なんか最近高校で、必修科目である「世界史」を履修させていかかったという問題が世間を騒がせていますが、詳細はよく知りませんがちょっと思ったこと↓
1) 高校って大学受験の為にあるわけじゃないでしょ?
2) 世界史なんて勉強したってすぐ忘れちゃうんだから
3) 日本人なら日本史を必修にすべきでは(っていうかどうせ受験専用だから意味ないか?)
4) とりあえず、校長の給料カットして欲しい(プロなんだから)
5) っていうか社会って必修にするほど役に立つの?むしろ数学(微分・積分、確率.....)とかを文系にも必修にすべき(絶対社会に出て役に立つ)
6) あと、高校って勉強するところっていうよりも、部活をするところでしょ?っていうか、コンキチは授業中、他のことしてたし。
etc.
あと、保護者は自分の子女が「時間が足りないといって、一生懸命時間をつくって勉強してるのに可愛そう」なんて言っているのが報道されてますが、そんなにガリガリ勉強したって良いことないと思うのですが.....そんなんじゃ楽しくないでしょ。
二流大しか入れなかったコンキチが言うのもおこがましいかもしれませんが、学問ってパスルだと思うんですよね(たとえ文系科目であっても)。パズルを解く感覚でやらないと役に立たない。そう思います。そうじゃなかったら面白くないでしょ。 好きこそもののなんとやらっていう諺もあるし。
それから、首都圏の某二流国立大程度でよければ、そんなに勉強しなくても余裕で入れますよ(最も大学受験生が大いと言われた14年前でも)。
あと、学生諸氏はこれから補習とかあるんでしょうが、今回の問題は完璧に学校サイドに問題があるんだから、とりあえず補習さえ出てれば絶対単位くると思いますよ。そのヌルい補習時間に自分の(たとえ最前列の席でも)やりたいことやってれば帳尻あうんじゃないですが?受験に向けて。意思の弱い生徒にとっては、むしろ、強制的に机に向かう時間が増え、勉強機会が増えてラッキーじゃないんですかねえ。
どうでしょう?
Tweet
2006年10月28日土曜日
2006年10月23日月曜日
Trialkylzinc(II) ate complex
今回は有機合成化学の話です。
ちょっと真面目に有機合成化学の論文を読んでみました。
読んだのは、
「Highly Efficient Alkylation to Ketones and Aldimines with Grignard Reagents Catalyzed by Zinc(II) Chloride
M. Hatano, et. al.
J. Am. Chem. Soc., 2006, 128, 9998-9999.」
コンキチ的には、なかなかスマッシュ・ヒットなペーパーでした。
Grignard試薬とケトンの反応で、ZnCl2を加えて反応を行うと、Grignard反応に特有の副反応である、β-ヒドリド還元やエノール化を効果的に抑制することができるという話です。しかも、ZnCl2は触媒量の使用でも良いというのが凄いです。
こういった、エノール化を抑制するのに有効なadditiveは、CeCl3なんかが有名ですが、高いし、化学量論量使わなければならないというのが最大のネックだとコンキチは思っていました。
本報ではイントロで、CeCl3以外にLiCl、LiClO4、FeCl2、LnCl3・2LiClの化学量論量の添加や、R3MgLiの使用(RLiが1~2eq.必要)も有効であると言及しています(不勉強なコンキチは知らなかった)。
で、本報のなにが凄いかというと、繰り返しになりますが、安価なZnCl2を触媒量使用するだけで、大きな効果が得られるということでしょう。しかも、反応性の低いアルジミンに対してのエンハンス効果も認められています。
既にやられていそうなアイデアですが、画期的な効果だと正直思います。Grignard反応は有機合成化学の世界にあって、最も汎用性の高い反応の一つであり、Grignard反応を使って生み出される化学製品は数多に渡ることは間違いありません。その反応の効率を高めることは、目的物の精製を容易にし、RMEを高め、エコ・フレンドリ-な合成の実現につながります。社会的意義が高い!!!
ちなみに、ベンゾフェノン(結構還元され易い)とEtMgCl(結構塩基性高い)の反応では、ZnCl2の添加なしで反応を行うと、アルキル化が25%、β-ヒドリド還元が72%で進行するのに対して、10mol%のZnCl2を添加して反応を行うと、アルキル化が84%、β-ヒドリド還元が15%と大きな改善がみられています。この反応はZn(II)アート錯体「R3ZnMgCl」が反応活性種であると考えられます。
Supporting Informationをみると、THF中Grignard試薬に触媒量のZnCl2を加えた後、ケトンを加えるという手順で実験が行われていますが、ZnCl2とケトンのmixtureにGrignard試薬を滴下していったらどうなんだろうとか、溶媒効果とかはどうなるのだろうとかという興味が湧いてきます。
シンプルでスマートないい論文だなーと思いました。個人的に絶賛ですね。
あと、β-ヒドリド還元やエノール化といった副反応は、Grignard試薬の塩基性と求核性、ハロゲンの種類、基質の還元され易さとか、溶媒の塩基性とかに依存し、結構気になる場合があります。特の低分子量のGrignard試薬(EtMgXとか)を使って上記副反応が深刻だと、可燃性ガスが大量に発生することになって、安全上の問題も発生します。
Grignard反応は、普通の教科書だと意外と単純な反応としてかたづけられてしまいがちですが、以外と奥が深いんですよねえ。
コンキチ的にはこんな本で勉強するこがいいんじゃないかと思います↓

以上、二流大出のなんちゃって研究員の感想でした。
Tweet
ちょっと真面目に有機合成化学の論文を読んでみました。
読んだのは、
「Highly Efficient Alkylation to Ketones and Aldimines with Grignard Reagents Catalyzed by Zinc(II) Chloride
M. Hatano, et. al.
J. Am. Chem. Soc., 2006, 128, 9998-9999.」
コンキチ的には、なかなかスマッシュ・ヒットなペーパーでした。
Grignard試薬とケトンの反応で、ZnCl2を加えて反応を行うと、Grignard反応に特有の副反応である、β-ヒドリド還元やエノール化を効果的に抑制することができるという話です。しかも、ZnCl2は触媒量の使用でも良いというのが凄いです。
こういった、エノール化を抑制するのに有効なadditiveは、CeCl3なんかが有名ですが、高いし、化学量論量使わなければならないというのが最大のネックだとコンキチは思っていました。
本報ではイントロで、CeCl3以外にLiCl、LiClO4、FeCl2、LnCl3・2LiClの化学量論量の添加や、R3MgLiの使用(RLiが1~2eq.必要)も有効であると言及しています(不勉強なコンキチは知らなかった)。
で、本報のなにが凄いかというと、繰り返しになりますが、安価なZnCl2を触媒量使用するだけで、大きな効果が得られるということでしょう。しかも、反応性の低いアルジミンに対してのエンハンス効果も認められています。
既にやられていそうなアイデアですが、画期的な効果だと正直思います。Grignard反応は有機合成化学の世界にあって、最も汎用性の高い反応の一つであり、Grignard反応を使って生み出される化学製品は数多に渡ることは間違いありません。その反応の効率を高めることは、目的物の精製を容易にし、RMEを高め、エコ・フレンドリ-な合成の実現につながります。社会的意義が高い!!!
