とある化学の超ガテン系

実験嫌いの実験化学者が綴る企業の研究員の日常 (このブログはMac OS Xに最適化されています)




Sunday, April 12, 2009

脱コンプライアンス宣言 (4)

松下電機産業(現パナソニック)のケーススタディーです↓
あと、松下の事件とよく比較されるダメな例としてパロマ湯沸かし器事故の事例も対抗としてメモします。

松下石油ファンヒーター事故
a) 経過 (赤: 対応)
2005年1月 FF式石油温風機(1985年-1992年に製造)によるCO中毒事故発生(1人死亡、1人重体)。
2005年2月、4月に同様の事故が発生(2件、5人が中毒症状)
2005年4月 事故を公表し、リコール開始
2005年5-6月 新聞折込み無償修理を呼びかけるチラシを配布(2度に渡り計180万部)

2005年11月 1人死亡、1人重体
2005年11月 経産省が「緊急命令」発動、「FF緊急市場対策本部」設置
2005年12月 リコール修理後1人中毒症状
2005年12月 1台5万円で温風機の買い取り開始
ローラー作戦開始(142万枚のチラシを配布)
テレビCMを「おわびとお知らせ」の告知に差し替え
2006年1月 タウンプラス(配達地域指定冊子郵便)で6千万世帯に買い取り通知
~2006年4月30日 テレビCM 2万8千本、新聞告知24回、折り込みチラシ4億4千万枚弱、雑誌広告260万部、ポスター32万枚、対策費要総額249億円。


b) その後の評価
松下のブランド価値向上
「おわびとお知らせ」の告知CMが好感度2位(CM総合研究所調べ)
他の製品の販売への影響↓
12月1日から7日までは前年同期比88%
12月8日から19日までは前年同期比104%
20日から31日は前年同期比118%
2006年3月期決算(連結) 売上高2%増、営業利益34%増、経常利益50.4%増、純利益164%増


パロマ湯沸かし器事故
a) 経緯
2006年7月 CO中毒事故(1996年に発生)の再捜査をきっかけに発覚
製造責任を否認(事故原因はサービス業者による不正改造で、製品には全く問題ないという認識)
事故原因の一部が安全装置の劣化であることを認める
20年間(1985年~)で計28件。死者21名。
2006年8月 経産省は消費生活用製品安全法に基づき、パロマ工業に対象製品の回収を命じた

1987年の死亡事故で安全装置の不正改造を把握し、88年に営業所などに向けて注意喚起する文書を配布
その後も修理業者による不正改造が横行し死亡事故も相次ぐ
ホームページなどでは自社製品について「25年間 不完全燃焼無事故」などと宣伝
緊急回収や一般利用者への告知などの抜本的な再発防止策は後回し


b) 影響
問題機種の点検・交換作業の費用に約200億円超
パートやアルバイトなどのリストラに追い込まれた



正に、身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれと思います。それから、北の国からの菅原文太の「誠意ってなんじゃろな?」っていう台詞を思い出す二流大出のなんちゃって研究員なのでした。

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