とある化学の超ガテン系

実験嫌いの実験化学者が綴る企業の研究員の日常 (このブログはMac OS Xに最適化されています)




Wednesday, September 30, 2009

JALの迷走

なんか最近、JALが世間を賑わせていますね

JALとJASとの経営統合時からいろいろ言われていたような気がしますが、結局泥沼の状況から抜け出すことはできなかったようですね。

一見、JALとJASのマリッジは相互補完的なように見えるのですが、何がダメだったのでしょうか?個人的な無責任で勝手な見解を言わせてもらえば、社内風土と不公平感、それからオペレーション効率の低さに原因じゃないかなと思います。

経営統合発表時に、舩曳社長(旧JAS)は「両社は企業風土が大変異なり」的なことを発言していたようだけど、半官半民の会社と高給の不採算会社が企業風土が違って合併すたら、(ダメな企業風土)2のマイナスシナジーが発揮されること理解に難くないでしょう。

それから賃金もこんなに違っていた↓
日本航空インター
ナショナル(旧JAS)
日本航空ジャパン
(旧JAS)
地上職社員5,840人1,878人
平均年齢44.8歳43.2歳
平均年収797万円871万円
パイロット2,548人770人
平均年齢43.6歳45.0歳
平均年収1,954万円2,004万円
客室乗務員5,642人1,450人
平均年齢36.1歳32.2歳
平均年収710万円560万円
平成18年3月末。

はっきりいって巨額の負債を抱えて赤字を垂れ流してる規模の小さい、そのくせ人件費の嵩む会社が吸収され、その賃金格差が解消されないまま放置されていたとあれば、JAL側からはモラルハザード、JAS側からは賃金テーブル統一後の損失回避性に伴う不満が炸裂して両者とも心中穏やかではないでしょう(経過措置はあるのかな?)。
勝ち逃げを決め込むOBどもは、年金の減額は受け入れられないなんていう餓鬼の如し態度だし、公的資金を注入したって「ダメこりゃ」って雰囲気が満々です。

一回潰れた方がいいな、JALは。そうせコンキチはANAのマイル貯めているし。

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Sunday, September 27, 2009

Catalytic Wittig Reaction

こんな文献を読んでみました↓

Recycling the Waste: The Development of a Catalytic Wittig Reaction
Angew. Chem. Int. Ed. 2009, 48, Early View.

C-C二重結合を形成する反応には↓

a) Wittig reaction


b) Peterson reaction

c) Julia reaction


d) metathesis

があります。で、メタセシスは毛色がちょと違うので置いていくとして、a-cの3つの化学量論的オレフィネーションのうち、触媒反応化が可能そうで、E,Zの選択もできるというころから、著者らは触媒的Wittig反応の開発に着目します。

ところで、Wittig反応の触媒プロセスは次の4ステップから成り立ちます↓

1) ホスホニウムイリド前駆体(ホスホニウム塩)の形成
2) イリドの形成
3) オレフィネーションの進行とホスピンオキシドの生成
4) ホスフィンオキシドの還元→ホスフィンの触媒サイクルへの再導入

で、この4ステップの中で最も重要なのは、

4) ホスフィンオキシドの還元→ホスフィンの触媒サイクルへの再導入

です。ここでは、アルデヒド(or ケトン)とオレフィンが共存する中、選択的にホスフィンオキシドのみを還元しなければなりません。

ヒ化水素やテルル化物を使った触媒的Wittigタイプのプロセスが開発されたこともあるそうなんですが、まあ、強烈な毒性とか発癌性とかではっきり言って現実的ではないでしょう。

ホスフィンオキシドを還元する方法としては、LAH, SiCl3があるそうですが、この系に対しては適切ではない。

ということで著者らが見いだしたブレークスルーは、還元剤にPh2SiH, PhSiH3を使い(アルデヒドやケトン存在下で選択的にホスフィンオキシドを還元するらしく、ハイドロシリレーションも遷移金属の存在なしには進行しないよう ref. Org. Prep. Proced. Int. 2007, 39, 523-559.)、ホスフィンオキシドをPh3POよりも容易に還元されるものに代えるという手法です。