ちなみに、ベンゾフェノン(結構還元され易い)とEtMgCl(結構塩基性高い)の反応では、ZnCl2の添加なしで反応を行うと、アルキル化が25%、β-ヒドリド還元が72%で進行するのに対して、10mol%のZnCl2を添加して反応を行うと、アルキル化が84%、β-ヒドリド還元が15%と大きな改善がみられています。この反応はZn(II)アート錯体「R3ZnMgCl」が反応活性種であると考えられます。
Supporting Informationをみると、THF中Grignard試薬に触媒量のZnCl2を加えた後、ケトンを加えるという手順で実験が行われていますが、ZnCl2とケトンのmixtureにGrignard試薬を滴下していったらどうなんだろうとか、溶媒効果とかはどうなるのだろうとかという興味が湧いてきます。
シンプルでスマートないい論文だなーと思いました。個人的に絶賛ですね。
あと、β-ヒドリド還元やエノール化といった副反応は、Grignard試薬の塩基性と求核性、ハロゲンの種類、基質の還元され易さとか、溶媒の塩基性とかに依存し、結構気になる場合があります。特の低分子量のGrignard試薬(EtMgXとか)を使って上記副反応が深刻だと、可燃性ガスが大量に発生することになって、安全上の問題も発生します。
Grignard反応は、普通の教科書だと意外と単純な反応としてかたづけられてしまいがちですが、以外と奥が深いんですよねえ。
コンキチ的にはこんな本で勉強するこがいいんじゃないかと思います↓

以上、二流大出のなんちゃって研究員の感想でした。
Tweet
2006年10月10日火曜日
企業が魅力的であるために
Harvard Business Reviewのバックナンバー
「P. コトラーのマーケティング論」
(2004年2月号)
を読んでいます。
その中で、マネジメントの父と呼ばれるピーター F. ドラッカー(Peter F. Drucker)の表題の論文が載っていました(ちなみにコンキチはドラッカーの著作を読んだことはありません)。
発表時期は1965年11月と(とっても)古いのですが、その中で論じられていることは、21世紀が到来した現在にあっても、考えさせられること請け合いだとコンキチには思われました。
例えば(左:ドラッカ−の論文の小見出し、右:コンキチが現在の企業に思うこと)
1) 昇進の制限→先がつかえていると昇進できない。昇進待ちの人間のためにポストをつくる。
2) 手応えに欠ける仕事→大学院(我が国の最高学府)をでているのに、さして頭をつかわない仕事しかしていない現実。
3) 研修制度の陳腐化→会社の用意した研修で役に立った試しなし(良質な本を読んでた方が全然まし)。
4) 知的幻滅→ロジックよりも、いわゆる「いつか来た道」が大事。
等々
最近愚痴っぽい、二流大卒のなんちゃって研究員の独白でした。
Tweet
「P. コトラーのマーケティング論」
(2004年2月号)
を読んでいます。
その中で、マネジメントの父と呼ばれるピーター F. ドラッカー(Peter F. Drucker)の表題の論文が載っていました(ちなみにコンキチはドラッカーの著作を読んだことはありません)。
発表時期は1965年11月と(とっても)古いのですが、その中で論じられていることは、21世紀が到来した現在にあっても、考えさせられること請け合いだとコンキチには思われました。
例えば(左:ドラッカ−の論文の小見出し、右:コンキチが現在の企業に思うこと)
1) 昇進の制限→先がつかえていると昇進できない。昇進待ちの人間のためにポストをつくる。
2) 手応えに欠ける仕事→大学院(我が国の最高学府)をでているのに、さして頭をつかわない仕事しかしていない現実。
3) 研修制度の陳腐化→会社の用意した研修で役に立った試しなし(良質な本を読んでた方が全然まし)。
4) 知的幻滅→ロジックよりも、いわゆる「いつか来た道」が大事。
等々
最近愚痴っぽい、二流大卒のなんちゃって研究員の独白でした。
Tweet
2006年10月8日日曜日
ロードレースに学ぶ会社の不思議
今日は、コンキチ(31歳)が居を構える某県某市のロードレース大会に参加してきました。約1,500人の老若男女が参加したこの大会におけるコンキチの成績は↓
タイム/ 49分8秒(10 km)
一般男子(18~39歳)の部/ 190位/379人
総合順位/ 695位/約1,517人
ダメ夫Death!!!!!(シクシク涙)
だからといってその結果を受け入れないわけではありません(っていうか当たり前)。
明らかに60歳過ぎの爺ちゃんや、良い年こいた中年のオバちゃんに追い抜かれもしたコンキチは、自らの修行の足りなさを反省するのでありました。そして、自分のふがいない結果を甘んじて受け入れ、次への糧へとする所存なのです。そしてこの、「世代を超えてあるがままの結果を受け入れる姿勢」という心情は、コンキチのみならず、ロードレース大会に参加した皆が当然の如く受け入れるものであるに違いありません(だって事実だから)。
翻って、会社に勤めるサラリーマンの身の処し方というか、内なる心情はどうでしょうか?
上述した大会では、結果は全てオープンにされ、評価は誰が観ても公正(ドーピングしてたら別ですが)、そして出された(厳然たる)結果には誰しもが従う。
それに対してコンキチの勤める会社では、
1) 評価を下すものは評価能力が皆無(考課者訓練は0.5回/年以下)。つまり、評価結果は密室で決定される。
2) 労働組合は結果平等(という共産主義的な評価)を求める。つまり、とりあえず給料で差をつれるのは止めてくれということ。
3) 個人は自立できない(文句は陰で言うばかり)
4) 年功的な給与、属人的な手当がバシッとあるのに「成果主義」といって憚らない誤謬
5) 一応成果主義ということでMBOによる管理をしようということになっているのに、コミットメントラインはいいかげん、RESULTのフィードバックはフィードバックになってない。
6) 大して仕事もしてないのにビッグマウスな人々。
7) 亀の甲より単なる年の功が決定的に支配的。
8) 上司や先輩社員は、より上位になるほど奢り高ぶる。
という現実をコンキチは感じています。
評価も不透明なら、自信過剰な人々は提示された成績(給料)にプンプン。
いささか、日本人の美徳である謙虚な精神が欠如しているように思います。
コンキチは無駄な努力はしない主義なので、上記のような事柄には関与せず、「いかに自分がDominatorたることができるか」ということを志向して行動するようにしていますが.....
