今年もBeaujolais Nouveauの季節がやってきました。ということでボジョレー・ヌーヴォーネタを一つ。
ちょっと古いのですが、週間東洋経済(2005 10/19特大号)の
「ボジョレー・ヌーヴォーの秘密 原価400円でも儲からないの?」
という記事でヌーヴォー1本のコスト構造を推計しています。で、それによると↓
定価/ 2,400円
原価/ 400円
航空便/ 800円
関税/ 100円
国内輸送費/ 50円
酒税/ 50円
販売広告費/ 250円
メーカー利益/ 80円
卸売り利益/ 170円
小売り利益/ 500円
定価2,400円というと、当時とか為替レートは20円以上違う気がしますが、多分、ヴィラージ(Villages)レベルなのでしょう。そして、輸送費(多分空輸)800円(コスト構成の33.3%)が光ます。まあ、これもお祭りのためのコストと思えば致し方ないと思う向きもありますが、ワイン文化が成熟しているとは思えない我が国においてはいささか空虚な気持ちも漂います。だって、みんな普通のボジョレー(新酒ではない)なんてそんなに飲まないでしょ?ヌーボーより安くて美味しいのに。
それに、コンキチが以前勤めていた事業所の近くにある(錆びれた)酒屋では、5年モノのBeaujolais Nouveauが陳列してあるという笑えない現実がありました.....。
あと、コンビニとかスーパーで越年ヌーボなんてよく見かけますからね♥
我が国は、輸出先ランキングで2位のアメリカ、3位のドイツを大きく引き離して断トツでトップだそうです。一方、(ブルゴーニュじゃなくて)ボルドーワインの国別輸出先(金額ベースで)は、1位イギリス(18%)、2位アメリカで(10.7%)、3位ベルギー、4位ドイツ、5位香港。6位日本(7.1%)だとか(ワイナート情報らしいです)。
日本人がボルドーよりも圧倒的にブルゴーニュが好きとは全く思えないんですが.....ってことは、完璧にカモられてるなオレ達。
そんな気がします。
2010年11月23日火曜日
2010年11月9日火曜日
香料会社給料激減
サラリーマンの平均年収が減少しているらしいですね♥
see http://nensyu-labo.com/heikin_suii.htm
平成21年のサラリーマン(民間企業で働く会社員やパート従業員)の平均年収は406万円(男性 499.7万円(▲6.2%); 女性 263.1万円で(▲2.9%)なんだそうです(国税庁民間給与実態統計調査)。近年で最低の給与水準らしいです(ボクの年収は昨年よりも50-60万以上増えそうだけど)。
ボクがかつて身を置いていた香料業界はどうなんだろうか?という想いが頭をよぎったのでサーチしてみました↓
(高砂香料に関しては、平均年齢の低下も影響あると思う)。
まあ、「平均」に比べれば、まだまだ給与水準高いし、ぬるま湯な業界だからいんじゃないですか?
とりあえず、1Q, 2Q, 3Qの決算からは、今期は、前期よりはマシみたいですね♥
see http://nensyu-labo.com/heikin_suii.htm
平成21年のサラリーマン(民間企業で働く会社員やパート従業員)の平均年収は406万円(男性 499.7万円(▲6.2%); 女性 263.1万円で(▲2.9%)なんだそうです(国税庁民間給与実態統計調査)。近年で最低の給与水準らしいです(ボクの年収は昨年よりも50-60万以上増えそうだけど)。
ボクがかつて身を置いていた香料業界はどうなんだろうか?という想いが頭をよぎったのでサーチしてみました↓
あららら
(高砂香料に関しては、平均年齢の低下も影響あると思う)。
まあ、「平均」に比べれば、まだまだ給与水準高いし、ぬるま湯な業界だからいんじゃないですか?
とりあえず、1Q, 2Q, 3Qの決算からは、今期は、前期よりはマシみたいですね♥
2010年11月2日火曜日
ジェネラル•ルージュの作り方
六三四の剣にあこがれて、剣道少年だった(一応、剣道二段)コンキチです。
さきほど、「ひかりの剣
」を読了したのですが、

青春ってホントにいいものですね!
