2014年7月27日日曜日

ハイパーインフレの悪夢

昨年食べたラーメンのメモです↓

-味噌ラーメン (750 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
まず生姜の香りが一閃。麺は黄色(少しオレンジがかっている)のちぢれ中細麺(卵麺か?)で、普通に旨い。食感は中庸的。スープは甘く、マイルドな味噌。生姜とニンニクのフレーバーがGood!フィニッシュに僅かに苦みがあるんだけど、これがまた良し。スープの表面は油(ラードらしい)で覆われていて凄くアツアツ。スープには上層と下層で濃度勾配があり、はじめはあっさり度が高いが、徐々に濃くなってくる(少し薄めた方がいいかも。薄めるスープがある)。具は、メンマ、焼豚(薄切りと刻み)、ネギ、もやし、玉ねぎ。そして、薄切り焼豚の上に生姜が載っている。薄切り焼豚はイマイチと思ったけど、他の具は全体的に旨くて良いです。特にメンマが個人的に好きな味。完成度の高いラーメンと思いました。
あと、S&B特製エスビーコショー(業務用)が置いてあったのでちょっと振りかけてみたんだけど、ジャンキー感とスナック感がup↑してこれもまた良し。
店内はモダンでオシャレ。接客のお姉さんは白鶴の前掛けを着用。のれんには「すみれ」と「森住製麺」の名前が入っている。水が凄く汗をかいた金色の薬缶に入っていて、なかなかs


閑話休題


昨年「ハイパーインフレの悪夢」という本を読了しました。第一次大戦後のドイツのインフレを描いた本です。

所謂ドイツのハイパーインフレは凄く有名で、ボクが小さい頃の学研の「学習」にも書いてあったような気がします。コーヒーを飲んでいる間にもインフレが進行し、トランク一杯のお札が支払いに必要になった的な寓話が描かれていたことを記憶しています。

学研の「学習」の「コーヒーの話」は、笑い話的で悲惨さがあまり伝わってきませんが、本書の中で描かれるハーパーインフレによって誘起される人々の困窮する様にはマジ背筋が寒くなります。以下メモです。

第一次世界大戦後、敗戦国のドイツはヴェルサイユ条約により莫大な賠償金を抱えることとなり財政難に陥ります。ここで政府が弄した策は、国債を発行してライヒスバンク(ドイツ帝国銀行)に買い取らせるという財政ファイナンスです。

市場には通貨(マルク)が溢れ、マルク安となり、輸出商品の値段が下がって経済が活性化します。企業の倒産件数も減り、失業率も低下し(戦勝国のフランスよりも失業率が低下する)、インフレの昂進により貨幣の価値があるうちに使ってしまおうというインセンティブが働き、一見華やかな繁栄が訪れたかに見えました。また、企業も為替相場の下落によって輸出産業の利益を獲得できるのでインフレを歓迎しました(貨幣価値が下がれば実質的納税額も減り、銀行からの融資も実質的返済額が少なくて済む)。

(1) 旺盛な購買衝動(高価な買い物や豪華な食事)
(2) (貨幣を)何でも商品に換え、しばらく所有してから売ることで難なく大金が手に入った
(3) ローンで土地購入。貨幣価値の下落によって、借金はすぐ返済でき、広大な土地を獲得

などが巷では繰り広げられ、初期段階においてはウハウハ感もあったようですが、それも長くは続きません。そのうちに、労働者の生活は苦しくなっていきます。そして、困窮した労働者は(インフレへの対症療法として)賃上げを要求するようになり、インフレ誘起のフィードバックが繰り返されていきます。また、農家は農産物を売り惜しみ、都会の人達が持っていたピアノや骨董品などと小麦を交換出します。やがて、深刻な物価高騰が庶民の生活を襲い、高級住宅街では子供を思う母親達が私邸内に勝手に入り込み、残飯目当てにゴミ箱をあさったりと、人々のモラルが失われていきます。郊外で家畜なんかを飼っているリッチな家は、徒党を組んだ飢えた民衆に襲撃されたりなんかもしました。

紙幣の大量に刷ってはインフレが激化というサイクルが繰り返され、紙幣の購買力がとめどなく下がり続け、最終的に(土地を担保にした)デノミ(1兆分の1)でハイパーインフレがやっと収束します。

はっきり言って、ボクはこの本で描かれているドイツの姿に既視感を覚えました。まるで、日本そっくりじゃね?っていう。


国と地方の債務の合計は、1994年に450兆円だったのが、2000年には700兆円になり、いまでは1,000兆円超まで膨れ上がっています。それに加えて、プライマリーバランスは万年赤字で、年間50兆円のペースで債務残高が増加しています。まともな脳みそを持ってたら、債務の返済なんて夢のまた夢と思うはずです。国内の国債引き受け余力ももう限界に近いと言われているいるし、けっこうキテると思います。

この本(ハイパーインフレの悪夢)には、「インフレーションは、いろいろな意味でドラッグのようなものだ。最後には命取りになるとわかっていても、多くの困難に襲われたとき、人はその信奉者になってしまう」という文章がありますが、まさしくその通りで、現在の政治家は安易な方法で問題を先送りしているに過ぎないと思わざるをえません。