-今日思ったこと-
人間、金がからむと感情的になり易い
以上、二流大卒なんちゃって研究員の愚痴でした。
Tweet
タイム/ 49分8秒(10 km)
一般男子(18~39歳)の部/ 190位/379人
総合順位/ 695位/約1,517人
ダメ夫Death!!!!!(シクシク涙)
だからといってその結果を受け入れないわけではありません(っていうか当たり前)。
明らかに60歳過ぎの爺ちゃんや、良い年こいた中年のオバちゃんに追い抜かれもしたコンキチは、自らの修行の足りなさを反省するのでありました。そして、自分のふがいない結果を甘んじて受け入れ、次への糧へとする所存なのです。そしてこの、「世代を超えてあるがままの結果を受け入れる姿勢」という心情は、コンキチのみならず、ロードレース大会に参加した皆が当然の如く受け入れるものであるに違いありません(だって事実だから)。
翻って、会社に勤めるサラリーマンの身の処し方というか、内なる心情はどうでしょうか?
上述した大会では、結果は全てオープンにされ、評価は誰が観ても公正(ドーピングしてたら別ですが)、そして出された(厳然たる)結果には誰しもが従う。
それに対してコンキチの勤める会社では、
1) 評価を下すものは評価能力が皆無(考課者訓練は0.5回/年以下)。つまり、評価結果は密室で決定される。
2) 労働組合は結果平等(という共産主義的な評価)を求める。つまり、とりあえず給料で差をつれるのは止めてくれということ。
3) 個人は自立できない(文句は陰で言うばかり)
4) 年功的な給与、属人的な手当がバシッとあるのに「成果主義」といって憚らない誤謬
5) 一応成果主義ということでMBOによる管理をしようということになっているのに、コミットメントラインはいいかげん、RESULTのフィードバックはフィードバックになってない。
6) 大して仕事もしてないのにビッグマウスな人々。
7) 亀の甲より単なる年の功が決定的に支配的。
8) 上司や先輩社員は、より上位になるほど奢り高ぶる。
という現実をコンキチは感じています。
評価も不透明なら、自信過剰な人々は提示された成績(給料)にプンプン。
いささか、日本人の美徳である謙虚な精神が欠如しているように思います。
コンキチは無駄な努力はしない主義なので、上記のような事柄には関与せず、「いかに自分がDominatorたることができるか」ということを志向して行動するようにしていますが.....
-今日思ったこと-
人間、金がからむと感情的になり易い
以上、二流大卒なんちゃって研究員の愚痴でした。
Tweet
2006年10月2日月曜日
「ものづくり」の戦略モデル
業種/製造業の会社に勤務する、なんちゃって研究員のコンキチです。
最近、コンキチが購読している某メルマガの影響でHarvard Business Review(以下HBR)を読み始めています。
同雑誌に対するコンキチの率直な感想は↓
かなりレベルが高い
と思います。
以前は、
日経ビジネスAssocieや、日経ビジネス、PRESIDENTといった雑誌を読んでいたのですが、HBRとは内容に天と地程の開きがあると思いました(広告が多すぎで、矮小な内容も多く、変にライターの個人的思想を刷り込むような内容が鼻につくんですよね)。
とまあ前置きはこれくらいにして本題に入ります。

先日HBRの8月号を読了したのですが、その特集が製造業のイノベーションでした。一製造業会社員として感じることがあったので、そのメモがてらブログってみたいと思います。
1) コネクト・アンド・ディベロップ(C&D)戦略
P&Gが展開するコネクト・アンド・ディベロップ(Conect & Develop)戦略という、系統だった、コラボレ−ションからインベーションを生み出すシステム。アイデアを生み出しても、自社にそのアイデアを実現するだけのリソースが(完全には)無い場合、それを補完するリソースを外部に求め、開発コストと時間を節約するイノベーション・モデル。自社に足りない技術的リソースを見つけ出すことを常態化しているところが凄いと思いました(といっても社内のイノベーションを疎かにしているわけではない)。
そういえば、何年か前に読んだ「キヤノン高収益復活の秘密」にも似たようなことが書いてあったような気がします。確か、昔のキャノンはなんでも自前主義でやろうとしていて、研究開発費が嵩む割には利益につながらなかった。で、「何でも自前主義」を改めることで(他社の技術的リソースを導入)、製品開発の速度が上がり、高収益体質になったというようなことが書いてあったと思います(うろ覚え)。

P&Gはそういった行動をシステムに組み込んでいることが凄いのだと思いました。
あと思ったのが、こういうC&Dが有効に機能するのは、P&Gが強力な財務基盤を擁していることに加えて、B to Cビジネスにおける強力な販売チャネルをおさえている(牛耳っている)からかなと思いました。つまり、
a) 強力な財務基盤が無いと、こいういったシステムを構築しようと思う心の余裕が出てこないと思う
b) 製品は結局P&Gの商品として上市されるわけで、P&Gを介さなければ製品を販売しCASHを回収することは不可能だし、P&Gというブランド力は絶大(だと思う)。しかも、プロジェクトはP&G発であり、圧倒的に主導権を握り易い立場にあると思う。
ということです。研究開発型の企業であっても、企業の目標は、技術の自己満足(自慰行為)ではなく、利益を生み出すことなのだとしみじみ感じた論文でした。
2) イノベーション・エコシステム
定義は
「複数の企業がそれぞれ持てるものを提供し合い、一つのソリューションにまとめて顧客に提供するコラボレーション」
だそうです。本論文の言葉を借りれば、
「ガソリンや高速道路(といった補完的イノベーション)が整っていないことろにフェラーリ(というエクセレントな技術
を備えた製品)を売り込むことはできない」
ということで、
本論文でのアップル・コンピュータのiTunes Music Storeの例が分かりやすかったかなと思います。
デジタル著作権の管理に対するソリューションやブロードバンドネットワークのいった補完的イノベーション普及を待つという「機が熟すのを待つ」戦略が成功をもたらしたという話です。
相互補完関係を必要とする技術を売るときは、補完関係にある他社技術の普及・整備がクリティカルになる場合があるということです。良い技術であれば売れるというわけではなく、その技術を活かす基盤が整備されていなければ、顧客はその技術を買っても、宝の持ち腐れとなるばかりになるということで、技術の独りよがりは禁物ということでしょうか。
3) スマート・サービス
ITを駆使してハードにネットワークを組み込み、様々なサービスをタイムリーに提供する機会をとらえ、顧客を囲い込む戦略。はっきりいって、コンキチの従事する化学工業には適用不可な戦略だと思いますが、製造業であっても「サービス」で利益を挙げるという考えが興味深かったです。
