とある化学の超ガテン系

実験嫌いの実験化学者が綴る企業の研究員の日常 (このブログはMac OS Xに最適化されています)




Sunday, June 6, 2010

転職の掟 (3)

先日、iPod shuffleを購入したんですが、凄いですね
凄くコンパクトなのに、2Gもあって、5千円ちょっとで買えちゃう。コンキチは満員電車での通勤途上のみならず、ジョギングのお供にも活用しています。久々のクリティカルなオススメ商品と思いました。


閑話休題


率直なところ、コンキチが転職を志したのは、当時在籍していた会社環境にむかついたからです。要は楽しくなかったんだね
(どうむかついたかの詳細が知りたい方は、過去の記事を参照下さい)。

コンキチは、人生とは謳歌する(面白可笑しく生きる)ものと考えているので、会社はつまらないなどという現実は到底容認できるものではありませんでした。多くの人は好むと好まざると、生きる為に労働市場への参入を余儀なくさせられます。そして、大抵の人々の労働市場で過ごす時間は膨大で、そういった多くの時間を後ろ向きに過ごすことは生産的とは言えず、その膨大な時間を無為に過ごすのは耐えられませんでした。

で、転職活動に踏み切ることを決断します。まずやったのは、サイバー空間で情報収集。コンキチの守備範囲(有機合成関係)の会社で、(中途採用の)求人募集を探しました。が、異様に少ない。後にインテリジェンス(DODA)の担当者から聞いたんだけど、合成系の求人って基本的に少ないそうです。
(まあ、考えてみれば当然で、研究者(員)ってヤクザな営業系社員に比べて圧倒的に素朴な人が多くて、基本、ある程度満足のいく研究環境が与えられれば粛々と働くような気がします。)

あまりに少ないので、転職支援会社とダイレクト•アプローチの両者を組み合わせて転活してみました。以下、その過程で気付いたことを書きます↓

1) 企業のHPでは求人してないって書いてあっても、転職支援会社を介して登録者以外には非公開にして求人かけてる企業もけっこうあります。

2) キャリア•マートっていう会社が好印象だった。希望の職種を募集しない同業他社への面接をとりつけてくれたし、全然求人情報を見かけない同業他社でも希望とあらばアプローチしますよ的な話もしてくれた。担当者とは直接合うことは一度も無く電話とメールでやりとりしたんだけど、サポート体制には非常に満足しました(転活成功はならなかったけど)

3) 同業ではなかったんだけど、当時コンキチが担当していた受託事業の内容がモロかぶりの会社にダイレクト•アプローチした時、面接で役員から、「競合企業への転職」だと思うが、その辺はどうかと訊かれた。(代償措置とかなかったし、)同業他社に転職した(半ばジョブホッパーチックな)先輩も特に問題になるようなことはなかったと答えたけど、退職-転職時のゴタゴタを相当懸念しているようだなという印象を受けた。まあ、真の理由は分かんないけど、お断りされました(コンキチも、実際面接に行って、ちょっと幻滅してたけど)。

4) 理系人(当時、WDBっていう上場企業の子会社。WDBに吸収合併された)を使ったんだけど、ダメダメな会社だった。理系求人に強みみたいなことえおウリにしてたんだけど、紹介された会社はどれもトンチンカンなものばかり。一回担当者と面談したとき、コンキチのことを根掘り葉掘り訊いてきたくせに、ホントトンチンカンな会社ばっかり紹介されたな。はっきり言って、企業研究に費やした時間を返して欲しい。転職エージェントとしての能力は全くない会社っていう印象です(WDBは、分析系派遣会社っていうのがコンキチの印象)。

5) 面接いって、他部署の悪口を平気で言う面接官(求人募集部署長)がいて閉口した。しかも、役員や人事部長の前で(当然お断りしました)

6) 大手は安定感がありすね。やっぱり(非公開)求人案件が比較的豊富。サポート体制は中~中の上。ただ、担当者が比較的若く、しかも沢山の案件抱えて忙しいせいか、たまに意味不明のことを言われてちょっと困惑した。

