを解釈すれば、
どんなに才能豊かな人でも、そう多くの分野を生業の基盤とすることは難しいでしょう(特に関連性の少ない分野間では)。我々凡人はなおさらです。例えば、現在の生業をこなせるようになるまで、どれだけの歳月を費やしたことか?
コンキチの場合は有機化学の極々小さい一分野を生業としていますが、初等教育から始まって、高校で化学を選択して、大学と大学院で6年間有機化学の勉強をしてはじめて有機化学を生業とすることを許されるスタートラインに達しました。さらに生業といえるまで専門性を深化させるまでには、さらなる歳月が必要となるのです(ちなみにコンキチは会社で10年仕事に携わって年収たったの560万です)。
それから、表層的な知識だけだったら書籍を鬼の様に読むだけでインプット可能かもしれませんが、実務経験(っていうか実験)を介してしか入手しえない新たな知識であったり、知恵というものがあるように思います。なので、知識とそれを使いこない能力の相互のフィードバックだけが、ナレッジとリテラシーの相互深化を促進させるのではないかと考えるのです。
ナレッジだけではリテラシーは深まらず、リテラシーの深化なくては新たなナレッジは想像され得ない。
以上、二流大出の凡人研究員の寝言でした。
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2008年3月26日水曜日
暫定と恒久
最近、ガソリンの暫定税率に係る話題がお茶の間を賑わせているように感じます。
正直、どうでもいいです。そんなことより、暫定税率と称しながら、1973年から約35年超に渡って延長されてきたことがもっと重要な問題と思います。政策の是非が重要というわけではなく、「暫定=35年」というふやけた感覚が問題と思います。
他方、昨年完全撤廃された定率減税は恒久的と謳いながら、1999年から2006年の僅か7年で姿を消し去りました。
つまり、
暫定=35年くらい
恒久=7年くらい
ということが、この国の常識ということなのでしょうか?
暫定=臨時の措置
恒久=永久
と思っていたのですが、どうやらコンキチの勘違いだったようです。ってそんなわけないだろ!!!
こういう感覚の麻痺こそが、大問題だと思うのはコンキチだけでしょうか?
(所詮、二流大出のなんちゃって研究員の戯言ですが...)
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正直、どうでもいいです。そんなことより、暫定税率と称しながら、1973年から約35年超に渡って延長されてきたことがもっと重要な問題と思います。政策の是非が重要というわけではなく、「暫定=35年」というふやけた感覚が問題と思います。
他方、昨年完全撤廃された定率減税は恒久的と謳いながら、1999年から2006年の僅か7年で姿を消し去りました。
つまり、
暫定=35年くらい
恒久=7年くらい
ということが、この国の常識ということなのでしょうか?
暫定=臨時の措置
恒久=永久
と思っていたのですが、どうやらコンキチの勘違いだったようです。ってそんなわけないだろ!!!
こういう感覚の麻痺こそが、大問題だと思うのはコンキチだけでしょうか?
(所詮、二流大出のなんちゃって研究員の戯言ですが...)
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2008年3月24日月曜日
Red-ALP (3)
前々回と前回のブログの続きです(Red-ALPシリーズは今回で最後です)。
今回は反応機構篇です。
何故アミン体が副生し、KTBの添加によりその生成が抑制されるかを明らかにしなければ反応を完全にコントロールできたとは言えない
と考えた著者らは、反応機構を考察し、その検証実験を行い、次ぎのような推察をするに至っています。
まず、著者らは次のような中間体の形成を考えました↓
Red-ALPが還元剤として働いた場合に生成すると考えられるAと、Red-ALPがルイス酸として働いた場合に生成すると考えられるBです。
Aが加水分解されると目的のアルデヒドが生成し、Aがオーバーリダクションされ、その後加水分解されるとアルコールが生成します。
一方、Bが還元されると、こんな中間体↓
に変換され、これが加水分解されると目的のアルデヒドになり、中間体Cがさらに還元を受けるとアミン体が生成する(この中間体Cは、より還元力が強いと思われる3価のアルミニウムハイドライドによって還元されると著者らは考えているようです)。
著者らはこんな具合に考察したのでした。
それから、著者らはアミン体の生成機構も考察していて、Red-Al中に含まれる3価アルミニウムハイドライドが少量なのに、けっこうな量のアミン体が生成する(Red-Alのロットによって、アミン体の生成量が3~26%の範囲で変動すること前回のブログで書きました)のは、こんな感じの連鎖反応が起こっていると推察しています↓