こんなところが、一製造業の研究員がちょっと思った所感です。
化学の本ばかり図書館に揃えすに、こういった一流の経営雑誌を購読した方が、研究員の利益に資する効率的研究に役立つのではないかととても思う最近のコンキチです。
(でも、殆どの人は読まないでしょうけれど)
以上、二流大卒のなんちゃって研究員の独白でした。
Tweet
最近、コンキチが購読している某メルマガの影響でHarvard Business Review(以下HBR)を読み始めています。
同雑誌に対するコンキチの率直な感想は↓
かなりレベルが高い
と思います。
以前は、
日経ビジネスAssocieや、日経ビジネス、PRESIDENTといった雑誌を読んでいたのですが、HBRとは内容に天と地程の開きがあると思いました(広告が多すぎで、矮小な内容も多く、変にライターの個人的思想を刷り込むような内容が鼻につくんですよね)。
とまあ前置きはこれくらいにして本題に入ります。

先日HBRの8月号を読了したのですが、その特集が製造業のイノベーションでした。一製造業会社員として感じることがあったので、そのメモがてらブログってみたいと思います。
1) コネクト・アンド・ディベロップ(C&D)戦略
P&Gが展開するコネクト・アンド・ディベロップ(Conect & Develop)戦略という、系統だった、コラボレ−ションからインベーションを生み出すシステム。アイデアを生み出しても、自社にそのアイデアを実現するだけのリソースが(完全には)無い場合、それを補完するリソースを外部に求め、開発コストと時間を節約するイノベーション・モデル。自社に足りない技術的リソースを見つけ出すことを常態化しているところが凄いと思いました(といっても社内のイノベーションを疎かにしているわけではない)。
そういえば、何年か前に読んだ「キヤノン高収益復活の秘密」にも似たようなことが書いてあったような気がします。確か、昔のキャノンはなんでも自前主義でやろうとしていて、研究開発費が嵩む割には利益につながらなかった。で、「何でも自前主義」を改めることで(他社の技術的リソースを導入)、製品開発の速度が上がり、高収益体質になったというようなことが書いてあったと思います(うろ覚え)。

P&Gはそういった行動をシステムに組み込んでいることが凄いのだと思いました。
あと思ったのが、こういうC&Dが有効に機能するのは、P&Gが強力な財務基盤を擁していることに加えて、B to Cビジネスにおける強力な販売チャネルをおさえている(牛耳っている)からかなと思いました。つまり、
a) 強力な財務基盤が無いと、こいういったシステムを構築しようと思う心の余裕が出てこないと思う
b) 製品は結局P&Gの商品として上市されるわけで、P&Gを介さなければ製品を販売しCASHを回収することは不可能だし、P&Gというブランド力は絶大(だと思う)。しかも、プロジェクトはP&G発であり、圧倒的に主導権を握り易い立場にあると思う。
ということです。研究開発型の企業であっても、企業の目標は、技術の自己満足(自慰行為)ではなく、利益を生み出すことなのだとしみじみ感じた論文でした。
2) イノベーション・エコシステム
定義は
「複数の企業がそれぞれ持てるものを提供し合い、一つのソリューションにまとめて顧客に提供するコラボレーション」
だそうです。本論文の言葉を借りれば、
「ガソリンや高速道路(といった補完的イノベーション)が整っていないことろにフェラーリ(というエクセレントな技術
を備えた製品)を売り込むことはできない」
ということで、
本論文でのアップル・コンピュータのiTunes Music Storeの例が分かりやすかったかなと思います。
デジタル著作権の管理に対するソリューションやブロードバンドネットワークのいった補完的イノベーション普及を待つという「機が熟すのを待つ」戦略が成功をもたらしたという話です。
相互補完関係を必要とする技術を売るときは、補完関係にある他社技術の普及・整備がクリティカルになる場合があるということです。良い技術であれば売れるというわけではなく、その技術を活かす基盤が整備されていなければ、顧客はその技術を買っても、宝の持ち腐れとなるばかりになるということで、技術の独りよがりは禁物ということでしょうか。
3) スマート・サービス
ITを駆使してハードにネットワークを組み込み、様々なサービスをタイムリーに提供する機会をとらえ、顧客を囲い込む戦略。はっきりいって、コンキチの従事する化学工業には適用不可な戦略だと思いますが、製造業であっても「サービス」で利益を挙げるという考えが興味深かったです。
こんなところが、一製造業の研究員がちょっと思った所感です。
化学の本ばかり図書館に揃えすに、こういった一流の経営雑誌を購読した方が、研究員の利益に資する効率的研究に役立つのではないかととても思う最近のコンキチです。
(でも、殆どの人は読まないでしょうけれど)
以上、二流大卒のなんちゃって研究員の独白でした。
Tweet
2006年9月28日木曜日
BASF BORON CONFERENCE II
昨日、一昨日と有給休暇をとってBASF(超デカイ化学会社)主催の「BASF BORON CONFERENCE」(有機ホウ素のレクチャー)に行ってきました(参加費無料。今年で2回目らしい)。
場所は品川の東京コンファレンスセンターという(普段田舎で仕事をしているコンキチが行くことは無いであろう)洒落た施設。田舎者のコンキチはちょっと緊張してしまいました。
この催物は、「鈴木-宮浦カップリング」の話がメインで、鈴木、宮浦両教授の講義とともに、Academia, Industryの有機ホウ素化学の係るトピックスが展開されました。
演題はこちら↓
http://www.inorganics.basf.com/p02/CAPortal/en_GB/portal/Boron_Conference/content/Produktgruppen/Borane_und_andere_Borverbindungen/Boran_Conference
個人的には、
広栄化学の人の「Pd(0)/C, Pd(II)/Cが触媒する鈴木カップリング」と「広栄化学らしい基質にピリジン誘導体を使った鈴木カップリング」の話。あと、住友化学の人の「Niと2座窒素配位子を使った鈴木カップリング」の話が興味深かったです。
ところで、今回の講義は殆どが英語 Death!!!!!(シクシク涙)
日本語と仙台弁しか満足に扱えないコンキチにはかなり厳しいものがありました(脳ミソがとろけました。と同時に劣等感もひしひしと感じました)。まあ、コンキチは有機ホウ素にかなり疎いので、いい勉強になりましたが.....