で、採用したホスフィンオキシドはこれ↓


3-methyl-1-phenylphosphine oxide (2:1 mixture of diastereomer)


(このホスフィンオキシドは、還元されることにより環の歪みが解消されることから、Ph3POより還元され易い)

ベンズアルデヒドとブロモ酢酸メチルを用いた反応で還元剤(シラン類)を試してみたところ、
BrCH2CO2Me (1.3 eq.), phosphine oxide (10 mol%), R3H (1.1 eq.), Na2CO3 (1.5 eq.), 3.0 M in PhMe, 100℃, 24 hで↓

EntrySilaneYield / %E/Z
1Ph3SiHtracen.d.
2Ph2SiH275>95:5
3PhSiH346>95:5
4(MeO)3SiH6170:30

あと、この反応においてZ-体→E-体への異性化プロセスはホスフィンによって触媒されます。

次は反応温度と溶媒効果(BrCH2CO2Me 1.1 eq., Silane=Ph2SiH2で実施)↓

EntrySolventTemp. / ℃Yield / %E/Z
1DME10050>95:5
2CH3CN10052>95:5
3PhMe10060>95:5
4PhMe806267:33
5PhMe704967:33
6PhMe603367:33

反応例は、安定イリドを形成する基質について全19例。61-81% Yield, E/Z=67:33~>95:5。

Wittig反応の触媒化、しかもイリド形成込みでのone-pot反応っていうコンセプトは魅力的だと思うんですが、収率のキレがイマイチですね。


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Saturday, September 26, 2009

文系の怪

フジテレビのニュースキャスターの黒岩(祐治)さん(早稲田大学政治経済学部卒)が、来月から国際医療福祉大学大学院の教授に就任するという。この人、博士号持ってないと思うんだけど、教授になれるんだね。学士が院生を教えるというパラドックスだ。ついでにいうと、この大学、博士課程があるようです。

それから、同志社大学の浜矩子教授(一橋大学経済学部卒)も博士号は持っていない(っていうか学士)。

あと、獨協大学の森永卓郎(東京大学経済学部卒)もそう。

(ちなみに、慶応義塾大学の竹中平蔵教授や早稲田大学の榊原英資教授の学位は博士だ)

ついでに、こういった事象は私大に限ったことではない。天下の東京大学でさえそうなのである。


はっきり言って信じられない。


少なくとも理系の学部ではあり得ない。教授(や准教授)は博士号を持っているのが基本だ。っていうか、絶対無理。

だから我が国の社会科学は信用ならないのかな?なんて思う二流大出のなんちゃって研究員でした。

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授業の実験、生業としての実験

一応、研究員のコンキチです。

さて、(有機合成系の)研究員の日常(お仕事)は、

実験、実験、また実験、ちょっと雑用とデスクワーク

なのです。っていうか、95%以上実験してます(少なくともガテン系のコンキチは)。

で、この実験っていうやつがなかなか上手くいかなかったりします。でも、試行錯誤してブレークスルーを見つけると、達成感がありますね。逆になかなかブレークスルーしないとプレッシャー(ストレス)が高まりますが。

学校の授業でやる実験は、まあ、既定路線であって(そうでなければ混乱してThe Endです)、安全(でなければクレームくるでしょ、思いっきり怪我する可能性大なら)、かつ確実(に答えが分かっている、っていうか答えが分かってなかったらレポート評価できませんからぁぁぁぁぁ!残念!!)。なので、はっきり言って楽しくありません。っていうか退屈。あと、手とか汚れるし。