社会が日本円(貨幣)という共同幻想から醒めたとき、どんな世界が目の前に広がるのかに興味津々の二流大出のテクニシャン(研究補助員)のメモでした。


2014年7月21日月曜日

Fe (テツ) : 鉄とフッ素の素敵な関係

北千住駅のエキナカにある東京カレー屋名店会に行った時(増税前)のメモです↓

-トプカ インド風ポークカリー ミディアム (680 JPY)-
-RATING- ★★☆☆☆
-RVIEW-
辛さの表示は「3」で、この店最大だけど、ボク的には「2」っていう感じ。サラサラ系のカレーで、sharpな辛さに好感が持てるも、アツアツ感が全くないことに加えて、ライスに対してカレーが少なすぎる。当然、具も少ない。肉とジャガイモは内部が冷めた感じ。このカレーは、「中途半端に普通においしい」けど「ポスピタリティーが最悪」と思いました。あと、水のグラスがちょっと汚い。総じて、残念な店と思いました。


閑話休題


こんな文献を読んでみました↓

Iron(II)-Catalyzed Benzylic Fluorination
Org. Lett., 2013, 15, 1722-1724.

(また)流行ってるフッ素化(Benzylic Fluorination)のお話です。


著者等は以前、Cu(I)-bisimine錯体とSelectfluorを用いたaliphatic C-H bondのフッ素化を報告しました。
Angew. Chem. Int. Ed., 2012, 51, 10580-10583.

このCu(I)-bisimine complex/Selectfluor systemはBenzylic Fluorinationも可能ですが、その適応範囲は狭いため、汎用性の高いBenzylic Fluorinationを実現すべく、著者等は鉄触媒に注目します(ノンヘム鉄触媒によるC-H官能基化の成功をうけて、鉄に注目したようです Curr. Inorg. Chem., 2012, 2, 64-85.; Angew. Chem. Int. Ed., 2008, 47, 3317-3321.)。

で、This Workです↓
13 examples, 35-76% yield

二価の鉄塩をスクリーニングしたところ、Fe(acac)2にみに活性があったそうです(ハライド、硫酸塩、硝酸塩はダメ)。

以下、この反応の特徴↓

(1) electron-poor, more neutral alkyl benzeneが基質として最良。electron-richな芳香環をもつ基質ではポリフルオロ化が起こる

(2) 基質にシメンを用いると、立体障害の小さい方だけがフッ素化される

(3) カルボニル基を含む基質の場合、バックグラウンド反応に対してBenzylic Fluoronationが優先する
この基質のBenzylic Fluorinationは、α,β-不飽和ケトンに対するフッ素アニオンの1,4-付加に相当します。

(4) アミンのような窒素原子を含む化合物は、多くのケースでN-fluorinationが起こり、Benzylic Fluorinationの進行を阻害する。

←アミドの例(窒素原子含有化合物の本文記載の唯一に実施例)






マイルドかつシンプルな反応条件ですね。サンプルワークレベルで機会があったら使ってみたい反応と思いました。

以上、二流大出のテクニシャン(研究補助員)のフッ素化メモでした。

F(エフ)

最近(ふた月半あまり)、「ヤフオク」と「艦これ」にはまっていた真性オタッキーのコンキチです。

「艦これ」ってPC限定のオンライゲームとしては破格の200万人超えしてて、巷でけっこう流行ってるらしいですね(会社のPCで仕事中にプレイしてるっていう猛者(っていうか、明らかに就業規則に抵触してるから良い子はやめましょう)の話もネット上で目にします)。

ソーシャルゲームとしては珍しく課金要素が最小限に止められており(課金がクリティカルな要素にならない)、関連商品で儲ける(メディアミックス戦略)らしいです(実際、amazon.co.jpでサーチしてみると、ライトノベルやその他関連グッズが沢山ヒットしてきます)。

ところで、「艦これ」は戦時中に活躍した軍艦を擬人化した「艦娘」なる女型萌えキャラのカードを収集・強化・編成して敵を駆逐していくゲームなんだけど、擬人化っていうと、元素にしても、ホルモンにしても全部女の子の萌えキャラで、なんかこういったクラスタのマジョリティーはオタッキー層として認知されてるんですかね?

もうここまできたら、EROS (Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis)に載ってる試薬を片っ端から萌えキャラに擬人化するプロジェクトを(他力本願だけど)誰かに立ち上げて欲しい気持でいっぱいです(個人的に、Dess-Martin Periodinaneとか擬人化したらカックイイと思うんだけど)。


閑話休題


こんな文献を読んでみました。Tobias Ritter教授のフッ素化の論文です↓

Palladium (III)-Catalyzed Fluorination of Arylboronic Acid Derivatives
J. Am. Chem. Soc., 2013, 135, 14012-14015.


あまりみない(気がする)3価のパラジウムが触媒するという、site-specificなフッ素化のお話です。

触媒的フッ化アリールの一般的な合成法としては、

(1) Buchwald等のPd触媒を用いたaryl triflateのフッ素化(Science, 2009, 325, 1661.; Angew. Chem. Int. Ed., 2011, 50, 8900.; J. Am. Chem. Soc., 2011, 133, 18106.)