今回も「ちょっと英語の勉強頑張ろうかな」という気持ちになりましたが、コンキチは意思が弱いので、多分(また)やらないと思います。
P.S.
このCONFERENCEでは、
1) ドリンクフリー(エビアン、おーいお茶、コーラ、オレンジジュース、ホットコーヒ、etc.)
2) ランチ(ビュッフェ形式のレストラン)も無料
3) Boron Reagents in Process Chemistry: Excellent Tools for Selective Reductions (Chem. Rev., 2006, 106 (7), 2617.)の別刷りをくれた。
4) あと、こんなのも貰った↓
それにつけても、BASFは懐の深い会社だなあと思った二日間でした。
さすがは、グローバル・カンパニーです。
Tweet
場所は品川の東京コンファレンスセンターという(普段田舎で仕事をしているコンキチが行くことは無いであろう)洒落た施設。田舎者のコンキチはちょっと緊張してしまいました。
この催物は、「鈴木-宮浦カップリング」の話がメインで、鈴木、宮浦両教授の講義とともに、Academia, Industryの有機ホウ素化学の係るトピックスが展開されました。
演題はこちら↓
http://www.inorganics.basf.com/p02/CAPortal/en_GB/portal/Boron_Conference/content/Produktgruppen/Borane_und_andere_Borverbindungen/Boran_Conference
個人的には、
広栄化学の人の「Pd(0)/C, Pd(II)/Cが触媒する鈴木カップリング」と「広栄化学らしい基質にピリジン誘導体を使った鈴木カップリング」の話。あと、住友化学の人の「Niと2座窒素配位子を使った鈴木カップリング」の話が興味深かったです。
ところで、今回の講義は殆どが英語 Death!!!!!(シクシク涙)
日本語と仙台弁しか満足に扱えないコンキチにはかなり厳しいものがありました(脳ミソがとろけました。と同時に劣等感もひしひしと感じました)。まあ、コンキチは有機ホウ素にかなり疎いので、いい勉強になりましたが.....
今回も「ちょっと英語の勉強頑張ろうかな」という気持ちになりましたが、コンキチは意思が弱いので、多分(また)やらないと思います。
P.S.
このCONFERENCEでは、
1) ドリンクフリー(エビアン、おーいお茶、コーラ、オレンジジュース、ホットコーヒ、etc.)
2) ランチ(ビュッフェ形式のレストラン)も無料
3) Boron Reagents in Process Chemistry: Excellent Tools for Selective Reductions (Chem. Rev., 2006, 106 (7), 2617.)の別刷りをくれた。
4) あと、こんなのも貰った↓
それにつけても、BASFは懐の深い会社だなあと思った二日間でした。
さすがは、グローバル・カンパニーです。
Tweet
2006年9月17日日曜日
「ルアーロック」ショック
今日はちょっとした化学ネタです。
製造業にカテゴライズされる企業に就社すると、KYT(KikenYochiTraining)という、危険予知訓練を行うことになります。職場単位で定期的(コンキチの勤めている会社では月1)に行われることとなるであろういこの訓練では、
第1R (危険作業の列挙) / どんな危険が、ひそんでいるか
第2R (絞り込み) / これが、危険のポイント
第3R (具体的な対策樹立) / あなたなら、どうする?
第4R (行動目標設定) / 私たちは、こうする
という4つのラウンドを順に行って行きます。
はっきり言って意味のある作業とは思いませんが、こういう活動を(一応)やっておかないと
「当社は安全第一をモットーに.....」
なんていうことが言えなくなってしまいますからやっているのでしょう(本気でこんな活動が役に立つと思っている人がいたら、かなりセンスがない人だと思います) 。
さて、先日上述したKYTを行ったのですが、その時のお題が
「ブチルリチウムとかのようなセプタム・キャップつきに試薬瓶から試薬を秤量する」
というものだったのですが、
第2R (絞り込み) で
ブチルリチウムをルアーロックタイプのシリンジ(注射針)で秤量中に、ロック針がはずれて試薬がこぼれ薬傷する
というのが(多数決で)ピック・アップされました。っていうかロック針ってどうやったら外れるの?という疑問がコンキチの脳裏に浮かび上がりました。だって、外れないのがロック針でしょ!でも、実際にプレイング・マネジャーの先輩社員が最近起こした実話だそうだったので取り上げられることになりました(普通、第1Rは想定なのです)。
で、第3R (具体的な対策樹立) で出た意見は、
1) しっかりとはめる
2) ロック針の接合部分をビニールテープで巻く 以上
オイ!ピンセットの腹を使って、キュイってキツく締めればロック針って外れないんじゃないの?とコンキチは心の中で50回くらい叫んだのですが、誰もそのことについて言及せず、怖くなって発言を控えてしまいました(だって、目上の人間は、目下の人間の正しい意見を封殺する傾向が強いですから)。
最終的に、第4R (行動目標設定)は
ルアーロックタイプのシリンジを使って、試薬を抜き取る際は、ビニールテープを巻いて針を固定する。ヨシ!
になりました。
これって、かなりセンスが無いと思うのですが.....
あんたらホントにこれから、シリンジにテープまくの?
後で、コンキチが唯一先輩風を吹かせることができる後輩に、
コンキチ 「ロック針ってピンセット(の腹)使って締めてる?」
後輩 「いいえ、手でやってますけど」
コンキチ 「手で締めてたら、はすれるかもしれないよね。ピンセット使えば絶対はずれないよ。ほら」
とピンセットを使ってロック針を締めたシリンジを手渡してみると、
後輩 「ホントに(手では)はずれませんねえ」
コンキチ 「(針の締め方って)教えてもらったことないの?」
後輩 「会社に入るまで(シリンジ)を使ったことありませんでしたから」
といった感じでした。おそらく、コンキチの予想ではみんな手締めでシリンジに針をセットしているとみました(そうでなければ、ビニールテープで固定するっていうアホな発想が出てきませんよ)。
-CONCLUSION-
センスのあるヤツは自分で判断して危険を回避していく
どんなに御大層なマニュアルを作ったり、どんなに形だけのトレーニングをしたり、どんなに口を酸っぱくして注意したりしても、
センスの無いヤツは絶対なんかやらかす
そう思います。
どうでしょうか?