7) 当然だけど、転職支援会社はドライなサポートしかしてくれないので、転職活動に係る諸々のことは自分で考えましょう。


ここまで、「人生はゲームだ」とか称して、好き勝手なことをまとまりなく色々書いてきたけど、コンキチは転職して価値観がある意味崩壊しましたね。リアルに。コンキチの給料は転職して激増しました(年収換算で150万以上増えた)。コンキチっていう人間の価値は転職の前後で(そう大きく)変わるはずはないにも関わらず、値付けは大きく変わるんですよ。しかも、一瞬で。この現実にリアルに直面すると、心の底から思いますよ、こんなことを↓

一つ、人の評価なんて玉湯なもの
一つ、視座が変われば、評価も変わる
一つ、業界にはヒエラルキーがあり、その上位に位置する会社では、能力に関わらず給料が高い
一つ、転職できたという現実は、市場で価値有りという判断が下されたことである。そして、逆もまたしかり。
一つ、人は情報の非対称性から逃れられない
一つ、自分の価値は自分で決める


コンキチにとって人生とは謳歌することです。で、これは自身の人生を最適化していく作業なんだろうと思います。実験科学の見地からすると、最適化には試行錯誤がつきものです。しかし、ただ闇雲にっ試行錯誤しても良い結果は得られません(まあ、まぐれで良い結果になることもあるかもしれないけど、所詮まぐれです)。やっぱり必要最低限のルールっていうものを知ってる必要があるんですよね。


っていうか、人生ってRPGなんだよね(リセットのきかない)。「経験値を稼いで、レベルアップして、ある種の必須イベントをこなして、ラスボスを倒す」て「お勉強して、賢くなって、社会のルールに則って、ウハウハする」ということと同義なんですよね、自分には(まあ、現在の自分が賢いとは思わないけど、10年前の自分よりは格段に賢くなったと思いますね)。

ところで、僕たちは、9年間の義務教育期間を経た後、大抵は高校に行って、最低でもトータル12年間くらいお勉強をします。ついでに、大学全入時代に突入したと叫ばれる昨今では、プラス4年トータル16年もお勉強に時間を費やします(ちなみにコンキチは18年お勉強しました)。これだけ膨大な時間をお勉強に費やしてきても教えてくれない社会のルールというのが多々存在します。

例えば、金融とか行動経済学とか税制といった生きていくために極めて重要と思われる知識を獲得する(ルールを理解する)ことはかなり困難と思います。

宝くじという敗者のゲームに参加する人が後を絶たないことや、宝くじと保険が同じ仕組みであるにも関わらず、喜々として過剰な保険契約を結ぶ人が大勢いるという現実、トラフィックのフィーしか興味ない証券会社の投資セミナーに言って喜んでるセミナー参加者の数、それから、多くのサラリーマンが確定申告しないこと等を鑑みれば、その難しさが分かるでしょう(現在、確定申告は究極に簡単になっている)。

そして、労働市場におけるルールも学校では教えてもらえないルールの一つです(学校の教師なんて退屈で閉鎖的な環境しか知らないから、そんなもの教えられない)。しかも、そのルールは時代とともに(多分)ゆるやかに変化している(気がする)。

例えば、大学全乳時代に入り、学歴のインフレが生じてること(バカだ大学でより顕著だ)。賃金には下方硬直性が働き、高度経済成長を終えた我が国の賃金上昇率が低下していること。女性の社会進出も失業率を押し上げているかもしれない。また、我が国の労働市場では、既得権を維持する傾向が顕著で、それが新卒の採用を抑制していること。所属する産業によって、給料が全然違うこと(例えば、人事とか総務機能は基本的にどこの会社も同じと思うけど、所属する業界の基本的賃金に引きずられるため報酬は全く違います。これ、同一労働不同一賃金。セイラー教授の本によると、この傾向はアメリカでもあるそうです)。企業風土や、賃金制度は会社毎に大きく異なる場合が少なくない。etc. etc. etc.

要は、社会のルールっていうか、社会を覆っているシステムを理解しておくことが重要ってことです。対策の精度が変わってくるからね。そう、「傾向と対策」ってヤツね

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