とある化学の超ガテン系

実験嫌いの実験化学者が綴る企業の研究員の日常 (このブログはMac OS Xに最適化されています)




Monday, July 19, 2010

「アルコール→ニトリル」のダイレクトトランスフォーメーション

こんな文献を読んでみました↓

Catalytic Oxidative Synthesis of Nitriles Directly from Primary Alcohols and Ammonia
Angew. Chem. Int. Ed. 2009, 48, 6286-6288.

アルコールを一気にニトリルに変換するという反応で、こんな感じです↓

13 examples, 65-96% GC Yieldで、その内訳は、

a) 電子供与性置換基、電子吸引性置換基を有するベンジルアルコール/ 7 examples, 72-96%
b) アリルアルコール/ 2 examples, 76, 82%
c) heteroaromatic containing alcohol/ 4 examples, 65-81%

あと、触媒リサイクルの実験なんですが、基質に2-naphthylmethanolを用いた場合、対応するニトリルの収率は、1回目:96%。2回目:81%。

アルデヒド→ニトリルっていう変換もO.K.


7 examples, 71-93%


で、possible reaction mechanismはこちら↓


さらに、アルール→1級アミドへのone-pot反応も可能です↓(70% yield)



はっきり言ってこの反応、ラボ的には厳しいけど、工業的にはかなり魅力的なトランスフォーメーションのように感じます。触媒はリサイクル可能そうだし、THFはちょっと高いけど、副資材はアンモニアと空気だけで、アルコールを一気にニトリルに変換できるんだから!

いつかこの反応が企業化されないかなと思う二流大出のなんちゃって研究員なのでした。

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