(2) Tobias Ritterのグループの銀が触媒するaryl stananeのフッ素化(J. Am. Chem. Soc., 2010, 132, 12150.)

があるといいます。で、Buchwaldの方法は"dry"なfluoride saltが必要で、異性体の混合物を与えることが問題のようです。他方、Ritter(著者)の方法は毒性のあるスズ化合物を調製しなければならないことが問題として挙げられます。

ところで、アレンの量論的フッ素化は沢山報告されていますが、Ritter教授曰く、最も実用的なのはPhenoFluorを用いたdeoxyfluorinationだといいます。

Ritter et al., J. Am. Chem. Soc., 2011, 133, 11482-11484.

Ritter et al., J. Am. Chem. Soc., 2013, 135, 2470-2473.

あと、PhenoFluorの解説がSigma-AldrichのWeb Siteにあります↓
http://www.sigmaaldrich.com/japan/chemistry/chemical-synthesis/technology-spotlights/phenofluor.html

PhenoFluorは既存フッ素化試薬よりも副反応が少なく、官能基許容性も高く、水酸基の環境に応じて選択的にフッ素化可能で、late-stageにおいてのフッ素化に適用可能だというのがウリだと思うんですが、高いです(40,000 JPY/250 mg)。何をもって"practical"って言ってるのかは分かりませんが、小スケールのサンプルワークには重宝しそうな気がします。

他のフッ素化法としては、
・Direct C-H fluorination (Science, 2012, 337, 1322.; J.Am. Chem. Soc., 2006, 128, 7134.; Org. Lett., 2012, 14, 4094.; J. Am. Chem. Soc., 2009, 131, 7520,; Angew. Chem. Int. Ed., 2011, 50, 9081.)
・銅を用いたArIのフッ素化(Hartwig, J. Am. Chem. Soc., 2012, 134, 10795.)
・銀を用いたaryl stanane, aryl silane, arylboronic acidのフッ素化(Ritter et al., J. Am. Chem. Soc., 2009, 131, 1662.; Org. Lett., 2009, 11, 2860.; Tetrahedron, 2011, 67, 4449.)
・アリールボロン酸(誘導体)のフッ素化
     Angew. Chem. Int. Ed., 2008, 47, 5993. (Ritter)
     J. Am. Chem. Soc., 2013, 135, 2552. (Hartwig)
     J. Am. Chem. Soc., 2013, 135, 4648.
などがあるそうですが、遷移金属の使用を触媒量に抑えるのは難しいらしいです(因に、アリールボロン酸誘導体を用いた場合、transmetalationが遅い)。

で、This Work(ボロン酸誘導体の触媒的フッ素化)です↓


15 examples, 63-99% Yield, ≧98% purity

試薬(Pd cat., Selectfluor, terpy, NaF)は全て空気と湿気に対して安定で、オープンフラスコで反応を行えます。マイルドな条件で、decagramスケールでの実施例もあり。
プロトデボロネーションも観察されないという優れものです(プロトデボロネーションはアリールボロン酸誘導体を用いたフッ素化反応にみられる共通の問題らしいです)。
そして、Pd触媒は、Pc(OAc)2, terpyridine, HBF4から調製できます。

electron-richな基質でもelectron-poorな基質でもオッケーで、electron-richでneutralな基質がDMF溶媒がoptimalなのに対して、electron-withdrawingな基質はCH3CN溶媒がおうおうにして良好。官能基許容性は、ケトン、1級アミド、カルボン酸、エステル、アルコール、ベーシックな複素環、臭化アリールでオッケー。ortho,ortho'-二置換といった立体障害の大きい基質でも適用化。

他のパラジウム錯体でも反応は進行しますが、Ritter教授は1が最もコンビニエントでおすすめのご様子です。


それから、出発物質が、ピナコールボロネートやボロン酸であっても、NaF, KHF2を作用させて。in situでトリフルオロボレートを発生させて反応を行うことで、高収率で目的物を得ることもできます↓

プロトデボロネーション対策に有効だと思われるMIDA boronateを使って反応を行うと、electron-richな基質では反応は進行するものの、収率は低く、過剰のSelectfluorが必要となるそうです。一方、electron-poorな基質では目的物を与えないそうです。


あと、著者等が提案する反応機構はこちら↓

この反応機構に従うと、アリールパラジウムを中間体として経由しないため、アリールボロン酸誘導体の"transmetalationが遅い"という問題が回避されて、反応が上手く進むことと整合性がとれると思います(まあ、いろいろと検証実験・考察をしている)。


ちなみに、この反応って"fiest metal-catalyzed fluorination of arylboronic acid derivatives"だそうです。それにつけても、アリールボロン酸誘導体のtransmetalationを回避するっていう発想が凄いと思った二流大出のなんちゃってテクニシャンでした。


2014年5月10日土曜日

メシマズ実験は必然か

昨年、自炊する機会があったんですが、そのときにとあるレシピ本をみながら作った"男料理"のメモです↓

-冷やし豚しゃぶカレーおろしうどん-
-REVIEW-
小学生の子供達にもバカウケメニュー。赤缶カレー、ポン酢しょうゆ、砂糖、ごま油で味付けした大根おろしが鍵。うどんに豚しゃぶを載せて、大根おろしをかけて、最後にカイワレダイコンを載せてフィニッシュ。大根おろしとカレーとカイワレダイコンのシナジーが凄い!



