2008年6月2日月曜日

老いゆく街

昨日、プレミアAをみていたら、高島平団地(板橋区)の話をやっていました。学生時代にバイクで何度か道に迷って彷徨ったことのあるなつかしい街です。

高島平団地は昭和47年に完成した大型マンションだったのだそうで、36年後の今日、その団地の居住者が高齢化してしかも一人暮らしが増えているのだそうです。そして、若い世代はこの団地を去り、街全体の活気が失せているのだそうです(ずっと前に読んだ堺屋太一の平成三十年にも同じようなことが書いてあったなあ)。

オールドタウンと化した建物で、配偶者が逝き、家族(子供達)が去り1人寂しく生活する老人の哀愁漂う映像をみるのは、姥捨て山みたいであまり気分の良いものではありませんな。今回のケースでは、かつてニュータウンにつきものと(多分)思われる、街全体の足並み揃えた高齢化による、街の不活性化という問題もからんでいますが、個々人に係る高齢化の問題については、彼等(現在の老人)だけの問題ではなく、未来の我々にも降りかかってくる問題です(多分)。それももっと悲惨に(年金なんて支給されなくなるかもしれないし、税金は増えるでしょ)。現在のうちから数十年後のライフ・プランについて熟慮すべきかなと思う次第なのです。行動経済学的期間選択(割引率は時間の経過とともに低下する)に逆らって。


「他山の石」そんな言葉が心をよぎる二流大出の窓際研究員の戯言でした。

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