成る程。これでこの反応の説明が一通りつきますね。
あと、他の基質についても、このプロトコールを適用していて、けっこう汎用性がありそうです。
地道な検証作業(の記述はすっ飛ばしてブログを書きましたが)と、一プロセスに対する深い洞察が感じ取れる良い仕事と思いました。
(i) 実際250 kg程度の製造が可能で、(ii) マイルドな条件で、金属ヒドリドによる部分還元ができるというのがちょっと感動しました。しかも、(iii) 扱いやすいRed-Alを使うっていうのが良いですね。
プロセス化学とは「深化の化学」
なのだと改めて思う二流大出のなんちゃって研究員なのでした。少しはこの仕事をやった方々の爪のあかでも煎じて飲んで、日々の仕事に取り組もうかなと思ったりもするのでした。
あと、この仕事の詳細を知りたい人は、論文(Tetrahedron, 2001, 57, 2701-2710.)を読んでみてください(かなりすっ飛ばして紹介してますので)。
日本語で読みたい人は、
この本↓

を買って読んでみてください。
(このリンクをクリックするとアマゾンに飛びます。このリンク経由で購入すると、コンキチに幾ばくかのfeeが入ります。よかったら買ってやって下さい)
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今回は反応機構篇です。
何故アミン体が副生し、KTBの添加によりその生成が抑制されるかを明らかにしなければ反応を完全にコントロールできたとは言えない
と考えた著者らは、反応機構を考察し、その検証実験を行い、次ぎのような推察をするに至っています。
まず、著者らは次のような中間体の形成を考えました↓
Red-ALPが還元剤として働いた場合に生成すると考えられるAと、Red-ALPがルイス酸として働いた場合に生成すると考えられるBです。
Aが加水分解されると目的のアルデヒドが生成し、Aがオーバーリダクションされ、その後加水分解されるとアルコールが生成します。
一方、Bが還元されると、こんな中間体↓
に変換され、これが加水分解されると目的のアルデヒドになり、中間体Cがさらに還元を受けるとアミン体が生成する(この中間体Cは、より還元力が強いと思われる3価のアルミニウムハイドライドによって還元されると著者らは考えているようです)。
著者らはこんな具合に考察したのでした。
それから、著者らはアミン体の生成機構も考察していて、Red-Al中に含まれる3価アルミニウムハイドライドが少量なのに、けっこうな量のアミン体が生成する(Red-Alのロットによって、アミン体の生成量が3~26%の範囲で変動すること前回のブログで書きました)のは、こんな感じの連鎖反応が起こっていると推察しています↓
成る程。これでこの反応の説明が一通りつきますね。
あと、他の基質についても、このプロトコールを適用していて、けっこう汎用性がありそうです。
地道な検証作業(の記述はすっ飛ばしてブログを書きましたが)と、一プロセスに対する深い洞察が感じ取れる良い仕事と思いました。
(i) 実際250 kg程度の製造が可能で、(ii) マイルドな条件で、金属ヒドリドによる部分還元ができるというのがちょっと感動しました。しかも、(iii) 扱いやすいRed-Alを使うっていうのが良いですね。
なのだと改めて思う二流大出のなんちゃって研究員なのでした。少しはこの仕事をやった方々の爪のあかでも煎じて飲んで、日々の仕事に取り組もうかなと思ったりもするのでした。
あと、この仕事の詳細を知りたい人は、論文(Tetrahedron, 2001, 57, 2701-2710.)を読んでみてください(かなりすっ飛ばして紹介してますので)。
日本語で読みたい人は、
この本↓

を買って読んでみてください。
(このリンクをクリックするとアマゾンに飛びます。このリンク経由で購入すると、コンキチに幾ばくかのfeeが入ります。よかったら買ってやって下さい)
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2008年3月22日土曜日
Red-ALP (2)
前回のブログの続きです。
N-Benzyl-4-ethoxycarbonylpiperidineの部分還元に、Red-Al (VITRIDE)をピロリジンで修飾したRed-ALPを用いると、オーバーリダクションを抑制することができますが(対応するアルコールは蒸留で分離困難)、それ以外にも副生成物があります↓
上の絵の真ん中にあるアミン体もそこそこ生成し、しかも(蒸留による)分離が困難ということで、次なる検討の焦点は、アミン体の抑制に移っていきます。
さて、著者らが検討を進めて行くと、用いるRed-Alのロットによって、アミン体の生成量が変動(3~26%)することが明らかになりました。