-赤缶カレーライス(画像無)-
-REVIEW-
「赤缶」に書いてあるレシピ。恥ずかしながら、初めてカレーつくったんだけど、レトルトよりは圧倒的に旨い!(カミさんが作ったカレーよりも旨いかも)


-キャベツのカレー炒め-
-REVIEW-
久しぶりに野菜炒め作ったんだけど、キャベツを炒め過ぎたせいか、しんなりし過ぎて全体的にちょっと水っぽくなってしまった(反省)。








-ゆで野菜のカレー風味サラダ-

-REVIEW-
ブロッコリーをラップに包んでレンジでチン。これに赤缶カレー、マヨネーズ、粒マスタード、醤油のソースをよく混ぜ、塩で味を整えておわりの超速レシピ。酒のつまみにも良く、くせになりそう。
レンジでチンしたブロッコーリーにクレイジーソルトを振りかけてたべるのもイケてる。


-ツナと大根のカレー煮-
-REVIEW-
大根とツナだけで出来る簡単レシピ。味付けはめんつゆ、みりん、塩、赤缶カレー。味なかなか良し。







-もやしのカレーナムル-
-REVIEW-
さっと茹でたもやしに赤缶カレー、塩、ごま油で味付けすればオッケーのスピードレシピ。茹ですぎたせいか、シャッキリ感に乏しくなってしまった。以後、気をつけたい。






-豆腐ステーキのカレーあんかけ-
-REVIEW-
子供達にもバカウケメニュー。「カレーと豆腐って合うのかよ?」と疑心暗鬼で作ってみたけど、かなり良かったです。
もともとのレシピでは青じその細切りを載せてるけど、S&Bのパセリで代用。





-バジル入りチキンドライカレー-
-REVIEW-
写真写りはイマイチだけど、子供達に一番受けたメニュー。鶏挽肉、玉ねぎ、カットトマトで超簡単かつスピーデーに出来る。トマトの酸味がフレッシュ感を演出していて良し。







これらの料理は「S&B社員のとっておき赤缶カレー粉レシピ-想像を超える辛いだけじゃない魔法の調味料」に載ってるレシピをもとに作ってみたんだけど、なかなか楽しかったです。個人的にはおすすめレシピ集よ思いました(特簡単なレシピもけっこうあるので、ボクみたいな初心者にもおすすめ)。






閑話休題


こんなまとめサイトを見つけました↓


レシピがあるのに、何故メシマズ?
(http://blog.livedoor.jp/news23vip/archives/4670036.html;
http://ikumamasokuhou.com/archives/37972952.html)


内容はレシピ通りに調理しても、出来上がった料理がマズいという人に対する考察です。

で、レシピ通りに料理してメシマズな人には

(1) レシピを守らない
(2) センスの悪いアレンジしはじめる
(2) アレンジを加えているのに「レシピ通りに作った」と言い張る
(4) やるべきことをきちんとやらない(面倒という理由で手抜きをする)
(5) 調味料を目分量で入れる(計量カップや大中小の匙を使わない)
etc.

具体例↓
<引用開始>
スレ主、彼氏に飯がまずいと怒られる。
彼氏「ニンニク入ってない餃子は認めない!」
→メシマズならレシピ見ろよ
→スレ主「レシピ見てます。レシピ通りに作りました」
→レシピ見せろよ
→スレ主「クックパッドです」
 →レシピにニンニク入ってるじゃん!レシピ通りに作ったんじゃないのかよ!
 →スレ主「ニンニクの代わりに鶏ガラスープ入れました」
→ふぁっ!? 

レシピ通りに作る、それすら守れない。 アレンジ加えても自覚がない。 ニンニク代わりが鶏ガラスープという致命的センスのなさ。 こうやってメシマズが生まれるんだとわかった。 お前ら説明書読まない女に注意しろよ。 メシマズの可能性が高いぞ。
<引用終了>


といった特徴があると言います。率直に言って信じ難いけど、ボクにも同種の心当たりがあります(ウチのカミさんはメシマズではありません)。といっても、それは料理の話ではなくて、有機合成の話です。

仕事(=テクニシャン)がらトレース実験をすることが多いのですが、よく

(実験ノートに)書いてある通りに実験したけど、上手くいかなくて再現性がなかった

という人がいます。

でも、よくよくそういう人の実験ノートをみてみると、全然書いてある(レシピ)通りに実験してなかったりするんですよね。まさに、

(1) レシピを守らない
(2) センスの悪いアレンジしはじめる
(2) アレンジを加えているのに「レシピ通りに作った」と言い張る
(4) やるべきことをきちんとやらない(面倒という理由で手抜きをする)