Tweet
製造業にカテゴライズされる企業に就社すると、KYT(KikenYochiTraining)という、危険予知訓練を行うことになります。職場単位で定期的(コンキチの勤めている会社では月1)に行われることとなるであろういこの訓練では、
第1R (危険作業の列挙) / どんな危険が、ひそんでいるか
第2R (絞り込み) / これが、危険のポイント
第3R (具体的な対策樹立) / あなたなら、どうする?
第4R (行動目標設定) / 私たちは、こうする
という4つのラウンドを順に行って行きます。
はっきり言って意味のある作業とは思いませんが、こういう活動を(一応)やっておかないと
「当社は安全第一をモットーに.....」
なんていうことが言えなくなってしまいますからやっているのでしょう(本気でこんな活動が役に立つと思っている人がいたら、かなりセンスがない人だと思います) 。
さて、先日上述したKYTを行ったのですが、その時のお題が
「ブチルリチウムとかのようなセプタム・キャップつきに試薬瓶から試薬を秤量する」
というものだったのですが、
第2R (絞り込み) で
ブチルリチウムをルアーロックタイプのシリンジ(注射針)で秤量中に、ロック針がはずれて試薬がこぼれ薬傷する
というのが(多数決で)ピック・アップされました。っていうかロック針ってどうやったら外れるの?という疑問がコンキチの脳裏に浮かび上がりました。だって、外れないのがロック針でしょ!でも、実際にプレイング・マネジャーの先輩社員が最近起こした実話だそうだったので取り上げられることになりました(普通、第1Rは想定なのです)。
で、第3R (具体的な対策樹立) で出た意見は、
1) しっかりとはめる
2) ロック針の接合部分をビニールテープで巻く 以上
オイ!ピンセットの腹を使って、キュイってキツく締めればロック針って外れないんじゃないの?とコンキチは心の中で50回くらい叫んだのですが、誰もそのことについて言及せず、怖くなって発言を控えてしまいました(だって、目上の人間は、目下の人間の正しい意見を封殺する傾向が強いですから)。
最終的に、第4R (行動目標設定)は
ルアーロックタイプのシリンジを使って、試薬を抜き取る際は、ビニールテープを巻いて針を固定する。ヨシ!
になりました。
これって、かなりセンスが無いと思うのですが.....
あんたらホントにこれから、シリンジにテープまくの?
後で、コンキチが唯一先輩風を吹かせることができる後輩に、
コンキチ 「ロック針ってピンセット(の腹)使って締めてる?」
後輩 「いいえ、手でやってますけど」
コンキチ 「手で締めてたら、はすれるかもしれないよね。ピンセット使えば絶対はずれないよ。ほら」
とピンセットを使ってロック針を締めたシリンジを手渡してみると、
後輩 「ホントに(手では)はずれませんねえ」
コンキチ 「(針の締め方って)教えてもらったことないの?」
後輩 「会社に入るまで(シリンジ)を使ったことありませんでしたから」
といった感じでした。おそらく、コンキチの予想ではみんな手締めでシリンジに針をセットしているとみました(そうでなければ、ビニールテープで固定するっていうアホな発想が出てきませんよ)。
-CONCLUSION-
センスのあるヤツは自分で判断して危険を回避していく
どんなに御大層なマニュアルを作ったり、どんなに形だけのトレーニングをしたり、どんなに口を酸っぱくして注意したりしても、
センスの無いヤツは絶対なんかやらかす
そう思います。
どうでしょうか?
Tweet
2006年9月10日日曜日
群衆心理
久しぶりに、読んでいると超絶眠くなる本を読みました。その本の名は「群衆心理
」。ここまで眠くなったのは、平野啓一郎の「日蝕
」以来です。何故こんな本を読んだかというと、コンキチがWatchingしているWeb Siteでこの本を紹介していて、ちょっと興味をそそられたからです。
さて、この「群衆心理
」という本は、群集の愚かさを謳った書籍で、
群衆の精神は種族性に大きく支配されている
群衆は付和雷同する
群衆は暗示を受けやすく、白痴的
群衆は理屈よりもイマージュ(心象)に影響される
群衆は支配されることを望んでいる
群衆こそがムーブメントを起こす
といったことがひたすら述べられています(多分)。ただ、著者がフランス人で、フランスを中心としたヨーロッパの歴史的事件を引き合いにだして群集の行動を述べているので、世界史の勉強など殆どしたことのないコンキチには、イメージの湧きにくい内容でした。それから、かなり古い本なので、訳文が現代人には堅いかなと思いました。Scientificな例証がなされていなかったりするような気がするのですが、直感的に「それって、あるある!」と感じることは多々ありました。
コンキチのような会社勤めのサラリーマンは、会社組織の中で形成される様々な群衆に気が付くでしょう。例えば、会議中に、労働組合の中に、プロジェクトの中にに、あなたの職場に。そして、これら群衆は時として「何故?」と言いたくなるほど白痴的でおまぬけな決定を行いませんか?
本書を読むことによって、そういった事象を「群衆だから仕方ないよね」といった感じで、鷹揚な大きな気持ちで許してあげることができるようになるでしょう。
とりあえず、眠れない夜には、富に有効性を発揮する本であることは、身をもって体感することができました。

Tweet
さて、この「群衆心理
群衆の精神は種族性に大きく支配されている
群衆は付和雷同する
群衆は暗示を受けやすく、白痴的
群衆は理屈よりもイマージュ(心象)に影響される
群衆は支配されることを望んでいる
群衆こそがムーブメントを起こす
といったことがひたすら述べられています(多分)。ただ、著者がフランス人で、フランスを中心としたヨーロッパの歴史的事件を引き合いにだして群集の行動を述べているので、世界史の勉強など殆どしたことのないコンキチには、イメージの湧きにくい内容でした。それから、かなり古い本なので、訳文が現代人には堅いかなと思いました。Scientificな例証がなされていなかったりするような気がするのですが、直感的に「それって、あるある!」と感じることは多々ありました。
コンキチのような会社勤めのサラリーマンは、会社組織の中で形成される様々な群衆に気が付くでしょう。例えば、会議中に、労働組合の中に、プロジェクトの中にに、あなたの職場に。そして、これら群衆は時として「何故?」と言いたくなるほど白痴的でおまぬけな決定を行いませんか?