そこで、Red-AlのNaコンテントをイオンクロマトで測定したところ、Naコンテントが理論量より少ないことが分かりました。
ちなみにRed-Alはこんな風に製造されているそうで↓(はじめて知った)
還元力のみを指標にしてRed-Alを調製すると、Naコンテントの少ない試薬ができる可能性が示唆されました。すなわち、少量の3価アルミニウムハイドライド(CH3OCH2CH2OAlH2)の混入です。で、著者等は3価アルミニウムハイドライドがアミン体生成に関与しているのではないかという仮説を立てました。
ということで次は、この仮説の検証です。つまり、NaOCH2CH2OCH3を添加すれば、3価アルミニウムハイドライドが4価のRed-Alに変わり、アミン体の生成が抑制されるであろうということです。結果、アミン体の生成が完全に抑制されました。じゃあもっと汎用性の高い(安い)塩基じゃどう?という感じで検討を続けたところ、NaOt-Bu, KOt-Bu, PhONaでアミン体の生成が抑制されました。ちなみに、Et3Nだと抑制効果はナッシングでした(これがアルカリ金属アルコキシドがアルミニウムハイドライドを3価→4価に変換させるという仮説を裏付ける証左であると著者等は考えました)。
で、以上の検討結果を踏まえて反応を最適化したにがこれ↓
こうして、プロセス化学の肝である、ある一つのプロセスに対する「深化」を積み重ねてベストプラクティスが確立されましたが、
何故アミン体が副生し、KTBの添加によりその生成が抑制されるかを明らかにしなければ反応を完全にコントロールできたとは言えない
ということで著者らの検討(反応機構の考察)はまだ続きます。
このRed-ALPブログもまだ続きます。
ポチッしてもらえると助かります↓
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N-Benzyl-4-ethoxycarbonylpiperidineの部分還元に、Red-Al (VITRIDE)をピロリジンで修飾したRed-ALPを用いると、オーバーリダクションを抑制することができますが(対応するアルコールは蒸留で分離困難)、それ以外にも副生成物があります↓
上の絵の真ん中にあるアミン体もそこそこ生成し、しかも(蒸留による)分離が困難ということで、次なる検討の焦点は、アミン体の抑制に移っていきます。
さて、著者らが検討を進めて行くと、用いるRed-Alのロットによって、アミン体の生成量が変動(3~26%)することが明らかになりました。
そこで、Red-AlのNaコンテントをイオンクロマトで測定したところ、Naコンテントが理論量より少ないことが分かりました。
ちなみにRed-Alはこんな風に製造されているそうで↓(はじめて知った)
還元力のみを指標にしてRed-Alを調製すると、Naコンテントの少ない試薬ができる可能性が示唆されました。すなわち、少量の3価アルミニウムハイドライド(CH3OCH2CH2OAlH2)の混入です。で、著者等は3価アルミニウムハイドライドがアミン体生成に関与しているのではないかという仮説を立てました。
ということで次は、この仮説の検証です。つまり、NaOCH2CH2OCH3を添加すれば、3価アルミニウムハイドライドが4価のRed-Alに変わり、アミン体の生成が抑制されるであろうということです。結果、アミン体の生成が完全に抑制されました。じゃあもっと汎用性の高い(安い)塩基じゃどう?という感じで検討を続けたところ、NaOt-Bu, KOt-Bu, PhONaでアミン体の生成が抑制されました。ちなみに、Et3Nだと抑制効果はナッシングでした(これがアルカリ金属アルコキシドがアルミニウムハイドライドを3価→4価に変換させるという仮説を裏付ける証左であると著者等は考えました)。
で、以上の検討結果を踏まえて反応を最適化したにがこれ↓
こうして、プロセス化学の肝である、ある一つのプロセスに対する「深化」を積み重ねてベストプラクティスが確立されましたが、
何故アミン体が副生し、KTBの添加によりその生成が抑制されるかを明らかにしなければ反応を完全にコントロールできたとは言えない
ということで著者らの検討(反応機構の考察)はまだ続きます。
このRed-ALPブログもまだ続きます。
ポチッしてもらえると助かります↓
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2008年3月21日金曜日
Red-ALP (1)
先日購入した「プロセスケミストリーの展開
」を読んでいたら、コンキチの興味をそそる寄稿があったのでメモしてみます。
件の寄稿のタイトルは「アルツハイマー型痴呆治療剤アリセプト重要中間体に関する新製造法」で、元文献は↓
Tetrahedron, 2001, 57, 2701-2710.
