2008年11月9日日曜日

ブックオフオンライン

先日、書店の前を通りかかったら、東野圭吾のガリレオシリーズの新作

ガリレオの苦悩
聖女の救済



が平積みされていました。で、我慢できずに買っちゃいました。

感想なんですが、短編集の「ガリレオの苦悩」はあいかわらずの切れ味の鋭さが光ってます。それから、長編の「聖女の救済」なんですが、なかなかの白眉的作品と思いました。自分、「容疑者Xの献身」はトリック的にはかなりの衝撃をうけたんですが、犯行の動機に気持ちがイマイチはいりこめませんでした。でも、今回のは良いです。あと、刑事コロンボ的で、いいですね。


さて、本題にはいります。


先日、ブックオフのリアル店舗に行って買い物をしてきました。で、コンキチがセレクトした中古本とともにブックオフオンラインのチラシがブックオフの買い物袋の中に入っていました。よくよく調べてみると、2007年8月からやってるんですね。完璧に気づいてませんでした。

当初、コンキチはブックオフのECビジネス参入にちょっと懐疑的でした。というのも↓

a) 送料はそうするのか?アマゾンのマーケットプレイス並みの送料をとってたら、商品の割安感がなくなり、ビジネスとしてなりたたないのではないか?
b) 在庫管理はどうするのか?リアル店舗との連携は、オペレーションを複雑化し混迷がもたらされるような気がする。
c) 中古商品をメインにオンラインで販売する場合、品揃えが充分ではないのではないか?アマゾンのマーケットプレイスはあくまで補完的ビジネスだと思う。

こんな懸念があったからです。

でも、不安はかなりの程度払拭されました。何故なら↓

a) 1,500円以上の購入で送料無料
b) 当面は、リアル店舗との連携は行わない(困難さを認識している)
c) 新品の販売も同時に手がけ、シリーズ本の欠品を補完できる。


ブックオフの知名度は既にかなりのものがあるし、ECビジネスはけっこいういけるかもしれないと感じました。特に、新品の販売も手がけるというのが良いと思います。

後付けになりますが、コンキチは以前、知財関連の研修に行って、ワークデザインのレクチャーを受けたのですが(see http://ameblo.jp/researcher/entry-10025923186.html)、そのとき書籍販売ビジネスを勝手に機能展開して、中古本と新品を一緒に販売するというのを考えました。で、それを実現できるのは中古書籍市場を牛耳っているブックオフしかいないと思っていました。でも、新品書籍の流通ってなんかお約束がありそうだし、リアル店舗で新品と中古を販売する場合、ある種の工夫が必要(棚を2段にして、上段をビニーオルでパッキングした新品、下段を中古にするとか)で、オペレーション効率を悪化っさせたり、逆に顧客の利便性を損ねることにつながる可能性とかもあって、簡単ではないのかなあぐらいに考えていました。あと、新品の万引きリスクはいたいかもとか。

オンラインビジネスでは、万引きリスクは解消するし、ユーザーの利便性は損なわれない(中古品の陳列スペースが少なくなるとか)。重要なのは、顧客の元に届く中古品の品質の擦り合わせの方法を確立し、顧客との間に信頼を築くことだと思います。

今後の展開に興味津々の二流大出のなんちゃって研究員なのです。

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