そんな理由でコンキチは学生時代、実験が超キライでした。それがなんの因果か、バリバリ実験ばかりする仕事を生業としています。

まあ発端は、研究室選定の際、就職に強そうな先生の研究室に入った方が得だなという不純な動機から有機化学の研究室に入ったことです。で、その研究室で実験をはじめて、調子に乗って大学院まで行って実験して、ついでに今も実験をやってます。もう十年以上(13年くらい)実験してるんですが、この事実を鑑みると多分、自分実験がけっこう好きなのかもしれません。学生時代、実験嫌いだったのに。

で、これはどういうことなのかっていうことなんですが、


予定調和の実験の中にダイナミズムは存在しない


ということなんだどうと思います(勝手な憶測です)。

子供の頃、夏休みの自由研究とか、工作とか、プラモ作りが好きな子供で、将来実験やってる人ってどれくらいいるんでしょうか?ちなみにコンキチは上記のことは全て嫌いでした。

学校(授業)の実験が嫌いだという人は、案外実験科学者向きかもしれませんよ。

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Wednesday, September 23, 2009

ペルソナか無知か?

最近、椎名林檎にはまっているコンキチです。いままで食わず嫌いで彼女の歌を聴いたことがなかったのですが、凄くハマりました↓


iTunes Storeからも買えます↓
椎名林檎 - 三文ゴシップ


閑話休題


政治家っていう人種は、時として整合性の全くないことを言ったり、短絡的で稚拙な提言(政策)を宣ったりします。

例えば、

a) 貸金業法改正
サラ金愛好家に対する消費者金融の貸付残高は激減。中小の金融業者は消滅。結果、彼らは(非合法な)闇金に走る訳だが、多重債務問題はかえって深刻化。ププッ、笑える。

b) 派遣法改正
これまで派遣社員だった人間の全てが正社員になれるはずはない。だって、給料のう総額は変わらないのだから。正社員として雇用される者もいるかもしれないが、失職して所得「ゼロ」っていう輩が増えることは間違いないだろう。また、海外に逃避する企業も出てきて、雇用はさらに縮小すると思う。バカっぽ。

etc.


貸金業法改正は後藤田正純(慶應義塾大学商学部卒)などが声高に叫んで推進し、派遣法改正は現政権が正に実行に移そうと欲しているところだろうと思います。

ところで、政治家は高学歴の人が多い。なのに、まともな人間がちょっと考えればすぐ分かるようなことを考慮に入れず、愚策を執行しようとするのはなぜだろうか?

それは、a) 国民(支持者)の大勢を占める大衆という愚民(ルールが変わることに起因する変化を察知することができない)のポピュリズムに迎合しなければならないというペルソナなのか?もしくは、b) 本当に無知なのか?あるいは、c) 暴力団とか、我が国の国力の低下を目論んでいる勢力への配慮なのか?

最悪cではないことを夢見たい二流大出のなんちゃって研究員なのでした。

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Tuesday, September 22, 2009

MAGASTOREに戦略はあるのか?

先日、海老名SA(下り)で休憩していたところ、どこからともなくコーヒーのいい香りが漂ってきました。(自称)コーヒー好きのコンキチは、フラフラその匂いをたどっていったところ、その香りの元はDOUGHNUT PLANTで販売しているプレミアムバニララテでした↓

はっきりいってこのコーヒードリンクはメチャクチャ旨かった。(10年くらい前)スターバックスで初めてアイスカフェモカを飲んだときの感動がありました。
バニラとコーヒーの香りってベストマッチなんですよね
文句無しの★★★★★です。





閑話休題


さて、iPhoneで産經新聞を読んでいたところ、こんな広告がありました↓

iPhoneで電子化した雑誌の配信をやるらしいです。

アマゾンのキンドル(Kindle for iPhone)でさえiPhoneには雑誌を配信しないというのに、やるじゃん日本!と思ったのですが、どうやらかなり使い勝手が悪い上(オンラインでなければ閲覧できないらしい)に、プライシングも傲慢(紙媒より電子書籍の方が高いのもある)で、プロモーションもあまり力が入れられていない(アプリを買っていない人間には電子書籍の値段が分からない)ようです。