といったことが励行(?)されているのです。ボクはこういった実験をメシマズ実験と呼びたいと思います。
(ボクはトレース実験するときは、基本的に過去に実施された同種の実験ノートは全部目を通すのでメシマズ実験があるとすぐ分かる)


そもそも、レシピ(実験ノート、実験項、マニュアル)通りに追試実験をするっていうのは極めて難しくて、厳密には全く同じ実験を実施するとこはまず不可能にだとボクは考えています。有機合成実験に限って言えば、原料・副原料品質、反応温度、昇温速度、熱履歴、滴下時間、スケーリング、濃度、撹拌効率、滴下速度、etc. etc. etc......と制御すべきパラメーターは多岐に渡り、その全てをコントロールするのが至難であることに加えて、それらの情報を適切にコミュニケートすることも同様に難しいです。そして、多少アバウトに実験をやってもそこそこ再現性を担保できるのは、有機合成化学がサイエンスであり、先達の知恵によってそこそこ堅牢なプロシージャーが構築されてきたという過去の遺産にあぐらをかいているに過ぎないと思います。

最近科学界を騒がせている小保方晴子さんのようなメシマズ実験ノートしか書けなくてドヤ顔してる人や、上述したような科学に対して真摯に向き合っていないメシマズ実験科学者は悔い改めて欲しいと思います。

2014年5月5日月曜日

Friedel-Crafts Alkylationは実用的足り得るか?

2-3年前に浅草の尾張屋本店に行ったときのメモです。

-尾張屋本店 もり(600 JPY) memo-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
蕎麦はスナックライクな感覚と個人的に感じる面白い食感の蕎麦と歯切れで、「信州戸隠おびなた蕎麦通のそば」に似ていると思いました。
ツユは甘めだけど、bodyもあって良い。
支店(http://researcher-station.blogspot.jp/2010/07/blog-post_18.html)が神谷バーの近くにあるんだけど、気のせいかもしれないけど本店の方が蕎麦がしっとりしている気がした。あと、支店は食堂って感じだけど、本体はシックで上品な造りで、接客も本店の方がよりホスピタリティに優れている。


閑話休題


こんな文献を読んでみました↓

Trifluoromethanesulfonic Acid Catalyzed Friedel-Crafts Alkylation of 1,2,4-Trimethoxybenzne with Aldehydes or Benzylic Alcohols
Org. Lett., 2013, 15, 2494-2497.


Friedel-Craftsタイプのアルキル化のお話です(Symmetrically substituted di- and tri-arylmethaneの合成)。
18 examples, up to 97% yield

Friedel-Craftsと言えば、実務面では"アシル化"が重宝される一方で、"アルキル化"はその特性からイマイチ使えないヤツと考えられていると思います。要は、芳香環上への求電子剤のポリアルキル化がネックになるからなんですが、本報ではその発想を転換させています。すなわち、同一炭素上にカルボカチオンを連続的に発生させ、逐次Friedel-Crsftsを起こすことで複数のアリール基(求核剤)を導入し、対称性の高い化合物を合成しています(多分)。

このstrategyを見出す発端となったのがこちら(rubromycin類の合成研究の一環)↓


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で、これまでのSymmetrically substituted di- and tri-arylmethaneの合成法は量論量のLewis酸やBrønsted酸が必要だったり、キツイ反応条件が必要なようです。

最近、ヨウ素が触媒する反応が報告されていますが、反応に長時間を要するのがネックのようです(だいたい72時間)↓
Tetrahedron Lett., 2009, 50, 6012-6015.

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ところで、TfOHを使ったFriedel-Craftsアルキル化なんて過去に山の様に報告されてるんじゃないのと思うわけですが、実際TfOHを使用した報告例は1972-2013年にかけて沢山あるそうですが、求電子剤にアルデヒドを使って"Symmetrically substituted methane"を構築するというコンセプトが新しいんだろうと思います(多分) 。

さて、この反応の適用範囲ですが、

electron-poorなアルデヒドは(当然)、high yield。エノール化するアルデヒドは僅かに収率が低減。立体障害の大きい基質の場合は、まあそれなりの収率(R = tert-Buで58% yield)。

あと、アルデヒドじゃなくてジメチルアセタールでもオッケーで、ケトンとは反応しません。これ↓

あと、光学活性な天然物合成の例((-)-Tatarinoid C)↓

反応中にシリル基が切れるのは不可避です(それによってアルデヒドのオリゴマー化 が進行し、収率が低減しているのかもしれない)。収率はイマイチですが、ラセミ化は起こりません。

求核剤が1,2-dimethoxybenzeneだとかなり活性が下がり、アニソールではもっと下がります(かなり電子リッチでないと厳しい)。

上述したアルデヒドのdouble arylationは対応するベンジルアルコール中間体を経由して進行するものと考えられるので、ベンジルアルコールのアルキル化、アリール化も進行します↓

