2021年5月2日日曜日

Soba_Colle 7 (ソバコレ 7)

コロナ禍でも蕎麦が好き。
お蕎麦大好き、コンキチです。


そして、緊急事態宣言発令前に新たにボクの胃袋の中に入ったお蕎麦たちがこちら↓

ENTRY 61  かんだやぶそば (神田淡路町)


住所:千代田区神田淡路町2-10

ゆったりとした店内で、落ち着いて静かな心で蕎麦を啜る。最高です。かんだやぶのコロナ対策は、オレの中でNo. 1です。全ての飲食店に見習って欲しいレベルです。

-牡蠣そば (1,540 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
お蕎麦は軟らかく、程よくモチっとしていて、とっても上品なお餅のような食感。噛むと甘くてメロー(mellow)な香味が口腔いっぱいに広がる。
ツユは洗練されたおすましの様に澄み切った味わい。
具材はメインの牡蠣に加えて、若布と香味付けのちょっと大きめにカットされた柚子皮が一片。
嫌味のない程度に漂う柚子の香りは日本人泣かせの心地よさ(気のせいかもだけど、なぜか終盤に香りが強くなった)。
牡蠣は身がパンパンでプリップリ。上品な滋味の中にちょいとくさみを感じる。で、そのくさみなんだけど、若布と一緒に食べると殆ど感じなくなる。
あと、一緒に提供される七味を振ってた食べると、旨さがバースト!洗練されすぎたきらいのあるツユに重層感が増し、華やかな味になる。加えて、牡蠣と七味の相性が抜群に良くって、牡蠣の旨味がより膨よかになる。七味の実力が遺憾無く発揮された一杯と思います。


ENTRY 62   酒彩蕎麦 久 (西大島)

住所:江東区大島1-33-9

-エビス生 (中) (750 JPY)-


-玉子焼き (750 JPY)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
とってもふんわりと仕上がった優しい口当たり。上品めの甘さで、ピュアーな味わい。表面に油のオイリー(oily)さがちょっと気になる。


-せいろ (1,000 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
中細の蕎麦からは甘い濃厚なグラッシー(grassy)な香味がしっかり立っている。角がある程度立っていて、キックも気に障らない程度にしっかりあって、噛み応え十分。咀嚼する度に甘みがどんどん滲み出てくる。二十代の若い時に一番好きだったタイプの蕎麦。
蕎麦はザルに盛り付けかれてテーブルに直置きで提供されます。つまり、しっかり水が切れていることの証左。実際、テーブルに水は一切滴り落ちていません。
ツユは蕎麦徳利に入って登場。量が少ない。蕎麦猪口に注いでみると、赤みを帯びて透明感がある。初見では、ボディ(body)の強い蕎麦に対して当たり負けするんじゃないかと落胆したけど、そんなことは全然なく、全くの杞憂だった。色味から想像される通りの味わい軽やかだけど、決して物足りないわけではない。当初、お醤油控えめのベーシック(弱め)なツユに思えたが、フルボディ(full body)の蕎麦との相性はかなりいい。正直意外だけど、旨い。前述したように水がしっかり切れているので、ツユが水っぽく薄まらないのも旨さの一因だと思う。それから、ツユにつけて啜ることで、蕎麦の甘みもボアアップします。
薬味の山葵は香味がかなり大人しいんだけど、蕎麦・ツユ・山葵にシナジーがスパークして旨さを一段引き上げます。
蕎麦は相当旨い。ツユは脱力系を装いつつ、蕎麦とのハーモニーが素晴らしい。総じて、かなり旨い蕎麦に仕上がっていると思いました。


正直このお店、プライシングはちょい高めと思いました。あと、この日の夜の部は18時開店でした。
コロナ禍のためか他の客はなしで、残念なくらいに寡黙な店主の一人営業。静かに蕎麦を啜るのにいいかもしれまん。


ENTRY 63   笹陣 流山店 (流山おおたかの森)

千葉県人口増加率No. 1。発展してるぜー、チバラキは流山City。東武野田線(アーバンパークラインとかいうイミフなペットネーム)とつくばエクスプレスの連携駅である(昔、大鷹がいたとかいう)流山おおたかの森駅に近接したショッピングセンター内に、へぎそばが食べれる店があるっていうんで、行ってきました。実は、へぎそば初体験です。

-熱燗 松竹梅 豪快 (450 JPY+tax)-


-カツ煮 (680 JPY+tax)-
-RATING- ★☆☆☆☆
-REVIEW-
これは残念なカツ煮。ちょっと油が重たい。それに油の質もあまり良くないと思う。カツ自体あまり美味しくない。食感がよくない。衣もただただベチャっとしている。