はっきり言って、大胆な方針転換がないと失敗する気がします。っていうかビジネスとして成功させる気が全く感じられない。個人的には雑誌の電子書籍って非常に興味があるので、鋭意努力して欲しいものです。

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山手線がチョコレートになった日

先日、通勤途上で山手線を利用したとき、山手線が一編成まるまるチョコレートになっていました↓


ウィークデイは毎日山手線を使っているコンキチは、先週

「オォー、これって今日から始まった広告?」

なんて思ってiPhoneのシャッターを切ったのですが、既に9/7から実施されているそうでかなり出遅れた感じです。

この列車は山手線命名100周年記念のイベントで、チョコレート色の旧型国電を模した「復刻調ラッピング電車」が一編成のみ運行するというもので、車両の内外が明治製菓のミルクチョコレートの広告で一杯です。ちなみに運行機関は9/7~12/4までのおよそ12週間。

ところで、このミルクチョコレートラッピングの広告費用ってどれくらいなんだろうと思って軽くググってみたところ、


山手線の広告貸切電車+車体広告の料金は、1編成2週間(9月上旬から12月中旬)で23,100,000 JPY(税抜)也。
see http://www.oricom.co.jp/special/transit/pdf/07_syatai.pdf

総額ざっと、145,530,000 JPYというところでしょうか。

これを高いとみるか、安いとみるかは他の広告媒体との比較や、広告の訴求効果を勘案しなければならないと思いますが、訴求効果は他の媒体と比較して圧倒的に高いと思います。だって、乗ったらいやでも目につくからね

都内の最も大きいトラフィックを抱える場所での広告のダイレクトコンタクトはインパクトがデカイと思います。

ところで、コンキチJR東日本の事業展開に大きな興味を持っています。首都圏に展開する圧倒的な鉄道インフラを背景にした、鉄道周辺事業はかなりオイシイビジネスとコンキチは考えています。だって、莫大なトラフィックがそこに既にあるのだから。そして、そのトラフィックを誘導して、消費させるスペースを充分保有しているのは、巨大なハブステーション(ジャンクション)を数多く有するJR東日本だけでしょう。

ここまで、軽い思いつきで書きましたが、ヒマがあったら鉄道各社のIR資料にでも目を通して、軽く研究してみたいと思います。

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シズカちゃんの戦略?

(存在価値の殆ど無い)国民新党の亀井金融相がモラトリアム制度導入などという常軌を逸した発言をしたときは驚いたけれど、最近コンキチは、これは完全なブラフだとみています。
つまり、民主党が推進しようとしている外国人地方参政権を阻むためのみせ球(布石)と思います。
インパクトの大きい最初から成立させる気の全く無い政策をワザと軽くゴリ押し、その撤回と引き換えに外国人参政権の導入を打ち砕くという目論みとみました。

さすが亀井静香(東大経済学部卒)、だてに警察庁キャリアじゃありませんね

今後のコトの推移を見守っていきたいと思うとともに、政治家に信念なんて果たしてあるのだろうか(多分、無い。あるのは自身の雇用確保とポピュリズムだけ)と思う二流大出のなんちゃって研究員の妄想でした。

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超簡単!「派閥」の無くし方

自民党が脱派閥がどうのけうのと言っているようだけど、そんなのどうでもいいでしょう。だって、派閥なんて簡単に無くせるのだから。

For examples
町村派(清和政策研究会)→町村グループ
額賀派(平成研究会)→額賀グループ
古賀派(宏池会)→古賀グループ
山崎派(近未来政治研究会)→山崎グループ
etc.