Large scale synthesis of N-benzyl-4-formylpiperidine through partial reduction of esters using alminum hydride reagents modified with pyrrolidine
エーザイの研究グループの報告です。
ちなみに特許登録済みです(特開2000-136183)。
内容は、実用的な「エステル→アルデヒド」への金属ヒドリド還元の企業化です。エステル→アルデヒドへのトランスフォーメーションというと、教書的にはDIBAL-Hが思い出されますが、確か超低温が必要で、マルチパーパスな反応釜では対応できないはず。そこをハンドリングが容易なRed-Al (VITRIDE, たしか65~70%くらいのトルエン溶液で売っているはす)を使って、マイルドな条件で上記トランスフォーメーションを達成するというプロセス化学のお手本みたいなお話です。
研究の発端は、Donepezil hydrochloride (Aricept)というアルツハイマー型痴呆治療剤の中間体であるN-Benzyl-4-formyl piperidineのプロセウ改善です。従来の合成法はこんな感じ↓
デメリット(改善余地)として、(i) Wittig試薬が汎用性が低く高価(そうなの?)で、(ii) 原子効率の低さが挙げられています(あと、Ph3P=Oの除去が面倒かも)。
ターゲット化合物の合成法を調査した結果、安価な出発物質を使用したこんなスキームがあったそうです↓
還元のステップは、-78℃でDIBAL-Hを作用させ、92% yieldで目的物をGETできます。
ということで研究の主題は、マイルドな条件で部分還元を達成できる還元剤を開発することになります。DIBAL-H以外の「エステル→アルデヒド」のトランスフォーメーションの報告例に、Red-Alを2級アミン(N-メチルピペラジンとかモリホリン)で修飾した還元剤を用いた例があって(反応温度は氷冷下)、実機対応可能そうな感触ということで、Red-Alベースの金属ヒドリド還元の検討がまじまったのです。
まず文献記載のN-メチルピペラジンとかモリホリンで修飾したRed-Alを試してみたところ、この基質ではオーバーリダクションがけっこう進行してしまう模様。で、2級アミンのスクリーニングを行った結果、ピロリジンを使うとアルコールの生成が最も抑制可能でした。こうして、Red-Alをピロリジンで修飾したRed-ALPを用いた検討が行われて行くのです。
続く.....
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件の寄稿のタイトルは「アルツハイマー型痴呆治療剤アリセプト重要中間体に関する新製造法」で、元文献は↓Tetrahedron, 2001, 57, 2701-2710.
Large scale synthesis of N-benzyl-4-formylpiperidine through partial reduction of esters using alminum hydride reagents modified with pyrrolidine
エーザイの研究グループの報告です。
ちなみに特許登録済みです(特開2000-136183)。
内容は、実用的な「エステル→アルデヒド」への金属ヒドリド還元の企業化です。エステル→アルデヒドへのトランスフォーメーションというと、教書的にはDIBAL-Hが思い出されますが、確か超低温が必要で、マルチパーパスな反応釜では対応できないはず。そこをハンドリングが容易なRed-Al (VITRIDE, たしか65~70%くらいのトルエン溶液で売っているはす)を使って、マイルドな条件で上記トランスフォーメーションを達成するというプロセス化学のお手本みたいなお話です。
研究の発端は、Donepezil hydrochloride (Aricept)というアルツハイマー型痴呆治療剤の中間体であるN-Benzyl-4-formyl piperidineのプロセウ改善です。従来の合成法はこんな感じ↓
デメリット(改善余地)として、(i) Wittig試薬が汎用性が低く高価(そうなの?)で、(ii) 原子効率の低さが挙げられています(あと、Ph3P=Oの除去が面倒かも)。
ターゲット化合物の合成法を調査した結果、安価な出発物質を使用したこんなスキームがあったそうです↓
還元のステップは、-78℃でDIBAL-Hを作用させ、92% yieldで目的物をGETできます。
ということで研究の主題は、マイルドな条件で部分還元を達成できる還元剤を開発することになります。DIBAL-H以外の「エステル→アルデヒド」のトランスフォーメーションの報告例に、Red-Alを2級アミン(N-メチルピペラジンとかモリホリン)で修飾した還元剤を用いた例があって(反応温度は氷冷下)、実機対応可能そうな感触ということで、Red-Alベースの金属ヒドリド還元の検討がまじまったのです。
まず文献記載のN-メチルピペラジンとかモリホリンで修飾したRed-Alを試してみたところ、この基質ではオーバーリダクションがけっこう進行してしまう模様。で、2級アミンのスクリーニングを行った結果、ピロリジンを使うとアルコールの生成が最も抑制可能でした。こうして、Red-Alをピロリジンで修飾したRed-ALPを用いた検討が行われて行くのです。
続く.....
