とある化学の超ガテン系

実験嫌いの実験化学者が綴る企業の研究員の日常 (このブログはMac OS Xに最適化されています)




Sunday, August 23, 2009

Cygnus atratus

まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか」を読了しました。久しぶりのInvestment関連書籍です。



はっきり言って面白い本で、良い読み物でした。個人的にこの本の要旨は次の一文に集約されると思います↓


白い白鳥を何羽見ようと、すべての白鳥は白いと推論することはできない。一方、黒い白鳥を一羽でも見かければ、その推論を棄却するのに十分である

要は、管理された「リスク」という考え方では、「真の不確実性」に対応できないということでしょう。思うに、金融市場を含む社会科学全般において、観察される事象の確率分布は正規分布などしておらず、その確率分布さえも分からない。よって、確率論を盲信したアプローチは有効ではないということなのだろうと思います。


それからもう一つ、この本に記載されていた面白い帰納的命題を↓
さきごろ、私はブッシュ大統領(当時)の寿命について綿密な統計的検証を行った。58年間(当時)、21,000件近いサンプルにわたって、彼は一度たりとも死んだことはなかった。それゆえに私は、彼は高い統計的有意水準で不死身であると断じるものである。


J. W. ブッシュに幸あれ!

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