どうですか?あっという間に無くなるでしょ

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Wednesday, September 16, 2009

みずほちゃんいらっしゃ〜イ♥

鳩山内閣が発足しましたね

それにつけても、財務大臣に77歳の人間を就けなきゃいけないのかよって感じです(さすがダメダメな政党です)。大臣って体力が重要だと思うんですけどね。こんなこと言いたくないけど、仮にいくら能力があったとしても、我が国の平均寿命に到達しようかという人間に、国政の重責を担わせるのはいかがなものかと思います。

さて、なにはともあれ、(存在価値のない)社民党のみずほちゃんが無事入閣を果たしました。まずはおめでとうございます。だって、究極のステータスでしょ、大臣って。しかも、社民党からの大臣選出なんて、きっと、もう金輪際ないですよ。で、大臣になれてご満悦のみずほちゃんは自らの俗物さ加減を証明したね。だって、あんなに国民からの信任を殆ど得ていない弱小政党に属する人間が、いくらキャスティングボード的な立場にあるからといって、入閣するのは恥知らずというものでしょう(こではしずかちゃんも一緒)。

ところで、ちょっと前に環境相での入閣とか噂されていましたが、少子化相と消費者相という(はっきり言ってどうでもいい)大臣に収まって一国民としては少しホッとしている今日このごろです。だって、小渕優子とか野田聖子でもできるポストだからね。

それにつけても、ユッキー(東大工学部卒)ってオーラないなあと思う二流大出のなんちゃって研究員のつぶやきでした。


PS
あと、ダメな政党「自民党」ってやっぱり自らのダメさ加減が分かってないのかね?


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Sunday, September 13, 2009

Synthesis of tert-amine

こんな文献を読んでみました↓

Sequential Addition Reactions of Two Molecules of Grignard Reagents to Thioformamides
J. Org. Chem. 2009 74, 5703-5706.

イントロによると、tertiary arylmethylamine類やtertiary propagrylamine類の合成には、アルデヒドと二級アミンと有機金属試薬が用いられ、これらのプロセスは、中間体のイミニウムイオンへの有機金属試薬の付加によりなりたっているそうです。

で、著者らの開発した三級アミンの合成法はチオホルムアミドにGrignard試薬を二つ反応させて三級アミンをつくるというmultiple-coupling reactionです。


one-potで、逐次異なるGrignard試薬を加えていくことで(同じものを二ついれたいなら2 eq.つかう)達成される著者らのmultiple-coupling reactionは、ステップエコノミーに優れ、E-factorも抑えられます。しかも、Grignard試薬は最も簡便に調製可能な有機金属試薬で、適応可能範囲が広いです。

さて、まずはじめに、著者らは1種類のGrignard試薬をダブル•アディションする検討を行います。N,N-ジメチルチオホルムアミドと4-クロロフェニルマグネシウムブロミドとの反応(rt, 6 h)では、

Et2O 52% Yield
THF 75% Yield
ClCH2CH2Cl 82% Yield

で目的の三級アミンが得られたそうです。ちなみにチオアミドとGrignard試薬(2-3 eq.)をちょっとづつ変えて、ジクロロエタン中で、11例(63-99% Yield)やってます。

さてネクストステップです。二種類のGrignard試薬をステップワイズに加えていく本命です。で、その前試験の結果がこれ↓


チオアミドに等量のGriganrd試薬を反応させるてクエンチするんですが、ジクロロエタン中では、Grignard試薬が二つ反応した三級アミンと原料のチオアミドがほぼ1:1で得られたそうです。つまり、ジクロロエタン中では、Grignard試薬との反応が、チオアミドより中間体の方が速いっていうことですね。で、いろいろと溶媒を試してみたらしいんですが、その結果、THF中だととりあえず三級アミンの生成は確認されなかったそうです。

この結果を受けて、THF中でチオホルミルモルホリンと二種類のGrignard試薬を使った反応の検討に移ります(10例)。で、用いるGrignard試薬の順番を変えると収率が激変したりします。例えば、4-ClC6H4MgBrとallylmagnesium bromideを使った場合、最初に4-ClC6H4MgBrを反応(1 eq., rt, 1 h)させて、その後allylMgBrを反応(2-3 eq.)させると83% Yield(同じGrignardが2つ入った化合物は検出限界以下)なのに対し、反応させる順番を逆にすると11% Yieldになってしまいます(allyMgBrが2つ入ったのが45%, 4-ClC6H4MgBrが2つ入ったのが20%副生)。反応性の低いGrignard試薬を先に反応させなければならないということです。