ターゲットや基質は限定・制限されると思うけど、ハマればパワフルで実用性に足る反応と思いました。

その辺にある試薬の組み合わせでも案外やられてない反応ってあるんだなと改めて感じた二流大出のテクニシャン(研究補助員)のメモでした。

2014年4月30日水曜日

野村證券から外貨送金してみました

数年前に行った長野の蕎麦屋のメモです↓

-そば処 常念 memo-

-もりそば 2枚 (1,050 JPY)-
-RATING- N/A
-REVIEW-
茹で過ぎで、水っぽくて、ツユも弱くて、どうしていいか分からなくなるレベルに激マズ

-岩魚骨酒-
-RATING- N/A
-REVIEW-
まず徳利がだめ。炙った岩魚全体が見えるタイプの横に長い徳利になっているが、全体的に解放されているため、サケの温度低下が著しい。すなわち、抽出効果も低減するはず。凄く損した気持になりました。はっきり言って、三笑楽の岩魚の骨酒セットの方が一万倍旨いです。

-松茸どびんむし-
-RATING- N/A
-REVIEW-
本当に松茸が入ってるのか?とつっこみを入れたくなるほど貧弱なスープの香り。


なんか食べログではけっこう高評価みたいだけど(http://tabelog.com/nagano/A2005/A200501/20000818/)、サービスが改善されたのでしょうか?
俺たちが行ったときだけ、たまたまイマイチだったのか?
last visited 30 April 2014

まあ、とりあえず、二度と行かない店リストにランクインしたことだけは確かです。


閑話休題


野村證券には国内外貨預金口座への手数料無料の外貨送金サービスがあります(https://www.nomura.co.jp/service/serviceprocedures/procedure/pay/ftransfer_out.html)。

野村のWeb Siteに載っている情報は貧弱で、上記サービスが手数料無料でできるということぐらいで、具体的にどういう手順を踏むかはさっぱり分かりません。

こういう時に情報源として重宝するのがAIC (Alternative Investment Club)のサイトで、しっかり情報が記載されていました↓

要は、振込先の外貨預金口座を事前登録しといて、電話で指示すればオッケーということです。

で、やってみた結果です↓


1日目(月曜)   野村證券の取引支店に電話。外貨預金口座の登録はメールオーダーか店舗で可能。必要書類の送付(メールオーダー)を希望。

2日目(火曜)   必要書類が到着

3日目(水曜)   必要事項を漏れなく記入し、本人確認書類を同封して、朝投函

9日目(火曜) 外貨預金口座登録完了の葉書到着

10日目(水曜) 電話で外貨送金指示(外貨建MMF売却→外貨預り金→送金)。外貨建MMFは前もって売却し、預り金としておくことが可能。

11日目(木曜) 登録した外貨預金口座に着金。ミッション・コンプリート。


こんな感じで、無事手数料無料でCitibank銀行のマルチマネー口座にUSDを送金することが出来ました。

書類に不備があると手続きが遅れるので、店舗で手続きすればより確実です。

事前登録さえ済んでいれば、電話一本で翌日送金が完了しているという超便利なサービスと思いました。野村證券にはこのサービスをずっと続けてもらいたいと思いました。
 

銀とフッ素の素敵な関係

増税前に行った16号沿いにある定食屋(?)さんのメモです↓

-もつ煮太郎(うわさの太郎) memo-
-煮込定食 (700 JPY)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
もつの煮込みに、ご飯、味噌汁、たくあん2枚のついたセット。
テゥルンテゥルンに柔らかいモツの食感が凄い。汁は甘めの味噌ベース。モツに臭みは全くなく、とってもマイルドな仕上がりで、普通に美味しい。薬味にネギが載っている。あと、テーブルには一味が置いてあるが、クリーミーでマイルドな味付けには合わないと思う。
ボリューム満点で良心的でコスパ高いと思うが、終盤、単調な感じでいっぱいになる。

煮込みの単品メニュー(500 JPY)もある。ビール(大)はアサヒスーパードライ (680 JPY)。普通のラーメン等のメニューもあるが、「モツ」がウリ。モツがなくなり次第営業を終了するそうで17-18時くらいに看板となることもあるそうです。客の入りは凄く良い。煮込定食が一番人気らしく、その提供は素晴らしく速い。店主の男性の愛想がとても良くて好感が持てる。


閑話休題


昨年、こんな文献を読んでみました↓

Silver-Catalyzed Decarboxylative Fluorination of Aliphatic Carboxylic Acids in Aqueous Solution
J. Am. Chem. Soc., 2012, 134, 10401-10404.

site-specificなC(sp3)-F結合形成反応の話です。

フッ素イオンは求核性が低いので、求核置換反応で直接C-F結合をつくるの制限されます。この種の反応で一般的なのは、DASTやDeoxo-Fluor ([bis(2-methoxyethyl)amino]sulfur trifluoride)を使ったアルコールのフッ素化だそうですが、脱水や転位と競合するようです(J. Org. Chem., 1975, 40, 574.; Synlett, 2002, 2561.)。

他の方法としては、アルキル金錯体からのC(sp3)-Fの還元的脱離による方法(Chem. Sci., 2012, 3, 72.)、SelectfluorまたはNFSI (N-fluorobis(benzenesulfonyl)imide)を使った求電子的フッ素化(Acc. Chem. Res., 2004, 37, 31.; Angew. Chem. Int. Ed., 2005, 44, 192.; Synlett, 2006, 1467.; Science, 2011, 334, 1681.)などがあるとうですが、α-フルオロカルボニル化合物の合成に限定されるようです。