-せいろ (600 JPY+tax)-
-RATING- ★★☆☆☆
-REVIEW-
蕎麦は細身で表面はスベスベ。力強い弾力でコンニャク麺を彷彿させる。香味は非グラッシー(anti grassy)系でどってことないけど、ふのり(海草)を練り込んでいるためか、味わい深いコクを仄かに感じる。そして、箸で持ち上げる際、頬っぺたに跳ねるほどの水を纏っている。
ツユは鰹節用様の香り強く、色合いはライトで、かなり甘い。
このツユに水もしたたる蕎麦を合わせると、ボディ(body)不足と思われたツユだったけど、蕎麦との相性は意外にも良く、最後までツユの濃度低下を感じることなく完食できました。しかも、ツユは蕎麦徳利なしの蕎麦猪口にオールインで、これには驚いた。
ツユが甘すぎて好みではなかったけど、商品設計のレベルが高いお蕎麦と思いました。
あと、山葵は甘い系。


ENTRY 64   長浦蕎麦 (浅草)

住所:台東区浅草1-13-1

浅草大好きなオイラだけど、人間ドック上がりに未訪だった注目のお蕎麦屋さんに行ってきました。浅草はホントお蕎麦屋が多いよね。

-蕎麦焼酎 (蕎麦湯割り) (700 JPY)-
-RATING- ★★☆☆☆
-REVIEW-
普通かな。









-ざるそば (1,000 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
ます薫ってくるのは海苔のいい匂い。
細身の蕎麦からは穏やかな穀物様の甘い味がほんのり。そして、程よく強めの弾力が最高。
ツユはシックで中庸な辛さ。
で、蕎麦をツユにつけて啜ると、ツユの辛さが映える映える(これは初めての体験)。さらに、蕎麦の表面の滑らかさ(ツルツル感)が強調される。
海苔と山葵の相性は鉄板シナジー。特に、甘い系の山葵を蕎麦につけると、爽やかなオイリー(oily)さが付与されて、旨さの次元がワンランクアップ↑する。
あと、蕎麦はしっかり水が切れていて、蕎麦猪口にオールインされたツユは、蕎麦を手繰り続けても全く薄くならず美味しくいただけます。


ENTRY 65   神田まつや (神田須田町)

住所:千代田区神田須田町1-13

大大大好きな神田まつやさんに行くのをずっと自粛してたけど、冬至の週の限定蕎麦だけは食べに行っちゃいました。

-ビール 大 (750 JPY+tax)-
-REVIEW-
赤星をセレクトです。
蕎麦味噌サイコー!








-焼鳥 (850 JPY+tax)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
タレをセレクトです。
この日の焼鳥はちょいレバ風味。レバ好きには堪らない仕上がりです。
安くて旨い。至高のおつまみ。


-冬至そば ゆずきり 2020 (1,210 JPY tax included)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
柚子の柑橘の香味が豊潤。軽やかな苦味を感じるほどで、柚子好きには堪らない(今まで食べたまつやのゆずきりの中で一番濃厚かも)。
ツユは鰹節様の香りがふわりと漂い、甘みと辛味リッチ(rich)のフルボディ(full body)のコク深の辛汁に仕上がっている。
蕎麦をツユに付けて啜ると、蕎麦の甘み深し。柚子の濃厚な香味はマイルド(mild)になる。
食感は弾力に富んでモチッとしていて、口の中が楽しくなる。
あと、トップ(top)に甘みのあって少し鄙びた感のある山葵を付けると、柚子との相乗効果で旨さがパワーアップ↑です。
神田まつやの年に一度の風物詩。やっぱ、これを喰わなきゃ年を越せない!


ENTRY 66   更科すず季 (流山)


東葛は流山の至宝、チバラキ県民の宝である「すず季」にまた行ってきました。都内と違って、混んでなくて良いです。冴え冴えの味です。

住所:流山市西初石3-1-17

-蕎麦味噌 (350 JPY+tax)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
ソリッド(solid)めの食感。蕎麦の実リッチ(rich)で白胡麻をまぶしてある。何度も食べてるけど、日本酒のアテに最高です。良質な蕎麦屋でしか味わえない至高のおつまみです。

-神亀 純米 (燗酒) (850 JPY+tax)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
ボディ(body)が強くて味が濃い。古酒ならではに深い味わいが、温度上昇によって軽やかさを纏い、はっきり言って相当旨いです。ただ、温度下降局面では香味が萎んでいくので、呑むのは真剣勝負です。
それから、酒器が燗酒の香味が映える平盃なのが良いです。