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2008年3月20日木曜日
残業ターゲット
最近、タマホームのCMでみのもんたが
「残業代しっかり稼がないといけないんじゃない?」
という台詞を吐いています。
コンキチはこの言葉に強く違和感を覚えます。何故って、残業代、すなわち時間外労働の割増賃金は、「しっかり稼ぐ」ものじゃないと思うから。
そもそも残業って、 バッファーみたいなものじゃないの?狙ってしっかり稼ぐものとはとうてい思えない。
なので、ここで一つ断言しましょう。
みのもんたの台詞に違和感を覚えない輩は、残業ターゲット(残業目標)を設定しているに違いない!!!
つまり、より多くの残業代をGETするために計画残業しているっていうことです。
「残業代しっかり稼がないといけないんじゃない?」CMが力強く流されつづけていることから、世間は残業ターゲットにシンパシーを抱いている証左ではないかと推測されます。でも、ちょっと冷静になって考えると、残業ターゲットってはなはだ不謹慎なはなしだと思うのですがねえ。だって、仕事ありきじゃなくて、残業ありきでしょ!それっておかしいよ。軽く服務規程違反なんじゃないの?
実際、チンタラチンタラ遅く迄残業している人とかもけっこういますしね。
そもそも、8時間くらい働いた後で、割増賃金の割増率以上の効率で仕事できるの?出来るわけないでしょ。そもそも、残業自体が既に非効率的なんだよね。
世の報道番組では、労働者はサービス残業を強いられている(っていうか違法だけどね)みたいな、弱者っぽい人を擁護するネタがお好きなようですが、残業ターゲットを導入してシコシコ割増賃金をGETする輩だっているっていうことも報道して欲ししな。
ホワイトカラー・エグゼンプションが世間の話題になったとき、実質残業代が支払われなくなる的なことを声高に叫んでいた人もいたように思いますが、そもそも、仕事=労働時間じゃないでしょ。仕事=労働時間×労働効率だと思う。
労働効率>1の人は、仕事をサクサク切り上げてそこそこいい給料をもらう。
労働効率<1の人は、至らない部分を時間でカバーして給料をもらう。 こっれて一つのフェアな形だと思うのですが、ユニフォーメーションが好きで、労働時間以外で仕事の質を測ることのできない不思議な国ではなかなか受け入れられないようですね。 二流大出の窓際研究員の戯言と聞き流してもらえると幸いです。
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「残業代しっかり稼がないといけないんじゃない?」
という台詞を吐いています。
コンキチはこの言葉に強く違和感を覚えます。何故って、残業代、すなわち時間外労働の割増賃金は、「しっかり稼ぐ」ものじゃないと思うから。
そもそも残業って、 バッファーみたいなものじゃないの?狙ってしっかり稼ぐものとはとうてい思えない。
なので、ここで一つ断言しましょう。
みのもんたの台詞に違和感を覚えない輩は、残業ターゲット(残業目標)を設定しているに違いない!!!
つまり、より多くの残業代をGETするために計画残業しているっていうことです。
「残業代しっかり稼がないといけないんじゃない?」CMが力強く流されつづけていることから、世間は残業ターゲットにシンパシーを抱いている証左ではないかと推測されます。でも、ちょっと冷静になって考えると、残業ターゲットってはなはだ不謹慎なはなしだと思うのですがねえ。だって、仕事ありきじゃなくて、残業ありきでしょ!それっておかしいよ。軽く服務規程違反なんじゃないの?