あと、N,N-ジメチルチオホルムアミドに4-ClC6H4MgBr (1 eq.)、次いでallylmagnesium bromideを反応(2 eq., rt, 1 h)させる場合、最初に反応の反応温度によって収率が激変します↓

symmetric tert-amine
asymmetric tert-amine
rt., 1 h
38%
0%
0℃, 1 h
19%
52%
-20℃, 5 h
0%
88%

ちなみに、このプロセスではSMgBr基が脱離してdimagnesium sulfide (BrMgSMgBr)が副生するそうです。低温で反応させることでそれを抑制するんですね。ちなみにXMgSMgXはgood thiolating and thionating agentなんだそうです。


今回は以上です。

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やっぱりMassゴミだった

サキヨミをみてるんですが、

利益至上主義が終わって.....

なんていうフレーズが流れていました。

っていうか。

a) 利益至上主義の定義は?
b) 利益至上主義があった(しかもここまで言うなら、利益至上主義が主流だっていう)根拠は?

っていうことを提示しなければばらないと思います。

日本(あるいあ世界、あるいはそのことを例証したい地域)における「利益市場主義者」の数量を計測して提示しなkればならない(と思う)。

そんなこともできないで、イメージだけ公共の電波でぶっ飛ばすっていう行為は世論誘導でしかない。

別にこれはたまたまサキヨミを見ていただけであって、フジテレビだけに限ったことではない(個人的にTBSが最低だと思う)。

ま、マスゴミも商売(利益至上主義)だし、判断するのは個人だから、民度が試されるんだろうね(ププッ)

今、ちょっと酔ってる二流大出のなんちゃって研究員の独り言でした(なのであまり真に受けないでください)。


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Saturday, September 12, 2009

鳩山由紀夫の慧眼!?

久しぶりに政治ネタを書いていたら、こんなことを思いつきました↓

鳩山由紀夫 (東大工学部卒, Ph.D.(スタンフォード大学, 専攻は経営工学)の「CO2(温室効果ガス)1990年比25%削減を目指す」は、環境政策ではなく産業育成政策だ

ということです。


M. E. ポーター教授や大前研一は、

a) 我が国の産業政策(保護主義)は、当該産業の(国際)競争力を削ぎ落としたが、
b) (企業にとって厳しい)規制や放置プレイは、結果的にイノベーションを誘起し、産業の競争力がついた

的なことを言っていたと思います。前者は農業や金融業とか。後者は自動車産業とか。
see http://researcher-station.blogspot.jp/2008/02/blog-post_16.html

で、こういったことを鑑みると、鳩山由紀夫の戦術はかなり巧妙だ。脱保護主義の経済政策をその主務省庁である経産省で行うことは困難とみて、直接的影響力の少ない(と思われる)環境省からアプローチしようという高等テクニックだ。そう考えると、福島瑞穂環境相という布陣も納得がいく。とりあえず、政治的に問題がなく、イメージ的に好感触なポストをみずほちゃんに与えておいて、彼女の名誉欲を満たし、主導権は総理自らが握るのだろう。小泉政権下の川口外相と一緒だ。

さすが、東大卒の俊才。人の真の思惑とは、直接的な表現によるもののみにおいて判断すべきではないということですね。

こんな観点から鳩山総理(予定)の政策に期待していきたいと思います(プププッ)


以上、二流大出のなんちゃって研究員の勝手な政治ウォッチでした。

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このクニのカタチ

巷では民主党の閣僚人事がアツイようです。

(存在価値が見いだせない、っていうか悪害しかない)弱小政党の福島瑞穂や亀井静香が閣僚の椅子を要求しているっていう報道がなされていますが、民主党は本気で社民党や国民新党と連立を維持するらしいですね(笑える)。

国民の支持を殆ど得ていない弱小政党に大盤振る舞いだね。参議院なんて実質オマケみたいなものだと思うんだけど.....