-生粉ざる (十割そば) (900 JPY+tax)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
この日は、高千穂と茨城県常陸太田金砂郷の蕎麦粉のブレンド。
蕎麦は大人しめのグラッシーテイスト(grassy taste)で甘み控えめ。
ツユはスレンダーでキリッとした辛汁(硬派な味で好き)。
蕎麦をツユにつけて啜ったときに増強するあ甘みは今回は軽微。
フレッシュ(fresh)系の辛味をあまり感じない山葵(静岡直送)が、お蕎麦に味を引き立てます。
今回の蕎麦は、いつものよりも香味がちょっと大人しめか?まぁ、旨いことに変わりないけど。

あと、お通しの漬物が秀逸でした、蕪と青菜と昆布の漬物で、程よい塩梅に仕上がっています。柚子の香りが仄かに立ち昇っているのが良いです。
そば茶(無料)も濃いめで美味しいです。


ENTRY 67   やぶ久 (日本橋)

住所:中央区日本橋2-1-19

ハイ、やぶ久と言ったら、カレー南蛮ですね。

-燗酒 一合 (680 JPY+tax)- 
-RATING- ★★★☆☆ (お酒)
-RATING- ★★★★★ (そば味噌)
-REVIEW- 
甘味と果実味のあるしっかりしたボディ(body)。燗あがりしてると思う。普通に美味しい。 
お通しにそば味噌がつくんだけど、江戸甘味噌、蕎麦の実、そば粉、牛蒡を練り込んだ特性味噌で、柚子で香味付けしてあるという。ウェット感があって滑らかな舌触り。味わいはマイルドめ。やざ和ほどは滑らかではなく、少し薮伊豆っぽい家庭的な味わいをほんのり感じる。それから 牛蒡の食感がとてもいい感じ。 正直、蕎麦の実が入っているのには気がつかなかった。


-辛口カレー南蛮 (鶏肉・豚肉よりお選び下さい) (1,050 JPY+tax)- 
-RATING- ★★★★★
-REVIEW- 
カレー南蛮は具材を鶏肉と豚肉のどちらかから選びます。
前回(see https://researcher-station.blogspot.com/2018/11/sobacolle-1-1.html)は鶏肉を選んだので、今回は豚肉をセレクト。
あと、辛さも選べるんだけど、前回に普通からジャンプ・アップして辛口でお願いしました。
具材は、豚肉、玉葱、絹さや。薬味には刻み葱。
カレーと和的なかけ汁が見事に調和していて、カレー感リッチ(curry rich)。かなりカレー側のテイスト(taste)だけど、根底にはしっかりとした和風の味わいを感じる。
カレーはスパイシー(spicy)さに本格感があって、本格(カレー)×本格(和出汁)の本格2カレーツユに仕上がっている。 
蕎麦もしっかり美味しいし、カレーツユとの相性も抜群。 食べ終わった後、僅かに辛さの余韻が残る程度。次回は大辛口に挑戦予定。


ENTRY 68   手打そば十七 (森下)

以前、京金(see https://researcher-station.blogspot.com/2011/04/earthquake-2011-5.html)の入っていた店舗で営業しているお店です。店内は趣があり落ち着いていて良かったです。
因みに、京金は同ビルの6F(オーナービルの自宅らしい)で営業中らしいです。

住所:江東区森下2-18-2 センテナリー森下 1F

-誠鏡 (広島) 純米 たけはら (常温・お燗) (700 JPY)- 
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW- 
お燗でいただく。
まず柔らかみにある果実香が漂ってきて、次いで強い甘い香りが追ってくる。
味わいは香りから想起されると通りで、fruity, sweet, milky。
燗上がりするbodyの強さで、芳醇な味わいでいて、後味はすっきり。 




-せいろ (880 JPY)- 
-RATING- ★★★★★
-REVIEW- 
お蕎麦は穀物様の香りリッチ(rich)で、グラッシー(grassy)さは控えめ。自然な甘い香りがする。味わいも穀物を想起させるbodyの強さと心地よい甘味を感じる。食感はひっかかり感があって、弾力強めで噛み返しの強さが好みのタイプ。
ツユは、兎に角、鰹節様の香味ふんだん。節とお醤油のいい匂い。明るめの色合いから、ボディ(body)の強い蕎麦に合わせるには弱いのではないかと思ったが、そんなことは全然なくって、軽やかな味わいながら、塩気はしっかり効いていて、蕎麦にマッチ(match)している。 
蕎麦をツユにつけて啜ると、穀物感リッチ(rich)な蕎麦の味わいと調和した自然な感じの甘味が膨らむ。
山葵はボク好みの鄙びたテイスト(taste)。
この蕎麦、気に入った。京金とは全然違うけど、オイラは十七の方が好き。


