とある化学の超ガテン系

実験嫌いの実験化学者が綴る企業の研究員の日常 (このブログはMac OS Xに最適化されています)




Thursday, March 17, 2011

MANEGEMENT

今流行の、故ピーター・ドラッカーの「マネジメント - 基本と原則 [エッセンシャル版]」を読了しました。

[エッセンシャル版]だからだろうと思いますが、主張の論拠がpoorと感じざるを得ませんが、言ってることは常識的でなかなかためになるお言葉が列挙されていると思いました。特に印象に残ったことをメモしてみます↓

a) 真摯さ
ドラッカーは、マネジャーの資質として「真摯さ」を最も重要視しています(っていうか、「真摯さ」を欠く人間はマネジャーの資格なしとまで言っている)。しかも、「真摯さ」は学ぶことのできない資質、後天的に獲得することのできない資質であり、始めから身につけていなければならない資質と位置づけています。確かに「真摯さ」の感じられない上司にはついて行けないなと思いますが、「真摯さ」の具備とは、そうとうハードルが高いと思いました。「真摯さ」は本書で何度も出てきます。

b) 消費者運動はマーケティングにとって恥である
とドラッカーは宣います。何故なら、消費者運動は、マーケティングが実施されてこなかった証左であるから。ただ、消費者運動は、マーケティングを企業活動の中心に置かざるを得なくなるという点で、企業にとって機会であるとも述べています。あと、個人的に塾や予備校の存在は、公教育の恥と思います。しかしながら、公教育においてマーケティングが活動の中心になっているとは感じられませんね

c) プレーイング・マネジャーとしての(多分ミドル)マネジメント
コンキチはけっこう意外に思ったのですが、ドラッカーはマネジャーがプレーイングマネジャーとして働くことを推奨しています。それは、マネジメントとは一つの仕事で、マネジャーが専念しなければならないほど時間を要する仕事ではないからだそうです(これとは対照的に、トップマネジメントはマネジメントに専念しなければならないと述べていたと思った)。マネジャーに十分な仕事がないと、部下の仕事をとってしまうそうです。ミドルの皆さん如何ですか?

d)マネジメントの必要性
マネジメント•チームの不在が企業の凋落を招き、マネジメント•チームの存在が凋落からの復活を果たすそうです。大分古い話だけど、例) フォード、シーメンス、三菱、GMなど。

e) マネジャーの資質
<以下引用>
事実、うまくいっている組織には、必ず一人は、手をとって助けもせず、人づきあいもよくないボスがいる。この種のボスは、とっつきにくく気難しく、わがままなくせに、しばしば誰よりも多くの人を育てる。好かれている者よりも尊敬を集める。(中略) 何が正しいかだけを考え、誰が正しいかを考えない。真摯さよりも知的な能力を評価したりはしない。
<引用終了>

f) 意見の対立を促す
GMのアルフレッド•P•スローン•ジュニアは、全会一致の会議の席上でこう宣ったそうです↓
「では、意見の対立を生み出し、問題の意味について理解を深めるための時間が必要と思われるので、次回また検討することにしたい」
と。
で、意見の対立を促すメリッットとして、
(1) 不完全or間違った意見によってだまされない。
(2) 代案をGETできる
(3) 想像力を引き出せる
があるそうです。

g) マネジメントの世界は組織の外部にある
マネジメントは成果に焦点を合わせなければならないとドラッカーは宣います。で、成果は組織の外部にしかなく、組織の内部にあるのは努力だけで、内部で発生するのはコストだけといいます。そして、企業がゴーングコンサーンたるためには、イノベーションと起業家精神の発揮が不可欠といいます。

この他にもウィットに富んだ示唆に溢れる内容が沢山書いてあると思いました。

マネジメント研修とかで、どこの馬の骨とも分からない講師がコントロールする予定調和なセミナーを聴くよりも、この本を読んだ方がコストパフォーマンスが全然良いと思います。

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