とある化学の超ガテン系

実験嫌いの実験化学者が綴る企業の研究員の日常 (このブログはMac OS Xに最適化されています)




Sunday, October 31, 2010

フラット化しない世界 2 : スパイキーな世界

直近の「フラット化しない世界」というエントリーを書いている最中、(クリエイティブ•クラスの話で有名な)フロリダ教授の「クリエイティブ都市論―創造性は居心地のよい場所を求める」という本を思い出しました。



この本では、世界はスパイキー (spiky)になっているといいます。

スパイキー (spiky)
【形】
1. 先端がとがった、くぎのような、くぎ付きの、くぎだらけの
2. とげとげしい、頑固な、気難しい、短気な、怒りっぽい

人口のみならず、経済力、イノベーションといった社会を牽引していくエナジーは、きわめて少数の大都市圏(メガ地域)に集中しているといいます(アジアの場合は、広域東京圏、大阪=名古屋、ソウル=釜山、九州北部、香港=深圳、広域札幌圏、上海、台北、広域北京圏)。そして、メガ地域への才能の集積が起こっているというのです。この現象は、GDP、トップ科学者、イノベーション(特許)の集積によって裏付けられています。要は、クリエイティブ産業の分野では、世界はフラット化などしていないのです。そして、場所の重要性がますます高まっているといいます。

実際日本でも地域間格差-栄える都市と衰退する地方-が広がっているようだし、この論には感覚的にも同意し易いです。っていうか、東京圏の莫大なトラフィックを鑑みれば都市へのスパイキーな集中が体感できるでしょう。

そして、都市はその特性(性格)に応じて、特異的な才能を惹き付け、(クリエイティブ)産業が集積すると言います。

中盤からは「場所(居住地)選び」や「都市の性格心理学」といったボクとしてはやや冗長なお話に移っていきますが、本書は為政者が地域をデザインする上で非常に示唆に富んだ内容になっていると思います。

ところで、自動車工場誘致で(単純労働従事者の)雇用創出なんて言っていい気になってる首長さん。東北大学っていう東北随一の才能の活用法を考えてますか?

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