ENTRY 69   紅葉川 (三越前)

ハイ。ちょっと背伸びして日本で一番ハイソな街「ザ・日本橋」の「三越前」のお蕎麦屋さんに行ってきました(蕎麦屋ではじめて奉仕料を払ったです)。

住所:中央区日本橋1-2-4 三越SDビル 

-お通し (220 JPY)- 
-RATING- ★★★★★
-REVIEW- 
しらすおろし。ちょっぴりだけど、美味しい。
お醤油が物凄いフルボディ(full body)で、ややクセがあってかなり硬い味。硬派なビシッとした味にシビれる。 






-三笑楽 (富山県越中五箇山) 一合 (790 JPY)- 
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
ぬる燗で出してもらう。
まず薫ってくるのは、穏やかな甘い匂いと果実香。
味わいは香りから想起されるように、落ち着いた甘味と果実味に加えて、乳味も感じる。さらっとした飲み口で、フィニッシュには心憎いほど心地よい強さの渋みと苦味があって、コク深いお酒に仕上がっている。辛口であり旨口の酒質。冷めても美味しい。 

-蕎麦みそ (550 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW- 
たっぷりのそばの実が入った甘口の味噌。
適度なウェット感と粘度のオーソドックスな食感の蕎麦みそに仕上がっている。基本、王道的な味わいなんだけど、高級チョコレート(chocolate)を思わせるリッチ(rich)でメロー(mellow)なシックな味わいが素晴らしい。それから、蕎麦の実がたっぷり入っていて、カリッとした心地よい食感がふんだんで、弾けるポップな香ばしさが口腔いっぱいに広がる。シックとポップな味わいの融合が素敵。


-もりそば (730 JPY)- 
-大盛り (+210 JPY)- 
-RATING- ★★★★★
-REVIEW- 
蕎麦からは力強い「穀物:grassy=1:1」の香り。ピッと角の立った中細の蕎麦の表面は水気を纏ったツルツルの舌触り。歯を入れるとザラッとした感触で、仄かな甘味を伴ったボディ(body)強い穀物様の味が印象的。キックも強く、若い頃(20代)に一番好きだったタイプの食感。 田舎蕎麦っぽいニュアンスも少しある。
ツユは鰹節様の香味が立っていて、シックな味わいで軽やかめのボディ(body)。チョイ塩気が効いている。
フルボディ(full body)の蕎麦で、水切り不十分で、ツユが弱いんじゃないかと思ったけど、そんなことは全くなくって、お蕎麦とツユが素晴らしく調和している。ツユは湯のみ茶碗っぽい容器にオールインで出されるんだけど、蕎麦を啜り尽くす最後まで水っぽく薄まることはない。蕎麦は表面の保水感(瑞々しさ)を保ちつつ水がちゃんと切れてるんだろうと思う。
ツユを纏った蕎麦は、味わい豊かな穀物様の香味が強調されて旨味がアップしている(このシナジーははじめてかも)。そして、味の強い蕎麦に対して物足りなさを全く感じない。上手に蕎麦をサポートしているかのようなツユの出来栄えは見事。 
山葵は僅かに鄙びた感がある。
そば湯はサラッと系も、蕎麦の香味豊か。 
秀作なお蕎麦と思いました。 


-SOBA・CON・MEXICO (ソバ・コン・メヒコ) (780 JPY)- 
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW- 
テキーラのそば湯割り。
そば湯を入れた時にふわっと香るテキーラの華やかな香りをお楽しみ下さいということです。
そば湯を加えたことによって希釈され加温されたテキーラの香りは、軽やかで拡散性に富み、最高にエキゾチックな素晴らしくいい匂い。何とも形容しがたいオリエンタル調にも思える魅惑的な香りだ。 
味はそば湯の比率が高いせいか、テキーラ由来の味わいは控えめで、蕎麦の香味リッチ。兎に角、香りはピカイチ。 

-奉仕料 5.00% (164 JPY)- 


ENTRY 70   かんだやぶそば (神田淡路町)

やっぱ、かんだやぶそばは最高峰の一つですね。
最近、twitter (https://twitter.com/kandayabusoba)始めたようです。

住所:千代田区神田淡路町2-10

-鳥飼 (米) グラス (800 JPY+tax=880 JPY)- 
-RATING- ★★★★★ 
-REVIEW- 
久しぶりに呑んだけど、旨いわぁ。 
すっきりした甘さの綺麗な香り。品のある凛とした爽やかなテイスト。
これはイイネ。