っていうか、社民や国民新党と連立組む時点で終わってる気がします(まあ、これはかつての自民党にも言えたことだけれど)。

あ、そういえば、みずほちゃんが政治色の薄い環境相を希望しているらしいですね。実現すれば、まさに、玉虫色の決着。っていうか、彼女のキャリア(東大法学部卒、弁護士)を鑑みると、どうやら我が国は環境問題に対して真剣の対処する気がないらしい or 所詮大臣なんて誰がやっても同じか(っていうか、社民党に環境化学工学科とかでお勉強した人はいるのか?)。とりあえず、「CO2削減」というバカの一つ覚えの台詞を繰り返し垂れ流しておけばいいのかな(まあ、CO2削減の前に、CO2などの温室効果ガスの温暖化寄与率をまず示すべきだと思うが、例えば、太陽の黒点活動の影響とどっちが寄与率が高いとか、そんなこと誰も興味ないか、それにある程度正確な見積もりは無理でしょ。考慮すべきなのに気付かれていない要因も沢山あると思う)。

余談ですが、コンキチは「地球温暖化CO2犯人説」に懐疑的です(っていうか不確定要素が多すぎないですか?ひょっとしたら犯人かもしれないけど断定はできないんじゃないの?)。
理由→肯定派はお国の機関が多いような気がするから。

でも、CO2排出抑制に伴うエネルギー効率の向上によって、化石燃料が保全(節約)されることは好ましいと思います。


閑話休題


あと、閣僚人事には「身体検査」が必要だという意見をよく耳にするが、それが事実だとしたら、そうとう国民をバカにしているっていうか、そういう脛に傷を持つような人物が少なからず国会議員になっているということだ。まあ、そういう人の悪い人間ではないと政治屋にはなれないということでしょうか(自民党も同じ)。


で、こんなまとまりのなうことばかり書いていていたら、こんなことを思いつきました↓

政治とは、国家の体裁を為すためのセレモニーにすぎない

そんなセレモニーにまともな人間はあまり積極的にコミットするはずがない(と思う)。よって、人の悪い人間によって為される非効率な政治の存在は、国民が支払わなければならない必要不可欠なコストなのだ。


そういえば、民主党には小沢ガールズなるものがいるらしいですが、これって昔の社会党の「おたかさんブーム」かと思いましたよ。政治のターゲットは大衆(愚民ともいう)ということになると思うんだけど、そいいうターゲットには、相対的に好感が持てそうな多少見栄えのよい女性を提供し、駅前とかで顔を売らせることが大衆(愚民)向けにCRM (Customer Relationship Management)なのだということなのでしょう(きっと)。

最後に、敢てこの言葉で締めくくりましょう↓



衆愚政治に幸あれ!



そういえば、先の選挙で(コンキチの大好きな)岸本加世子が公明党の候補者を応援してたけど、ということは彼女は創価学会員なんですね(ガックシ)。

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Sunday, September 6, 2009

(+)-Mintlactone

気が付けば9月です。秋の匂いが漂いはじめた今日この頃、今年の秋こそは読書の秋にしたいものです。

さて、こんな文献を読んでみました↓
Expeditious Construction of (+)-Mintlactone via Intramolecular Hetero-Pauson-Khand Reaction
J. Org. Chem. 2009, 74, 2592-2593.

