とある化学の超ガテン系

実験嫌いの実験化学者が綴る企業の研究員の日常 (このブログはMac OS Xに最適化されています)




Saturday, November 14, 2009

JR東:コングロマリット・プレミアムの真実 (3)

JR東日本が展開する本業(鉄道)以外の各種事業について、その凄さをメモしていこうと思います。

まずは、「小売り」↓

JR東が展開する主な小売り事業は、エキナカ商店街 (グランスタ、エキュート)、エキナカ•コンビニ (ニューデイズ)、駅ビル (ルミネ、アトレ)


a) エキナカ商店街 (グランスタ、エキュート、etc)
JR東の駅スペース活用事業とショッピング•オフィス事業(駅ビル)の営業利益は1,081億円で、連結営業利益の25%にのぼると言います。で、2005年大宮駅から始まった新コンセプトのエキナカ商業施設、ecute(エキュート)事業は快調のようで、2008年度の月坪売上高は伊勢丹新宿本店を上回っています↓


それに、エキナカの元祖「上野」や、東京駅のグランスタもあるからね。

b) エキナカ•コンビニ (ニューデイズ)
そして、エキナカ・コンビニ「NEWDAYS」も凄い(2008年売上高 2,055億(2005年から▲5.9%)、経常利益 59億(2005年の2.2倍))。2008年度には、あの業界の覇王「セブン-イレブン」の平均日販を超えた↓


そして、抜群の立地と、特定のセグメントを顧客にもつその戦略は、他のコンビニとは一線を画している。最近、PBの積極導入を図る通常コンビニに対して、NEWDAYSはNBが並ぶ。というのも、エキナカ・コンビニのNEWDAYSでは、利用客の六割を占める20-30代は、情報感度が高く目新しいもの好きだという(チョコレートやガムなどの一口サイズ系がよく売れるそうです)。結果、NEWDAYSでは、(NB)の新商品発売時には、市中コンビニより10倍もうれることがあるそうです。よって、NBメーカーが新商品開発のテストマーケティングに利用するそうです。これは、かつてのスーパー対コンビニという構図が、市中コンビニ対エキナカ・コンビニに移行してきた趣がある。NEWDAYSでは、NB期間限定商品の開発(NBコラボは覇王セブンの戦略でもあった)や他線への出店も画策しているという。
やるね、NEWDAYS。

c) 駅ビル (ルミネ、アトレ)
あなたは知っているだろうか?JR東の子会社ルミネとアトレが10期連続増収増益であるとこを。これは、東京の百貨店の売上高が右肩下がりの一途をたどり、ジリ貧なのに対して対照的だ。
ちなみに、ルミネとアトレの位置づけ(ポジショニング)は、前者がターミナル駅に位置し、広域からの集客でファッションに特価。一方、後者は小型駅に付属した生活密着型のSCだ。
そして、それらの規模(売上高)は、高島屋のそれを上回っている↓


JR東は、良質な顧客(自らキャッシュを稼げるビジネスマン&ビジネスウーマン)を、まず定期(鉄道)を売る。そして、エキナカ(駅構内)で囲い、さらに駅ビルで覆うという三段構えの戦略だ。彼ら(JR東)の栄光は、その包囲網の外にある所謂百貨店の凋落とは対照的でさえある。

JR東の周辺事業をあなどることなかれ!


まだ、つづく.....

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