-あられそば (2,800 JPY+tax=3,080 JPY)- 
-RATING- ★★★★★
-REVIEW- 
12-2月の季節の温蕎麦で、青柳の貝柱がメイン具材の古典メニューの復刻版です。
つゆからは、鰹節様のシャープな香り。そして、沈んでいる一枚海苔の気品のあるとってもいい匂いがパワフルに香る香る。で、驚きなのが、つゆに浸ってずいぶん経っているはずなのに、海苔の食感がしっかり残っていること。凄くいい海苔なんだと思います。
たっぷりの貝柱の表面は硬めの食感。歯は小気味よくサクッと入って、内側はプリッとしている。淡白で控えめな貝の旨味がしっかり感じられます。
ツユはいい塩梅の美味しさ。はっきり言って、ピカイチの甘汁に仕上がっている。色味も綺麗。
蕎麦は軟らかいんだけどだれてない。歯を入れると少しザラッとした感触で、蕎麦の香味がしっかり感じられる。 三つ葉と葱で口直しして、七味で味変を楽しむのが良いでしょう。
とっても美味しいんだけど、プライシング的に庶民には厳しいのでリピートはないと思います。 


-日本酒 (菊政宗 特選) 1合 (850 JPY+tax=935 JPY)- 


-生そばまんじゅう (450 JPY+tax=495 JPY)- 
-RATING- ★★★★★
-REVIEW- 
皮が神ってる。ファーストタッチ(コンタクト)は普通の薄皮チックなんだけど、次第に独特のフワフワな食感に口の中が包まれていく。この不思議な感触を一度味わっておいた方がいい。



いやぁ、お蕎麦って本当にいいもんですね。
平時に戻ったら、お蕎麦屋さんを攻めまくりたいです。


2021年4月30日金曜日

アミノ酸(ペプチド)の化学 (9):アルギニンのグアニジノ基の件

コロナ禍でもオムライスが好き。
ども、永遠の食いしん坊中年のコンキチです。

まだ変異株が猛威を振るうまえに、深川にあるレストランでオムライスなどを食べたときのメモです。

-銀座煉瓦亭 深川本店 memo-

住所:江東区新大橋2-7-4 ブリック石倉1F

-サッポロラガー (中瓶) (700 JPY)-


-ライス (280 JPY)-


-カイフライ (10-4月) (990 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
脱力系の旨さが秀逸なカキフライ(スープ付)。
油はしっかりと切れたしっとり系の衣。牡蠣は小振りだけど、噛み心地が気持ちよくて、しっかりと熱の入った身から滲み出る滋味は、穏やかだけどクセになる味。
そのままなにもつけずに食べて美味しい。塩をちょっぴり振って食べると味が引き締て良いです。レモンを絞ってさっぱりいただくのも楽しい。でも、一番牡蠣の味が映えるのはウスターソースだと思う。ウスターのボタニカル&フルーティーな香味がベストマッチです。
付け合わせのスパゲッティーはやんわりカレー味。サービススープは、はっきり言って薄いけど、生姜のフレーバー(flavor)がちょっぴり立っていて悪くない味。



-オムライス (990 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
サービススープ付き。
玉子が薄皮タイプのベーシックなオムライスで普通に美味しい。
チキンライスの具材はチキンに玉葱。オムライス特有のご飯のねっちゃり感はやや控えめ。
オム(玉子)とチキンライスを一緒に食べると、もうベストマッチ。トマトケチャップは酸味リッチ(rich)で、オムライスの味をキリッと一段引き立てます。
調和のとれた落ち着いた味付けで、安心感のある脱力系の旨さに満足しました。


深川(森下)は銀座みたいに肩肘張らなくていいから、いいね。


閑話休題


昨年冬、大人の娯楽誌「週刊東洋経済」に

製薬大リストラ

という特集記事が組まれました。


サブタイトルは「コロナで加速するMR淘汰」です。

要は、コロナ禍で医療機関が感染予防のために外部からの訪問者を厳しく制限したことでMRの活動量が激減したわけですが、お薬の売り上げが落ちなくてMRって要らないんじゃね?ってことが白日の下に晒されたというお話です。

一言で言うと、

MR不要論Death。

「オイラMRじゃなくて良かったぜ」なんて嘯く研究部門の方がいらっしゃるかもしれませんが、安心するのは早計です。

この号には、

リストラに聖域なし 研究職も例外じゃない!