本書を読むことによって、そういった事象を「群衆だから仕方ないよね」といった感じで、鷹揚な大きな気持ちで許してあげることができるようになるでしょう。
とりあえず、眠れない夜には、富に有効性を発揮する本であることは、身をもって体感することができました。

Tweet
2006年9月9日土曜日
脱自己実現宣言
「自己実現(self-realization)」なんてくすぐったいような言葉が、ビジネス・パーソン対象誌を賑わせたりしていますが、実際に自己実現できている人間なんていったいどれだけ存在しているのでしょう。
ビジネス(啓蒙)誌の記事の中に登場する「働く若者」「働く女性」「働くミドル」達は、皆快活で、バイタリティーがあり、高いモチベーションを有しており、「自己実現」特集なんかを組んだ雑誌を手に取った日には、「世の中にはこんなにも多くの仕事を楽しむできる人材が溢れているんだ。自分もありたい自分になるべく、彼等・彼女等を見習って精進しなければ。」なんていう錯覚に陥りそうになります。
我が国の就労人口(労働統計要覧記載のH.17年の労働力人口2,750万人)に対して、数十頁の特集紙面に登場する人数の割合を冷静になって考えれば、雑誌インタビュアーが、(その時点で)自己実現している(ように見える)人材を選択的に探し出しているだけなのは火を見るより明らかなのですが…..まあ、TVに映し出される女性(お笑い芸人は除く)は可愛い娘ばかりなのに、僕の周囲には不細工な女性しかいないのは何故だろうか?と悩むのに似ています。
「格差社会」「負け組み」「ニート」「不祥事」といった言葉(それ自体は否定されるものではないと思いますが)が世間を跋扈する昨今、「自己実現」とはかけ離れ、現在の己の境遇を嘆きつつも、我慢して与えられた環境に甘んじている人々の方が大勢であるように思います。
ところで、先日、研究開発部門の担当役員と面談がありました。まあ、雑談みたいなもので、面談の代わりにコンキチの仕事をその役員に手伝ってもらいたいぐらいでしたが.....
1人30分の面接時間のはずだったのですが、
役員 「今の仕事は楽しいですか?」
という問いに、つい
コンキチ 「楽しくありませんねえ」
と応答してしまったら、役員が食いついてきて、話がはずみ50分も談笑してしまいました。けっこう自分もキレてるなあとチョット思ったのですが、まあいいでしょう。
件の役員との雑談で、コンキチのあまりのモチベーションのなさ具合に
役員 「人生の大半を占める仕事にやりがいを見いだせないのは哀しいねえ」
みたいなことを言われたのに対して、
コンキチ 「仕事にやりがいを見いだしている人は、ごく一部分の人だけなんではないでしょうか?仕事は(自分にとって)人生のワン・シーンでしかありませんから。だから、毎日早く家に帰りたいですし。」
という返事に、ちょっと哀しそうな顔をしていました(演技かもしれませんが)。
しかも、だめ押しで、
コンキチ 「上の人間は、下の人間が困っていても助けてくれないということを学習しましたから。もう仕事に掛ける情熱も殆ど残っていませんし。」
なんて言っちゃいましたし(これでもかなり遠慮して発言してたんですが)。
曲がりなりにも上場企業の役員ともなれば、どちらかといわれれば、人生の成功者であり、仕事における自己実現を体現してきた可能性が高い人達でしょうが、コンキチのような人材に上述したようなことを言われて、本心ではどう思っているのかに興味をそそれれますが、まあ、本人のみぞ知るというところでしょうか?
序盤、延々と「自己実現」について述べましたが、自己実現なんて耳触りのいい甘い言葉に騙されちゃいけないと思うんですよね。確かに自己実現を目指して努力する姿や、自己実現している人の姿は素晴らしいと思うし、美しくもあると思います(ちなみにコンキチの嫌いな言葉は「努力」です)。だからといって、それを万人に押し付けたり、社会から洗脳されてもいいというわけにはならないと思うんですよね。
結局、仕事での自己実現なんていう言葉は、成功した人にしか当てはまらない。成功者の存在確率なんて数%なんじゃないでしょうか(想像ですが)。
ゴミ収集車の運ちゃんは仕事で自己実現してるのでしょうか?
岐阜県の職員は仕事で自己実現してるのでしょうか?
スーパーでパック酒の銘柄を一生懸命選んでいるおっさんは自己実現してるのでしょうか?
昔の雪印の社員は自己実現していたのかなあ?
etc.
仕事以外にもやりがいや生き甲斐を見いだすことも、人生における重要な処方箋だと思うのです。
Tweet
ビジネス(啓蒙)誌の記事の中に登場する「働く若者」「働く女性」「働くミドル」達は、皆快活で、バイタリティーがあり、高いモチベーションを有しており、「自己実現」特集なんかを組んだ雑誌を手に取った日には、「世の中にはこんなにも多くの仕事を楽しむできる人材が溢れているんだ。自分もありたい自分になるべく、彼等・彼女等を見習って精進しなければ。」なんていう錯覚に陥りそうになります。
我が国の就労人口(労働統計要覧記載のH.17年の労働力人口2,750万人)に対して、数十頁の特集紙面に登場する人数の割合を冷静になって考えれば、雑誌インタビュアーが、(その時点で)自己実現している(ように見える)人材を選択的に探し出しているだけなのは火を見るより明らかなのですが…..まあ、TVに映し出される女性(お笑い芸人は除く)は可愛い娘ばかりなのに、僕の周囲には不細工な女性しかいないのは何故だろうか?と悩むのに似ています。
「格差社会」「負け組み」「ニート」「不祥事」といった言葉(それ自体は否定されるものではないと思いますが)が世間を跋扈する昨今、「自己実現」とはかけ離れ、現在の己の境遇を嘆きつつも、我慢して与えられた環境に甘んじている人々の方が大勢であるように思います。
ところで、先日、研究開発部門の担当役員と面談がありました。まあ、雑談みたいなもので、面談の代わりにコンキチの仕事をその役員に手伝ってもらいたいぐらいでしたが.....
1人30分の面接時間のはずだったのですが、
役員 「今の仕事は楽しいですか?」
という問いに、つい
コンキチ 「楽しくありませんねえ」
と応答してしまったら、役員が食いついてきて、話がはずみ50分も談笑してしまいました。けっこう自分もキレてるなあとチョット思ったのですが、まあいいでしょう。
件の役員との雑談で、コンキチのあまりのモチベーションのなさ具合に
役員 「人生の大半を占める仕事にやりがいを見いだせないのは哀しいねえ」
みたいなことを言われたのに対して、
コンキチ 「仕事にやりがいを見いだしている人は、ごく一部分の人だけなんではないでしょうか?仕事は(自分にとって)人生のワン・シーンでしかありませんから。だから、毎日早く家に帰りたいですし。」
という返事に、ちょっと哀しそうな顔をしていました(演技かもしれませんが)。
しかも、だめ押しで、
コンキチ 「上の人間は、下の人間が困っていても助けてくれないということを学習しましたから。もう仕事に掛ける情熱も殆ど残っていませんし。」
なんて言っちゃいましたし(これでもかなり遠慮して発言してたんですが)。
曲がりなりにも上場企業の役員ともなれば、どちらかといわれれば、人生の成功者であり、仕事における自己実現を体現してきた可能性が高い人達でしょうが、コンキチのような人材に上述したようなことを言われて、本心ではどう思っているのかに興味をそそれれますが、まあ、本人のみぞ知るというところでしょうか?
