とある化学の超ガテン系

実験嫌いの実験化学者が綴る企業の研究員の日常 (このブログはMac OS Xに最適化されています)




Sunday, March 27, 2011

Earthquake 2011 (4)

大地震から2週間余が経過した今日この頃。コントロール下にない福島第一原子力発電所では、放射能を周辺環境に垂れ流し続けています。真綿で首を絞められていいる気持ちでいっぱいになります。

東北地方を中心とした津波による被害も甚大ですが、首都圏に居を置くものとして、最大の関心は原発に注がざるを得ないです(福島はもとより、近隣の宮城をはじめとする東北も同様のリスクにさらされてるし)。

ところで、今回の一連の騒動で一つだけはっきりしたことがあるとコンキチは考えています。

東京電力は信用•信頼に値しない組織


ということが極めて明確に例証されたと思います。

例えば、先日原発で作業していた下請け協力会社の作業員が被爆しましたが、

a) 作業当日の事前の線量計測はしなかった
b) 汚染された水たまりに短靴で入り、足の皮膚に直接放射性物質が触れ局所被爆した
c) 東電、2号機の高放射線量を事前把握 作業員らに伝えず(作業員が被爆したのは3号機)

といった原発を扱う会社としてはあり得ない程の危機管理能力の低さを露呈しました。もう、純粋に空恐ろしいよ。暗澹たる気持ちですよ。今は批判より団結なんていう人もいるようだけど、そんなこと言ってたら手遅れになりかねないと思います。

あと、学者先生はいたずらに安全を煽らないで欲しいな。理由は、放射能汚染に係る問題は、クリティカルなダメージを負った場合の損失が深刻すぎると思うから。そもそも、安全だなんて誰も言えないんじゃないの(別にゼロリスク症候群じゃありませんが)。まず第1に、収束の目処なんて全然たってないじゃないですか?どれくらいの期間(数日?数週間?数ヶ月?数年?)、どれくらいの量の放射性物質が垂れ流されるのかっていうことが誰にも分からないですよね。

それから、原子力関連技術に加えて漏洩した放射性物質による人体•環境に対する影響って、広範な学問領域に股がってるとコンキチは思うんだけど、安全を煽ってる先生は自分の(限定された)専門領域に基づいた視点からしか考察してないような気がする(っていうか、それしかできないんじゃない)。全領域に精通するエキスパートっぽい人がデータを詳細に分析して網羅的にレポートしてる気がしないんですよね(もし、包括的かつ信頼性の高い分かり易いレポートがあったら教えて下さい。あと、原発が制御下にないんだから最悪を想定せざるを得ないよね)。

ついでに、放射線関連事故って事例そのものが圧倒的に少ないんじゃない?もしそうなら、確率論的な考察ってあまり意味ないんじゃないなんて気もします。リスクは去り、ブラック•スワン(ナイトの不確実性)を警戒しなければいけないんじゃないかと二流大出のなんちゃって研究員は思うのでした。とりあえず、遠ければ遠いほど身を守るのには向いているというのだけは真理なのでしょう。
(俺の心配が杞憂に終わりますように)



追伸
魚喰いのオレとしては放射性物質による海洋汚染も気になるところです。

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