で、著者らが着目したのは、求核・求電子反応に較べて殆ど検討されていないラジカル反応です。これまでに報告されているラジカル(が関与している可能性のある)反応として、F2(J. Org. Chem., 1969, 34, 2446.)やXeF2(J. Org. Chem., 1983, 48, 4158.; Can. J. Chem., 1986, 64, 138.; J. Org. Chem., 1993, 58, 705.; Tetrahedron Lett., 2009, 50, 3321.)とカルボン酸のfluorodecarboxylationや、カルボン酸のtert-butyl peresterの分解により発生させたアルキルラジカルとNFSI or Selectfluorとの反応(J. Am. Chem. Soc., 2012, 134, 4026.)が報告されているそうですが、まあいろいろと問題があります。

ということで、This Workです↓

銀塩はAgBF3, AgOAc, AgOTfでもAgNO3, とほぼ同等で、Ag(I) salt無しでは反応は進行しません。また、Ag(Phen)2OTf, Ag(BPy)2OTfといった二配位の銀錯体もダメです。そして、フッ素源にNFSIを使うとno reaction。水は必須で、CH3CN/H2Oだと僅かに反応が遅くなり、C6H6/H2O, ClCH2CH2Cl/H2Oといった二層系では反応が進行しません。基質が溶ければ水のみでもオッケーです。

基質一般性はこんな感じ↓

反応性は、tertiary > secandary > primary >> aromatic。この序列が酸化的ラジカルデカルボキシレーションによって反応が進行していることを強く示唆しているといいます。

そして、著者等が提案する反応機構↓

NFSIはSelectfluorより弱い酸化剤であることから、NFSIが不活性なのは高原子価の銀が生成しないからかもと著者等は考えています。

マイルドな反応条件で、sp3炭素をsite specificにフッ素化できるこの手法、なんか使い道がけっこうありそうな気がします。

以上、二流大出のテクニシャン(研究補助員)のメモでした。

2014年4月19日土曜日

Apple's iPhone

増税前に言ったとあるハワイアンな店のメモです↓

-MOKUOLA memo-

-ハワイコナ EXTRA-FANCY (550 JPY)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
糖蜜を想起させるフレーバーが特徴的。このフレーバーがある程度の質感で舌に絡みつく感じ。悪くないと思うが純粋に好みでない。
-INFO-
希少性の高いハワイ島コナ地域でも、Holualoaの比較的標高の高い西側斜面で栽培されたワイオノ農園産。その中でも最も大粒の最高グレードの「エクストラファンシー」を厳選。

-アボガドのロースト (480 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
やんわり温められたアボガドに、皿の敷かれた照り焼きソースが良く合う。アボガド特有のfattyな感じとあっさり感に、ソースのジャンキー感がベストマッチ。

-FIRE ROCK Pale Ale (850 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
中濃色。爽やかでsweet, roast, カラメル様の香り。熟れた果実のような味わい。sweet taste。フィニッシュのbitterが良い感じで後味を引き締める。豊かな香味とbodyの旨いビール。
-DATA-
原材料/ 麦芽、ホップ
アルコール分/ 6.0%
原産国/ アメリカ
-COMPANY-
KONA BREWING CO
http://www.konabeer.jp


閑話休題
 

また「インサイド・アップル」のメモの続きです。


2008年に日本でも発売が開始されたiPhoneは、ボク的に久方ぶりのイノベーティブ製品でした。これには多くの人が同意してくれると思います。

ところでこのiPhoneに絡めてアップルの選択と集中についてメモしたいと思います。


スティーブ・ジョブズは、アップルの株式時価総額が世界有数になってもソニーのような「なんでも屋」になる道(多悪化)は選択しませんでした。所謂「選択と集中」でリソースをコア事業(とその周辺事業)に集中させ繁栄を築いたわけです(Macを中心に据えたデジタル・ハブ構想は成功しなかったが)。

ジョブズは「集中力は力の源だ。新興企業ははっきり何かに集中している。集中とは、イエスと言わないことだ。本当にすばらしいアイデアに、あえてノーと言うことだ」と述べたと言います。

そして、アップル元幹部は「アップルは、1年に20ものすばらしいことをするようにはできていない」「経営層が注意を注ぐのは、最大でも3つのプロジェクトだ。それだけ"編集"しているということだね。幹部たちはつねに最適なタイミングでテクノロジーを取り上げようとしている。100もの仕事をやりだしたら、その瞬間にアップル方式ではなくなる。たいていの企業はひとつのことに集中したくない。失敗するかもしれないからだ。アイデアを25から4つに絞るのは本当に怖いことだよ」と述べています。

まさに「選択と集中」が組織に浸透していると言えます。そして、この「選択と集中」はiPhoneのプロモーションにも反映されていました。すなわち、iPhoneのウリを三つ挙げて、それを明確かつ簡潔に反復したわけです。ちなみに三つのアピールポイントは↓