序盤、延々と「自己実現」について述べましたが、自己実現なんて耳触りのいい甘い言葉に騙されちゃいけないと思うんですよね。確かに自己実現を目指して努力する姿や、自己実現している人の姿は素晴らしいと思うし、美しくもあると思います(ちなみにコンキチの嫌いな言葉は「努力」です)。だからといって、それを万人に押し付けたり、社会から洗脳されてもいいというわけにはならないと思うんですよね。
結局、仕事での自己実現なんていう言葉は、成功した人にしか当てはまらない。成功者の存在確率なんて数%なんじゃないでしょうか(想像ですが)。
ゴミ収集車の運ちゃんは仕事で自己実現してるのでしょうか?
岐阜県の職員は仕事で自己実現してるのでしょうか?
スーパーでパック酒の銘柄を一生懸命選んでいるおっさんは自己実現してるのでしょうか?
昔の雪印の社員は自己実現していたのかなあ?
etc.
仕事以外にもやりがいや生き甲斐を見いだすことも、人生における重要な処方箋だと思うのです。
Tweet
2006年9月4日月曜日
「香りの本」でライバル発見?
「香りの本」というマニアックな雑誌があります。日本香料協会が出している季刊の雑誌で、その名の通り香料業界関係者が執筆した記事と業界各社の広告から構成される雑誌なのですが、広く衆人の目に触れるのは殆ど皆無といっていい雑誌かと思います。
余談ですが、コンキチは学生時代に学校の図書館の地下(書庫)でこの雑誌をはじめて発見しました。最新号でさえ地下室に直行してしまう、何のために購読しているのか分からない雑誌だったのですが、香料会社の広告が沢山載っていたので、当時香料業界を志向していたコンキチは就職資料請求の葉書を送る時に重宝しました。
さて、この雑誌には化学系英文誌に掲載された香料関連論文の概要を抄録したコーナーがあるのですが、今回はそのコーナーにまつわる話です。
合成香料の仕事からはずされて5年半、今ではすっかりファインケミカルズのアウトソーシング引き受け部隊になったコンキチではありますが、就社以来7年半ずっと、「香りの本」の抄録の原稿を執筆する任を受けています。この抄録のコーナーは、香料会社各社にWatchingする雑誌が割り振られており、その雑誌の中で香料に関連している論文をピックアップして、概要を紹介するといったものです。
天然香料、合成香料、食品香料、分析法、その他の5つにカテゴライズされて、コンキチのJOBは(一応)有機合成化学なので、当然合成香料の抄録を担当しています。ちなみに、この抄録の原稿料は1本1,111円(税引前)。コンキチの能力はあまり高くないので、時給換算したらかなり割に合いません(でも、業務なので勿論勤務時間内にやっているのでプチダブルインカム状態です)。他の執筆者達は面倒くさがって1~2本くらいしか執筆しないのが常なのですが、コンキチはお小遣い稼ぎの為&こうでもしないとなかんか新着文献を読むための動機付けとして、できうる限り沢山投稿するようにしています(といっても6~8本くらいですが)。
ということで、コンキチは自分が、香料抄録コーナーの投稿数No.1を独走中だぜと勝手に思っていたのですが.....
先日、久しぶりに雑誌「香りの本」を眺めていたら、そうでないことが発覚してしまいました。複数のカテゴリーにまたがって10本超の抄録をUPしている輩が!!!コンキチは自分の担当の合成香料の項しかあまりチェックしていなかったので気付くのが遅れてしまいました。
この人物に対してコンキチの(勝手な)ライバル意識が超燃えてきました。明日から、気合いを入れ直して、バリバリ執筆活動に励みたいと思います(勿論業務なので勤務時間中に)。
Tweet
余談ですが、コンキチは学生時代に学校の図書館の地下(書庫)でこの雑誌をはじめて発見しました。最新号でさえ地下室に直行してしまう、何のために購読しているのか分からない雑誌だったのですが、香料会社の広告が沢山載っていたので、当時香料業界を志向していたコンキチは就職資料請求の葉書を送る時に重宝しました。
さて、この雑誌には化学系英文誌に掲載された香料関連論文の概要を抄録したコーナーがあるのですが、今回はそのコーナーにまつわる話です。
合成香料の仕事からはずされて5年半、今ではすっかりファインケミカルズのアウトソーシング引き受け部隊になったコンキチではありますが、就社以来7年半ずっと、「香りの本」の抄録の原稿を執筆する任を受けています。この抄録のコーナーは、香料会社各社にWatchingする雑誌が割り振られており、その雑誌の中で香料に関連している論文をピックアップして、概要を紹介するといったものです。
天然香料、合成香料、食品香料、分析法、その他の5つにカテゴライズされて、コンキチのJOBは(一応)有機合成化学なので、当然合成香料の抄録を担当しています。ちなみに、この抄録の原稿料は1本1,111円(税引前)。コンキチの能力はあまり高くないので、時給換算したらかなり割に合いません(でも、業務なので勿論勤務時間内にやっているのでプチダブルインカム状態です)。他の執筆者達は面倒くさがって1~2本くらいしか執筆しないのが常なのですが、コンキチはお小遣い稼ぎの為&こうでもしないとなかんか新着文献を読むための動機付けとして、できうる限り沢山投稿するようにしています(といっても6~8本くらいですが)。
ということで、コンキチは自分が、香料抄録コーナーの投稿数No.1を独走中だぜと勝手に思っていたのですが.....
先日、久しぶりに雑誌「香りの本」を眺めていたら、そうでないことが発覚してしまいました。複数のカテゴリーにまたがって10本超の抄録をUPしている輩が!!!コンキチは自分の担当の合成香料の項しかあまりチェックしていなかったので気付くのが遅れてしまいました。
この人物に対してコンキチの(勝手な)ライバル意識が超燃えてきました。明日から、気合いを入れ直して、バリバリ執筆活動に励みたいと思います(勿論業務なので勤務時間中に)。
Tweet
登録:
投稿 (Atom)