なんていう研究職様向けの記事も用意されているのです。

嘗ての画期的イノベーションにより幅を利かせてきた低分子創薬は、21世紀に入ると時代遅れのモダリティに堕し、その分野に従事している研究員がヤヴァイですよという内容です。

低分子創薬が無くなることはないと思うけど、第二の画期的イノベーションによるブレークスルーがなければはジリ貧一直線でしょうね(まるでどこかのアジアの某先進国のようです)。そして、それは合成技術ではなくって、AIとかを使ったドラッグデザイン的なブレークスルーなんだろうと予想します(まさに「ジェノサイド」)。だけど、結局はAIを使いこなす人間の創造力がクリティカルなんだろうと思います。知らんけど。

この記事によると、(業界では有名な話だと思うけど、抗体医薬だーいすきな)中外製薬は低分子創薬への投資を大幅縮小だそうです。

で、現在主力の創薬モダリティは抗体医薬なわけですが、製薬各社はネクストモダリティの研究にも取り組んでいて、その候補には核酸医薬、中分子医薬、ペプチド医薬などがあります。

なにはともあれ、低分子創薬は人余りで配置転換や転職が必至なわけです。それでも、光明がないわけではなくって、低分子創薬のバックグラウンドである有機合成化学は、核酸医薬、中分子医薬、ペプチド医薬といった次世代創薬(ニューモダリティ)に生かすことが可能です(化学合成出来っからね)。そんなわけで、バイオベンチャーの方がおっしゃることには「大手で低分子創薬の研究が隆盛だった時期に入社した40代から50代の低分子の研究者が、ここ数年の早期退職で転職してきているケースをよく見る」んだそうです。

ということで、ボクもつぶしがきくようにペプリド(と核酸)の勉強してみようかなと思って始めたメモが、"アミノ酸(ペプチド)の化学"シリーズです。

それではメモっていきましょう、ペプチドのケミストリーを。
今回のお題は"アルギニン"です↓
Nδ,ω,ω'-protected Arg derivative

アルギニンの側鎖のグアニジノ基は三つのアミノ基から構成されているわけで、その何れもがペプチド合成のプロセスで(望まない)アシル化を受ける可能性があります。従って、アルギニンの側差が適切に保護されていなければ、分子内環化してδ-ラクタムが副生する危険でいっぱいです。

側鎖の三つのアミノ基Nδ,ω,ω'が全て保護されていれば、理論的には上記副反応を抑えることができるんだけど、Nδ,ω,ω'保護体であるNδ,ω,ω'-tris(Trt)-アルギニンの調製が面倒かつ低収率であるためペプチド合成の分野では普及していないそうです。

そして、二個保護体であるNδ,ω-bis-保護アルギニンは分子内環化によるδ-ラクタムの副生を防ぐことができますが、Nω'のアシル化と続く分解は回避できません。

ちなみに、Nδ,ω-bis-Boc保護体(Nδ,ω-Arg(Boc)2)とは違って、Nω,ω'-bis-保護体(Nω,ω'-Arg(Boc)2)は、グアニジノ基のアシル化と続く塩基による分解は抑制できますが、分子内環化によるδ-ラクトン形成のリスクは残ります。
それから、Nω-mono-保護されたFmoc-Arg(Boc)-OHは、グアニジノ基のアシル化とそれに続く分解が起こりやすいとです(Arg誘導体のグアニジノアシレーションと続く分解のしやすさは、Argの側鎖のグアニジノ基の保護基の按配にダイレクトに相関するのね)。

さて、ここでアルギニンの側鎖の副反応がどのタイミングで起こるか考察してみましょう(っていうか教科書に書いてあった)。
アルギニンの側鎖のグアニジノ基は塩基性(pKa 12.5)が強いので通常プロトン化されています。なので、この状態ではアシル化などの副反応が抑えられています(それ故に、ある種のペプチド合成は側鎖が無保護のアルギニンで行うことができる)。
ということで、ヤヴァイのはアルギニンが脱プロトン化したときです。で、SPPSで脱プロトン化が起こるのはピペリジンによるFmoc基の脱保護の工程で、その後に続くアミノ酸とのカップリングの際に副反応であるグアニジノアシレーションが促進します。
この困った事態を解決する施策として有効なのが、ピペリジン処理とアミノ酸カップリングとの間にHOBr溶液によるレジン洗浄を入れることです。この処理によって、フリーになった(遊離した)アルギニンが再プロトン化し、副反応(グアニジノアシレーション)を抑えることができます(HOBtが酸性だし、活性エステル形成の素だからね)。それでも、H-Pro-OtBuみたいな弱塩基性の誘導体とのカップリングではグアニジノ基が部分的脱プロトン化して副反応が起こっちゃうかもしれません(ということはあれだね、塩基性条件下でのカップリングもダメだね)。

