日本経済新聞10月2日朝刊にこんなのがありました↓
1) 食品大手、PB受託生産 - ハウス・カレー、アサヒ飲料・炭酸飲料、伊藤園・紅茶。
2) 食品大手、PB受託生産 - 苦肉の収益源確保、自社商品と競合も。
以下、勝手な要約↓
PBを仕切っているのは小売り。国内大手流通グループといえば、セブン&アイとイオン。両者が展開するPBは、それぞれ、セブンプレミアムとトップバリュー。この二大PBの大きな相違は、セブンはPBの製造者を公表している一方で、イオンでは(原則)公表していない(この違いに気づいてませんでした)。
本記事では、大手メーカーがPBへの最近の参入の度合いを増しているというもの(もっぱらセブン&アイへの供給が中心)。最近の大手のPB参入例にはこんなのがあるようです↓
a) ハウス食品→昨年から香辛料。レトルトカレー受託(セブン&アイ向け)
b) アサヒ飲料→炭酸飲料(セブン&アイ向け)
c) 伊藤園→既に野菜飲料で参入。紅茶(セブン&アイ向け)とスポーツドリンクを追加
d) ニチロ食品、加ト吉、味の素冷凍食品、日本水産→シューマイ、ミートボール
e) 日本ハム→ウィンナー、ロースハム
f) J-オイルミルズ→菜種油
g) 三洋電機→白物家電(イオン向け)
h) 日本製紙クレシア→菜種油
i) カゴメ→ソース
j) 山崎製パン→菓子パン
k) ブルボン→クッキー
l) エスビー食品→レトルトカレー
m) 伊藤ハム→ハム、ソーセージ
n) 日本製紙クレシア→ティッシュペーパー
o) 三洋電機→白物家電(ホットプッレート、アイロン、炊飯器などイオン向け)
けっこう大手の参入が進んでるんですね。ただ、各社の戦略は必ずしも同じではないようです。
まず、アイテム毎にPBへの取り組みが違うようです。
i) 日用品→大手ブランドのシェア高く、大手は一部を除いてPBを生産していない
ii) 食品→種類、競合が多く、ブランド力は相対的に小さい
あと、会社毎の各論でいくと、
(1) カルビー(スナック菓子のPB)→NBに比べ利幅は小さいが、長期に渡り供給できる
(2) 伊藤園→商品力の弱い分野に限って請け負う(日本茶以外の紙パック野菜飲料など)
(3) 日本ハム→分野ごとの売上高に占めるPB比率は10%まで
で、伊藤園の戦略は単純に良いと思いました。NBとのカニバリズムが全くない。
あと、以前イオンのNBの製造元の記載がないのはあたりまえだ的なことを書きましたが、セブンでは製造者を公表というのにちょっと驚きました。その辺りちょっとサーチしてみたいですね。
NBとPBの間のブランド•マネジメントがますます重要になってくる気がします。
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2008年10月5日日曜日
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