・まったく新しい電話
・ポケットに入るインターネット
・これまでで最高のiPod

の三つです。

で、鍵となるのは”iPhoneのいいところを強調しつつ、消費者をわくわくさせるのに充分なだけの情報にとどめておくこと”と著者は分析しています。余分な情報は排除し、一貫性のあるメッセージを発信することで、消費者のロイヤルティをGETするのです。

元アップルのベンチャー・キャピタリストはこう言います。「いまある教訓で、これからも役立つものをあげりと言われれば、いちばんすぐれたメッセージの伝え方は、明確、簡潔、反復ということです」と。

メッセージはだんだん飽きてくるもので、それ故に説明がごちゃごちゃになってしまうことが問題。で、同じ言葉を繰り返し使うことで、消費者に同じ言葉をインプリントし、さらにインプリントされた消費者が口コミマーケティングで他の消費者に同じ言葉をインプリントしていくといわけです。

プロダクトもプロモーションを選択し集中していく。言うは易し行うは難しを地でいくオペレーション能力がアップルの強さなんだろうと思う二流大出のテクニシャン(研究補助員)の読書メモでした。

でも、”選択”を間違えてそこに”集中”すると逝っちゃうから。

2014年4月14日月曜日

Apple's Keynote

まだ寒い時期に陳健一麻婆豆腐店で食べたアツアツの麻婆豆腐のメモです↓

-陳健一麻婆豆腐 (辛口) (小) 1,050 JPY-
-ライスセット (ライス、スープ、ザーサイ) 210 JPY-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
ちょっと甘めで重厚感があって辛口の麻婆で、アンはかなり緩め。ぷるんぷるんで大きめに切り出されたお豆腐に味がよく絡む。ご飯をおかわりしたくなるほどの辛さ、豆腐のぷるぷる感、コクのある旨味、適度な粘度のこの麻婆、はっきり言って、ぐびぐび飲みたくなる。
テーブルには唐辛子と二種類の山椒、辣油が用意されている。大きめの粒の唐辛子を振りかけるとスナックチックに辛さがアップする。二種類ある山椒はそれぞれ"しびれ"と"かおり"という名前。"しびれ"は山椒tasteが強く、甘みを締めて麻婆の味を硬派にする(凄くいい)。"かおり"は特徴的なエスニック調の香りで、悪くないがご飯と合わせるとボク的にちょっろ落ち着かない。
ライスセットのザーサイは、よい塩梅の塩加減と適度なoily感。マイルドで食べ飽きない味で旨い。箸休めにかじると口の中の辛みが引いていく。
スープはスナックチックなコンソメ味。ポップな味でけっこう好み。
スープとライス(千葉県産)がおかわり自由というのがうれしい。


閑話休題


インサイド・アップル」のメモの続きです。

アップルにはKeynoteと呼ばれる基調講演(製品発表)があります。Keynoteの壇上では、あたかも即興で、しかも自然な感じでスピーチとデモが行われているように見えますが、実際はそんなはずはなく、何ヶ月にも及ぶリハーサルを経てブラッシュアップされたものがお披露目されているのです。

ときに天才的と評されるジョブズのプレゼンは、ゆとりあるコメントがちょうどいいタイミングで出てくるようにジョブズ自身が何度もリハーサルを行うことで完璧なものに仕上がっているのです。

さらに、舞台裏では壇上でジュブズが操っているMacが動かなくなったときの予備として、同じ内容を搭載した同じMacが同じカートに用意されていたそいうで、周到さに抜かりはありません。

こういった綿密な準備はパートナー企業にも課せられ、アップルの組んだ予定とシナリオに従ってリハーサルを繰り返すことを指示されます。ときには、服装や話す内容も指示されたり、新製品発表前の10日間をクパチーノで過ごしたり。

そう、アップルのKeynote Addressは全社をあげての協力を必要とする様式化されたパフォーマンスなのです。実際、Keynoteの準備の追われて、舞台裏の社員は疲れきっているらしいです。

製品発表のプレゼンにここまで労力をかれる企業って他にあるんでしょうか?ジョブズ以下、Aクラス人材が全力を賭すことがKeynote addressを至高のプレゼンに昇華させていたんだろうと思います。

Keynote Addressに限らず、アップル社員の仕事にあたる姿勢は苛烈なものがあるとボクは思います。

とあるアップルの社員は言います↓

「キャンパス内で誰かがだらけていると感じることはない」
「社員同士の闘いは熾烈で個人攻撃にもなりうる。最高の製品を作るためなら、誰かをこてんぱんにしてもいいというメンタリティがあるんだ」
「ほかの会社の人たちとやりとりすると、相手に集中力が足りないと感じるよ」

極めつけはジョブズ↓

「とんでもなくすばらしい職場にする=社員がそれまでの人生で体験したことがないほど長時間、懸命に働く環境を作るということだった」


アップル躍進の要因はいろいろ言われていると思いますが、Aクラス人材が馬車馬のように働いていることも大きな要因のひとつとボクは考えています。


最後はジョブズの言葉で締めましょう↓

マーケティングとはアップルという本の表紙であり、なかのページに書かれているのが製品だ