(ボクが読んでいる教科書によると)今日ではPmcやPbfといったNω-アリールスルホニル誘導体が標準的なアルギニン側鎖の保護基として使われているようです。このタイプの保護基はアルギニンの活性化の際にδ-ラクタムの形成を完全に抑制することはできないけど、総合的に優れたパフォーマンスを発揮するのでアルギニンの保護基として最も使用されているといいます。


 それから、アルギニン側鎖の新しい保護基も開発されています。Suben, Sub, MeSubのトリオです。

デカイ置換基の立体障害がグアニジノ基のオーバーアシレーションやδ-ラクタム形成の抑制に有効です。さらなる特徴としては、アリールスルホニルタイプの保護基よりも圧倒的に酸に弱く、薄っすーいTFA溶液で脱保護可能なところです。 

あと面白いのがNω-NO2保護アルギニン誘導体 Arg(NO2)で、普通の保護基でアルギニン側鎖のアシル化や続く分解といった副反応がメインに進行しちゃうときに理想的な保護基となります。ニトロ基の強力な電子吸引性によってグアニジノ基のNωNδの求核性を低下させ、副反応への関与を抑制すところが良いです。

まあ、側鎖のNωやNω'が保護されていれば、電子吸引効果によるNδの求核性の低減や、立体障害によって副反応はそれなりに抑制されますが、副反応には目を光らせたいものです。

ハイ。以上、つぶしを効かせられるテクニシャン(研究補助員)になりたい国内二流大出のテクニシャンのニューモダリティ配置転換志向メモでした(製薬業界も大変ですね)。


2021年4月23日金曜日

アミノ酸(ペプチド)の化学 (8):チオアミドペプチドの酸分解の件

コロナ禍でも回転寿司が好き。
ども、庶民の味「回転寿司」を探求する永遠の食いしん坊将軍のコンキチです。

錦糸町にある回転寿司屋に行ったときのメモです。

-もり一 錦糸町テルミナII店 memo-
住所:墨田区錦糸町1-2-47 錦糸町ステーションビル「らがーる」内

-生ビール (385 JPY)-

-まぐろ (180 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
しっとりした舌触りで、甘みがあって美味しい。
回転寿司の鏡。







-江戸前小肌 (180 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
これは美味しい!身がちゃんと軟らかくって、味はとがったところが皆無。大葉の香味もマイルドで、いい塩梅に仕立てられた小肌の繊細な香味を壊すことはない。イイネ。






-北海生だこ (180 JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
いい感じに生だこらしさ全開。
薄くスライスされてるのが、食感が映えてうまいんだよね。








-自家製〆サバ (三貫) (143 JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
少し塩辛さを感じるけど、美味しい。
柔らかい風味の脂で、くさみもない。
三貫でこの値段はコスパ高し!







-筋子軍艦 (180 JPY)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
普通に美味しい。海苔がパリッとしてて香ばしいね。








-ハイボール (385 JPY)-

-茶わん蒸し (220 JPY)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
率直に言って量少ないです。でも、味がしっかりしてるから。"よし"です。
椎茸の香味リッチ(rich)で、その食感にダイナミズムを感じます。あと、トップ(top)のいくらの香味ふぁけっこう効いてる。
その他具材には鶏肉など。



-鉄砲巻 (180 JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
わさび入りの干瓢巻き。初めて食べたけど、、これはいいね。気に入った。








-金華いわし (180 JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
くさみは全然なくて、フレッシュネス(freshness)・リッチ(rich)。
少し鯵に似たダイナミズムのある味と食感。
ビバ!金華霊山!!







-さより (143 JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
そこはかとないフィッシー(fishy)さと、非ウェット(anti wet)系の食感が良いです。








-生ゲソ (143 JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
ゴキュゴキュしている。









-たらこ握り (180 JPY)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
軍艦じゃなくて"握り"であることに好感が持てます。









-えんがわ (180 JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
適度な身の張りと適度な脂で美味しいです。









このお店のシャリって赤舎利なんですが、旨味深いマイルドテイストでとても美味しいです(シャリが旨い!)。
ネタの鮮度が良くって、シャリとの大きさのバランスも良いです。
多分、ロボシャリを一握りして提供してると思うんだけど、いいですね。シャリ玉ロボットの技術革新が素晴らしいです。
お醤油は甘くてコク深く、辛さもしっかりしています。


