とある化学の超ガテン系

実験嫌いの実験化学者が綴る企業の研究員の日常 (このブログはMac OS Xに最適化されています)




Sunday, March 20, 2011

加速装置としてのMgCl2

(昨年)こんな文献を読んでみました↓

MgCl2-Accelerated Addition of Functionalized Organozinc Reagents to Aldehydes, Ketones, and Carbon Dioxide
Angew. Chem. Int. Ed., 2010, 27, 4665-4668.

MgCl2によって有機亜鉛試薬の反応性が上がるっていうお話です。例えば↓
他、19 examples, 60-98% Yield。

5 examples, 73-98% Yield。

で、MgCl2は、additiveとして加えるんじゃなくて、Zn試薬の調製過程で発生させます。例えば、



PhI + Mg + ZnCl2 + LiCl → PhZnI•MgCl2 (ACIEE., 2006, 45, 6040.)


あと、イブプロフェンの短段階合成も可能↓


MgCl2によるエンハンス効果を筆者らは、遷移状態において、カルボニル基に配位しているR3ZnClがMgCl2に置き換わるわけですが、MgCl2の方がR3ZnClより強いLewis酸であるため、カルボニル基をより活性化されるからだろうと考察しています。


機会があれば使ってみたい反応と思いました。

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