2008年11月3日月曜日

中流の戦略 (3)

中流の戦略の一つに、投資収益率の高い教育への投資というのがあると思います。

で、どういうのが投資収益率がよいかというのに、こんなのも1つの解がじゃないかと思います↓

a) 高校卒業

b) 地元の保守的な製造業(競争が少なく、参入障壁が高い)に就職

c) 職場結婚(相手も高卒)

d) 会社にしっかり洗脳されてそこそこ忠誠を誓い、定年までしがみつく

e) 自分の能力を高める持ち出しの投資は皆無

f) 世帯年収は余裕で1,000万超

これって、条件は限定されるけど1つの勝ちパターンと思います。特に、b) 地元の保守的な製造業(競争が少なく、参入障壁が高い)に就職っていうのが最も大きな制約条件と思います。でも、そんな会社が近所にあったら検討の価値があるでしょう。

メーカーは物を造らなければならないので、工場を保有しています。で、工場はある程度の敷地面積が必要であったり、廃棄物関連の処理とかで工業団地とかがあれば有利かもしれないので、そういった立地を勘案するとある程度の田舎(少なくとも車社会チックな地域)に建っていると思います。

で、工場を安定稼働させるためには、人員を確保しなければならない。工場はシフトを組んで稼働している場合が多いと思うので、ホワイトカラーに比べて圧倒的のフレキシブルな勤務体系に適応できる地元の人材に白羽の矢がたつ。

工場の要員は、高度な専門知識が必要ではないので、高卒がターゲットとなります。但し、職種が一応理系なので工業高校を卒業していると有利かもしれません(近くに工業科的な学科がある高校がある場合も多いかもしれません)。

あと、倒産リスクを回避するため、上場企業(もしくはその子会社)が無難かもしれません。そして、業界的に高賃金な業界を選択すべきでしょう。有報を読んだりすれば平均賃金、労組の有無、平均勤続年数、男女比がすぐ分かります。平均賃金をセクターごとにまとめて表にしているサイトもあるので、そんな情報を参考にするっと良いと思います。

で、そんな会社に就職できて定年まで勤め上げたら、企業年金と退職一時金とかも最も有利な形で会社か提供されます。しかも、高卒の女子と職場結婚できた暁にはダブルです。多分、工場って安定稼働させるためには、その業務に習熟した社員が一定量は必要と思います。なので、女性だからといって正社員をさくさく退職に追い込んだりはしないと思う(社員の教育コストは馬鹿にならないと思う。あと、工場でのミスは災害にもつながるからね。災害が起こると経済面だけじゃなく社会的信用も棄損する)。

名前の聞いたこともないような私大を卒業して、まともな会社に就職できない人生に比べたら、圧倒的に有利だと思います。

あと、そこそこの大学(大学院)を出て、どんなに優秀でも、高卒工場従事者の倍稼ぐのは非常に困難と思います。っていうか、学歴による賃金格差が殆どないかもしれない。

高学歴で幹部社員候補としてプレッシャーかけられ、研鑽に励まなければないのに、高卒でちんたら仕事してある程度の賃金GETしている人と給料があんまり変わらないんだったら、高学歴はコスト高というしかない。

まあ、人生におけるプライオリティは経済面だけではないし、仕事のやりがいとか人間関係とかも重視すべきでしょう。しかし、このブログで述べたシナリオは中流の一つの勝ちパターンの一つだと思うな。

中流の戦略 (4)につづく。

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