閑話休題


チオアミドペプチドに関するメモです。

まずは、チオアミドの特性です。より具体的には、カウンターパートである(普通の)アミドと比較です↓

a) 安定性、活性、分子認識に係る選択性において優れてることがあり、その二次構造もまた大きく異なる。

b) 硫黄原子は酸素原子と較べて低い電子陰性と大きい半径を持つので、チオアミドペプチドの硫黄原子は、通常のアミドの酸素原子よりも弱い水素結合アクセプターとして、チオアミドの水素は強い水素ドナーとして働く。
そのため、β-turnγ-turnといった二次構造の崩壊や安定化に影響を与える。

c) 通常、チオアミド結合の回転障壁は対応するアミド結合より高いため、ペプチドの二次構造の安定化に寄与する。

こんな感じです。

で、チオアミドの合成法なんですが、対応するアミドのチオカルボニル化するわけで、P4S10とかLawwsson's reagent、Yokoyama's reagentが使用されると言います。


恥ずかしながら、Yokoyama's reagentは初めて知りました。


-Yokoyama's reagent memo-
Improved O/S Exchange Reagents (Synthesis, 1984, 827-829.)

この論文によると、硫化水素、硫化ホウ素 (B2S3)、トリブロモホスフィンスルフィド (Br3PS)、五硫化二リン (P4S10)、ローソン試薬、2,4-bis[4-phenoxyphenyl]-1,3-dithia-2,4-diphosphetane 2,4-disulfide、2,4-bis[alkylthio:-1,3-dithia-2,4-diphosphetane 2,4-disulfideがO/S交換試薬として知られているそうです(当時)。で、これらの試薬は入手性に問題があったり、危険だったり、反応条件が過酷だったりして、満足に足らないみたいです。

そして、こういったドローバックを改善した試薬がYokoyama's reagentなのです↓
R=H : 58% yield;  R=OMe : 60% yield

アミドやラクタムのチオカルボニル化、スルホキシドからスルフィドへの還元反応についてローソン試薬と収率比較していますが、Yokoyama's reagentの完勝です。
それから、カルボン酸との反応ではジチオカルボン酸のフェニルエステルがメインプロダクトになります。

Yokoyama's reagent memo 終了
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次にチオアミドユニットの導入ですが、6-nitrobenzotriazole thioamino acidを用いた方法が確立されていて、その合成法はこんな感じです↓

 Boc保護アミノ酸を4-ニトロ-1,2-phenylenediamineと縮合させた後チオカルボニル化し、分子内ジアゾ環化することで6-nitrobenzotriazole thioamino acid(活性エステル)へと誘導します。そして、この活性エステルをペプチドシーケンスに組み込んで一丁上がりです(ちなみに、こに種の活性エステルは0℃で二ヶ月は安定なようです)。 

この方法はアスパラギン酸以外の天然アミノ酸(タンパク質を構成するアミノ酸)に対して有効です。
どうしてアスパラギン酸には使えないかというと、副反応(しかも、圧倒的)が起こってしまうからなんですが、具体的にはこういうことになります(シクシク涙 orz.....)。↓


 あと、チオアミドペプチドでヤヴァイのがエドマン分解様(Edman degradation)の酸分解です。脱樹脂・脱保護工程は危険なので、できるだけ濃度の低いTFAで、処理時間をできるだけ短くするのが大事です。

ところでBoc(Nα-Boc)基に関していえば、AlCl3やSnCl4のようなマイルドなLewis酸で脱保護可能で、TFAを用いた脱保護と比較してチオアミドの酸分解を抑えられます。この場合は溶媒効果が大きく、SnCl4を用いた脱保護ではMeCN中で反応が促進します。 


また、Bocよりも酸に弱いなBpocやDdzで保護して、"Mg(ClO4)2/MeCN"や"ZnCl2/THF"みたいなよりマイルドな条件で処理すると、チオアミド結合を棄損することなく選択的にBpoc/Ddz基のみを脱保護することができるようです。この手法は極めて酸に弱いSieberやSASRINレジンを使ったSPPSに使用されるそうで、Bpoc基は50℃でMg(ClO4)2/MeCNで除去できるのに対し、Boc基やチオアミド結合は影響を受けません。
ちなみに、ZnCl2/Et2Oでペプチドの結合したレジンを処理すると、脱樹脂とBoc/OtBuの脱保護が即座に起こります。

ふーん。チオアミドペプチドは強酸条件が苦手なのね

それでは最後に、チオアミドペプチドのSPPSの合成戦略(Scheme)をメモしてフィニッシュです↓


以上、国内二流大出のテクニシャン(研究補助員)のペプチドスーパー初心者級メモでした。