実際、チンタラチンタラ遅く迄残業している人とかもけっこういますしね。
そもそも、8時間くらい働いた後で、割増賃金の割増率以上の効率で仕事できるの?出来るわけないでしょ。そもそも、残業自体が既に非効率的なんだよね。
世の報道番組では、労働者はサービス残業を強いられている(っていうか違法だけどね)みたいな、弱者っぽい人を擁護するネタがお好きなようですが、残業ターゲットを導入してシコシコ割増賃金をGETする輩だっているっていうことも報道して欲ししな。
ホワイトカラー・エグゼンプションが世間の話題になったとき、実質残業代が支払われなくなる的なことを声高に叫んでいた人もいたように思いますが、そもそも、仕事=労働時間じゃないでしょ。仕事=労働時間×労働効率だと思う。
労働効率>1の人は、仕事をサクサク切り上げてそこそこいい給料をもらう。
労働効率<1の人は、至らない部分を時間でカバーして給料をもらう。 こっれて一つのフェアな形だと思うのですが、ユニフォーメーションが好きで、労働時間以外で仕事の質を測ることのできない不思議な国ではなかなか受け入れられないようですね。 二流大出の窓際研究員の戯言と聞き流してもらえると幸いです。
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2008年3月19日水曜日
サンマガ
今朝、めざましテレビをみていたら、サンデーとマガジンのコラボレーションのはなしが報道されていました。
めざましテレビ情報によると↓
両誌(サンデーとマガジン)はチビッコをターゲットとした少年誌として創刊され、チビッコ(ターゲット顧客)に人気のある作品がラインナップされていたそうです。さて、両誌のお得意さんであるチビッコは、成長して大人(青年)になっていくにつれて、両雑誌のターゲットからはずれていきます。そこで既存顧客の離反を抑えようと、成長したチビッコ(大人)が好みそうな作品もラインナップして、既存顧客をつなぎ止めようとします。しかしながら、既存顧客であるチッビコのCSは低下してしまい、発行部数が減少の一途を辿った。
的なことが起きたようです。
限られた紙面にも関わらず、品揃えをフルラインナップ化してしまった両誌は、両セグメント(チビッコ市場と大人市場)の顧客にとって中途半端なモノとなり、少年誌というアイデンティティー(ブランド価値)を失ってしまったのです。
あと、各セグメントに対して訴求力の高い作品が希薄になり、ちょっと立ち読みするだけで満足してしまって、購買しておちついて全ページ熟読しようというインセンティブがなくなっちゃうんじゃないかな?
上述の話はかなり単純化したものと思いますが、ポーター教授流に言えば、戦略(=トレードオフ)なきフルラインナップ化が競争優位を消滅させてしまった例と思います。
もし、成長した子供である大人市場にも参入したかったら、別ブランドの雑誌を新たに創刊すべきだったのではないかと思います。ただ、大人市場には「モーニング」という強力なブランドをもつ雑誌があるので必ずしも成功するとは思いませんが.....
ところで、両誌のコラボ企画ですが、
第1弾→コラボ表紙(両誌の表紙を合わせると「名探偵コナン」と「はじめの一歩」の主人公が握手する構図となる)
第2弾→新雑誌「サンデー・マガジン特別増刊(名探偵コナン&金田一少年の事件簿」を4月10日から月2回、半年間発行。焼き直しですか?)
だそうです。
てっきり、「サンマガ」という雑誌が新創刊されるのかなと思ったのに、ガッカリな二流大出のなんちゃって研究員なのでした。
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めざましテレビ情報によると↓
両誌(サンデーとマガジン)はチビッコをターゲットとした少年誌として創刊され、チビッコ(ターゲット顧客)に人気のある作品がラインナップされていたそうです。さて、両誌のお得意さんであるチビッコは、成長して大人(青年)になっていくにつれて、両雑誌のターゲットからはずれていきます。そこで既存顧客の離反を抑えようと、成長したチビッコ(大人)が好みそうな作品もラインナップして、既存顧客をつなぎ止めようとします。しかしながら、既存顧客であるチッビコのCSは低下してしまい、発行部数が減少の一途を辿った。
的なことが起きたようです。
限られた紙面にも関わらず、品揃えをフルラインナップ化してしまった両誌は、両セグメント(チビッコ市場と大人市場)の顧客にとって中途半端なモノとなり、少年誌というアイデンティティー(ブランド価値)を失ってしまったのです。
あと、各セグメントに対して訴求力の高い作品が希薄になり、ちょっと立ち読みするだけで満足してしまって、購買しておちついて全ページ熟読しようというインセンティブがなくなっちゃうんじゃないかな?
