2009年1月31日土曜日

サンクコスト 2: かんぽの宿

最近、かんぽの宿の売却問題が世間の耳目を集めているようです。

で、全国津々浦々に点在するかんぽの宿は、

土地代(取得費用だよね): 300億
建設費用: 2,100億

らしいです。

で、オリックスへの譲渡価格は109億円也。

総務大臣は、「国民のお金で2,400億円かけて作ったものが100億円だなんて、そんなばかなことはない」とか「安すぎる」とブツブツ文句をいってるようだけど、かんぽの宿って

a) 年間40-50億の赤字垂れ流してるんでしょ
b) それから資産価格は時価で評価しなくちゃ意味ないよね
c) 個人が家を買ったとして、買った(中古になった)瞬間に2割値段が下がるとかいう話も耳にしますけど。買った時と同じ価格で売却できることはないよ、日本では(特に、上物の価値棄損は激しい)。
d) ついでに地価も相当下がってると思うんですが
e) 「1,953億円を投じたグリーンピアの売却総額は、わずか約48億円であった」っていうもっとばかな現実が実際にあったと思うんですが.....


正直、株式を高値つかみした人が、その株式を塩漬けにしてるのに等しい。しかも、赤字垂れ流してるんならその価値はますます棄損していく。よって、損失はますます膨らむ。

っていうか、現在の意思決定を行うのに、過去の経緯(巨額の投入資金とか)は関係ないのだ!それに、不良資産を保持していることの対する機会費用も考慮に入れるべきと思うのですけど.....


鳩山邦夫がもし本気で上記発言をしてるとしたら、本気で頭悪いとしか言いようが無い。彼は東大法学部をでてるんですけど、この辺が文系の限界なんでしょうか?(法相時代の仕事はけっこう評価してたのですが)

東大卒だからサンクコストとか機会費用について知らないということは無いと思うんだけど、国民の利益に反する政治的思惑っていうのがあるんですかね?
(ちなみにコンキチは頭の悪い東大出身者を現実にみたことがありません。東大生はおしなべて頭がいいというのが二流大出のコンキチの認識です)


以上、東大じゃなくて、二流地方国立大学しか卒業してないなんちゃって研究員の独白でした。

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