ヘテロPauson-Khand反応を鍵反応とした光学活性ミントラクトンの短段階合成の報告です。で、合成法はコチラ↓


(-)-シトロネロールを出発物質ろして、これをdemethanation、酸化し、最後にHetero-Pauson-Khand反応で縮合γ-ブテノリド骨格をジアステレオ選択的に構築して、(+)-ミントラクトンを得ます。3%のisomintlactoneも生成して、これは分離できない(inseparable)と記述されています(分離できなかっただけか?)。

ちなみに遷移状態はこれ↓


収率はかなりイマイチですが、イントロで最近のミントラクトンの合成例(プロパギルアルコールのTHPエーテルを出発物質とした10段階合成(J. Org. Chem. 2008, 73, 8104.)やシトロネラールを出発物質とした10段階合成(Tetrahedron Lett. 1992, 33, 4589.)を引き合いに出して、step economyとstrategic efficiencyをアピールしていますが、関西学院大の田辺先生のグループが既に(-)-体の1段階合成を報告していたりします(一応、本論文ではその他大勢の参考文献として記載されています)↓


Chem. Commun. 2002, 2542-2543.


ちなみに田辺先生の論文では、isomintlactoneが<10%生成するようですが、カラムで分離しているようです(inseparableじゃなかったの?)。 demethanationとかHetero-Pauson-Khanといった着想は凄いと思うけど、コンキチはダイレクトアルドールの方が好きだな。

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Saturday, September 5, 2009

自由の対価

久しぶりに(コンキチの大好きな)橘玲の本を読了しました。「貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する」です↓

テーマはマイクロ法人。個人(サラリーマン)が法人を設立して、会社との雇用契約を業務委託契約に変え、税負担を最適化するというスキームです。

ところで、マイクロ法人というコンセプトは今回初の新しいものではなく、橘氏の前著(お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 ― 知的人生設計入門)で既に紹介されています。amazon.co.jpには、本書は前著の「焼き直し」という口コミが散見されますが、それは浅薄というものです。

確かにマイクロ法人というコンセプトは真新しいものではないけれど、その根底に流れる(希有な)思想を、最近の金融トピックスや大衆の物語にのせて読者に分かり易く提供していることに価値があるとコンキチは思います。

橘氏の著作では、一貫して「(経済的)自由」の獲得というのが描かれていると思います。「自由」という言葉は、それ事態の意味とは裏腹にかなり不自由と思います。それは、複数(っていうか無数)の他人が共存する現代社会におて、自由の衝突が起こりえることに起因するからと思います。結果、不毛な衝突を回避するためのルールができ、自分の行使する自由に関する責任が生じる。

本書のあとがきにもある通り、自由には責任が伴うのだ。

それから、最近思ったのですが、自由は非常に不平等なものだということ。能力のある人にとって、自由は無限大(に近い)の価値を与える。他方、無能な人間にとって、自由は持て余してしまうやっかいなモノ。そんな風に思います。

自由の対義語は束縛とか統制とかかなと思うんです。で、身近な例なんですが、会社社会において、自由とは「裁量」であり、その反対は「管理」でしょう。で、社会人やってて思うのが、

「裁量」はやりがいがあるが、キツイ。結果責任が伴う。
「管理」はラクチンだが、精神と体が腐りそう。責任ははっきり言って上司に丸投げ。


有能な人ほど、裁量を獲得し、大きな成果を挙げていき、無能な人ほど管理されいるのに、全然仕事ができなく、挙げ句の果てそのできなさ加減を上司のせいにする。そういうことえしょ。

大いなる自由を満喫するためには、対価が伴うのだ。自由を享受できるだけの能力(場合によっては経済的能力)が必要となるのです。

コンキチは有能•無能で差別したりはしませんが、無能なくせにその無能っぷりを人にせいばかりにしている人は差別したです(あと、有能でも鼻持ちならない人。幸いにも、現実にそういう人にで会ったことはまだない。っていうか、真に有能な人は鷹揚で寛容だ)。


どうですか?みなさん。あなたは、自由を享受したいですか?それとも退屈に管理されたいですか?

以上、自由を享受するために、もがきにもがいている二流大出のなんちゃって研究員のつぶやきでした。

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