上述の話はかなり単純化したものと思いますが、ポーター教授流に言えば、戦略(=トレードオフ)なきフルラインナップ化が競争優位を消滅させてしまった例と思います。
もし、成長した子供である大人市場にも参入したかったら、別ブランドの雑誌を新たに創刊すべきだったのではないかと思います。ただ、大人市場には「モーニング」という強力なブランドをもつ雑誌があるので必ずしも成功するとは思いませんが.....
ところで、両誌のコラボ企画ですが、
第1弾→コラボ表紙(両誌の表紙を合わせると「名探偵コナン」と「はじめの一歩」の主人公が握手する構図となる)
第2弾→新雑誌「サンデー・マガジン特別増刊(名探偵コナン&金田一少年の事件簿」を4月10日から月2回、半年間発行。焼き直しですか?)
だそうです。
てっきり、「サンマガ」という雑誌が新創刊されるのかなと思ったのに、ガッカリな二流大出のなんちゃって研究員なのでした。
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2008年3月17日月曜日
ノー・マネー、ノー・フリーダム
先日発売された、橘玲著の「黄金の扉を開ける賢者の海外投資術
」を読んでみました。
(密かにコンキチは、橘氏の著作、ゴミ投資家シリーズ、小富豪シリーズをコンプリートしています)
かなり俗っぽいタイトルですが、過去の著作同様に硬派な内容に仕上がっていると思います。道徳的に声を大にしていうのは憚られるようなことが、率直に語られている良書と思いました。
今回の著作では、(過去の著作と重複する部分もけっこうありますが)FXやオプションを題材とした知的パズルとして面白い読み物もあり(一生やることはないと思うが)、軽い頭の体操にもなって楽しいです。
では、以下にコンキチの心の琴線に触れた部分(赤)コンキチのコメントをメモしてみようと思います↓
1) ノー・マネー、ノー・フリーダム
著者がカンボジアを訪れた折、操舵手兼ガイドの若者が著者へのセリフです。
人が働く動機というのは、総括的には様々あると思いますが、最もファンダメンタルな部分は、生活の糧である「マネー」を得るためでしょう。「仕事は自己実現」なんていう台詞を吐く人も多数いるかもしれませんが、仕事で自己実現でない状況に陥ったからといって、マネーを得る手段を放棄してしまう人は少数派でしょう。嫌な会社でバカな上司のアホな指示に従順に従うのも、そこから得られるキャッシュ・フローにより、生活の自由度を確保するためでしょう。
人生金じゃないなんて言葉も耳にしますが、潤沢なマネーは、人生における選択肢を広げ、自由の範囲を拡大させることができるというのが、貨幣経済における真理だと思いましたね。
2) 貨幣経済というのは、信仰によって支えられている。
高度に洗練された貨幣経済の発達により、世界中の取引が簡便かつ効率的になり、豊かさが広く衆生に行き渡る。それが、「貨幣経済への信仰」による救いなのだと思います。
世界最大宗派は、世界三大宗教のいずれでもなく、「貨幣経済への信仰」なのです。
資本主義は貧富の格差は広げていくかもしれないけれど、「貧」の部類であっても、その経済力の絶対量を増加たらしめるものであると思います。
3) 保険とは、不幸なことが起きると賞金がもらえる宝くじの別名なのだ。
氏の過去の著作においても、折りをみて触れられていることですね。お金の流れを鑑みると、保険と宝くじは全くの同義としか言いようがありません。道徳的な見地から、「保険=宝くじ」なんてことを言う輩は不謹慎と思われるかもしれませんが、こういった真理を学校教育で教えて欲しいものです。
4) リタイアメントとは、生活資金の源泉を労働市場から資本市場に移すことをいう。
言われてみてはじめて認識しましたね。確かにそういうことです。ファイナンシャル・インテリジェンスとファイナンシャル・リテラシーを磨くことなしに、ハッピー・リタイアメントは実現しそうにありませんね。こういう真理を学校教育にも期待したいものです(絶対無理でしょうが.....)。
5) 自由とはたんなる観念ではなく、個人の経済力から生み出されるのである。
人はこの世に生まれ落ちた瞬間から、多くの外的要因に束縛され、支配されることとなります。国家に支配され、家庭環境に束縛され、慣習に支配され、社会規範に束縛され…..みたいな感じで。そして、人生を歩んで行く上で、どうしても世界最大宗派である「貨幣経済という信仰」=「マネー」に頼っていかざるを得ない。
人生とは経済的独立をゴールとしたゲームに近しいと強く思うのです(まさに人生ゲーム)。
こんなところが、コンキチの心に深く刻みこまれた部分でしょうか。それにつけても、氏の文章って、分かり易くて、冷笑的で、読者を引き込んで行く魔力を感じます。
ちなみにコンキチは、橘氏の著作の中では、「雨の降る日曜は幸福について考えよう Think Happy Thoughts on Rainy Sundays
」が一番好きです。理由は、「シニカルな真理」がよく表現されているから。二流大出の窓際研究員的には、とってもオススメの本です。買うのが嫌だったら、図書館で借りて読んでみるといいかと思います。
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(密かにコンキチは、橘氏の著作、ゴミ投資家シリーズ、小富豪シリーズをコンプリートしています)かなり俗っぽいタイトルですが、過去の著作同様に硬派な内容に仕上がっていると思います。道徳的に声を大にしていうのは憚られるようなことが、率直に語られている良書と思いました。
今回の著作では、(過去の著作と重複する部分もけっこうありますが)FXやオプションを題材とした知的パズルとして面白い読み物もあり(一生やることはないと思うが)、軽い頭の体操にもなって楽しいです。
では、以下にコンキチの心の琴線に触れた部分(赤)コンキチのコメントをメモしてみようと思います↓
1) ノー・マネー、ノー・フリーダム
著者がカンボジアを訪れた折、操舵手兼ガイドの若者が著者へのセリフです。
人が働く動機というのは、総括的には様々あると思いますが、最もファンダメンタルな部分は、生活の糧である「マネー」を得るためでしょう。「仕事は自己実現」なんていう台詞を吐く人も多数いるかもしれませんが、仕事で自己実現でない状況に陥ったからといって、マネーを得る手段を放棄してしまう人は少数派でしょう。嫌な会社でバカな上司のアホな指示に従順に従うのも、そこから得られるキャッシュ・フローにより、生活の自由度を確保するためでしょう。
人生金じゃないなんて言葉も耳にしますが、潤沢なマネーは、人生における選択肢を広げ、自由の範囲を拡大させることができるというのが、貨幣経済における真理だと思いましたね。
2) 貨幣経済というのは、信仰によって支えられている。
高度に洗練された貨幣経済の発達により、世界中の取引が簡便かつ効率的になり、豊かさが広く衆生に行き渡る。それが、「貨幣経済への信仰」による救いなのだと思います。
世界最大宗派は、世界三大宗教のいずれでもなく、「貨幣経済への信仰」なのです。
資本主義は貧富の格差は広げていくかもしれないけれど、「貧」の部類であっても、その経済力の絶対量を増加たらしめるものであると思います。
3) 保険とは、不幸なことが起きると賞金がもらえる宝くじの別名なのだ。
氏の過去の著作においても、折りをみて触れられていることですね。お金の流れを鑑みると、保険と宝くじは全くの同義としか言いようがありません。道徳的な見地から、「保険=宝くじ」なんてことを言う輩は不謹慎と思われるかもしれませんが、こういった真理を学校教育で教えて欲しいものです。
4) リタイアメントとは、生活資金の源泉を労働市場から資本市場に移すことをいう。
言われてみてはじめて認識しましたね。確かにそういうことです。ファイナンシャル・インテリジェンスとファイナンシャル・リテラシーを磨くことなしに、ハッピー・リタイアメントは実現しそうにありませんね。こういう真理を学校教育にも期待したいものです(絶対無理でしょうが.....)。
5) 自由とはたんなる観念ではなく、個人の経済力から生み出されるのである。
人はこの世に生まれ落ちた瞬間から、多くの外的要因に束縛され、支配されることとなります。国家に支配され、家庭環境に束縛され、慣習に支配され、社会規範に束縛され…..みたいな感じで。そして、人生を歩んで行く上で、どうしても世界最大宗派である「貨幣経済という信仰」=「マネー」に頼っていかざるを得ない。
人生とは経済的独立をゴールとしたゲームに近しいと強く思うのです(まさに人生ゲーム)。
こんなところが、コンキチの心に深く刻みこまれた部分でしょうか。それにつけても、氏の文章って、分かり易くて、冷笑的で、読者を引き込んで行く魔力を感じます。
ちなみにコンキチは、橘氏の著作の中では、「雨の降る日曜は幸福について考えよう Think Happy Thoughts on Rainy Sundays
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