舞台はズバリ大学。時代設定は1988年(ブラックペアン
)前後。そこには、若かりし時分の高階院長や未だ学生に速水晃一が登場します。そして、テーマはスポコン(しかも剣道)。
それにつけても、大学っていう空間は熱いなと思いました。コンキチは大学時代剣道部ではなかったんですが(女子の比率が抜群に高い部の一つで合気道部でした、ちなみに合気道初段。ついでに、カミさんもそこで見つけた)、大学っていうのはなんていうのかな、社会とモラトリアムの境界っていうか、人生の中では最もあまずっぱいフィールドだったように思います。
で、そんな甘酸っぱい空間を舞台に、剣道というスポコン(しかも、自分は剣道(一応)経験者)。なんか痺れます。海堂尊はメディカルエンターテインメント一色かと思っていたら、それは間違いです。青春の巨匠でもあります(しかも、桜宮サーガの拡張に寄与している)。読了して、とても清々しい気持ちになります(多分)。はっきり言って、小説版「六三四の剣」だね。
ところで、この物語でジェネラル•ルージュこと速水晃一がとっても主要人物(主役or準主役)なのだけれど、彼はもともとは「ジェネラル・ルージュの凱旋
」でみられる傲慢さは学生時代は持っていませんでした。が、しかし、この本の中、若かりし高階剣道部顧問によって速水はジェエラルの道へと突き進まされる布石が穿たれるのです。
はっきり言って、この本は大学版「小説 六三四の剣」なので剣道経験者じゃない人にはちょっと煩わしい描写が多いと感じるかもしれませんが、コンキチには超面白い作品でいした。
剣道経験者には絶対おすすめ、かつ、未経験者の人でも熱い情熱があればとっても楽しめるかもしれない小説と思いました。
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さきほど、「ひかりの剣

舞台はズバリ大学。時代設定は1988年(ブラックペアン
それにつけても、大学っていう空間は熱いなと思いました。コンキチは大学時代剣道部ではなかったんですが(女子の比率が抜群に高い部の一つで合気道部でした、ちなみに合気道初段。ついでに、カミさんもそこで見つけた)、大学っていうのはなんていうのかな、社会とモラトリアムの境界っていうか、人生の中では最もあまずっぱいフィールドだったように思います。
で、そんな甘酸っぱい空間を舞台に、剣道というスポコン(しかも、自分は剣道(一応)経験者)。なんか痺れます。海堂尊はメディカルエンターテインメント一色かと思っていたら、それは間違いです。青春の巨匠でもあります(しかも、桜宮サーガの拡張に寄与している)。読了して、とても清々しい気持ちになります(多分)。はっきり言って、小説版「六三四の剣」だね。
ところで、この物語でジェネラル•ルージュこと速水晃一がとっても主要人物(主役or準主役)なのだけれど、彼はもともとは「ジェネラル・ルージュの凱旋
はっきり言って、この本は大学版「小説 六三四の剣」なので剣道経験者じゃない人にはちょっと煩わしい描写が多いと感じるかもしれませんが、コンキチには超面白い作品でいした。
剣道経験者には絶対おすすめ、かつ、未経験者の人でも熱い情熱があればとっても楽しめるかもしれない小説と思いました。
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2010年11月1日月曜日
研究員、有給を取得する
今日は11月1日。所謂、「映画の日(1,000 JPY/titleで映画を鑑賞できる日)」です。しばらく(2年くらい)やめていたんだけど、毎月1日に有給休暇を取得して劇場で映画鑑賞に耽るっていうのを2ヶ月前から再開しました。
休日に比べて圧倒的に空いてるし、1,000円で観れるのが良いです。3年くらい前に近所に出来たSC内の映画館を使ってるんだけど、新しい施設なのでとっても快適です。
ちなみに今日観たのは、「SP-野望編-」と「ナイト&デイ(KNIGHT & DAY)」。「SP」は、岡田君のアクションが超冴えまくりでカッコよかった。国産アクション映画の最高峰だね♥それから、「KNIGHT & DAY」はスパイ映画なんだけど、やっぱりスパイ映画っていったらトム•クルーズだなと再認識。スパイ映画におけるトムの映え方は他の追随を許さないものがあると思いました。あと、ヒロインのキャメロン•ディアスのエロ•フェロモンの出方が良かったです♥
TVで流れてる、映画やドラマをけっこう撮りだめしてるんだけど、ウェブ•ブラウジングやら読書やらでなかなか観る時間がとれない。なので、会社を休んでスクリーンで映画観るのは、けっこう良い心の洗濯になったりして精神衛生上好ましいです(そんな気がします)。
とりあえず、来月はハリー•ポッター観に行きます。
有給をとり易い研究員っていう職業選んで良かったなと改めて思う訳なのです。
(新しい職場にも大分なれてきたので、今年は有給完全消化する予定です)
休日に比べて圧倒的に空いてるし、1,000円で観れるのが良いです。3年くらい前に近所に出来たSC内の映画館を使ってるんだけど、新しい施設なのでとっても快適です。
ちなみに今日観たのは、「SP-野望編-」と「ナイト&デイ(KNIGHT & DAY)」。「SP」は、岡田君のアクションが超冴えまくりでカッコよかった。国産アクション映画の最高峰だね♥それから、「KNIGHT & DAY」はスパイ映画なんだけど、やっぱりスパイ映画っていったらトム•クルーズだなと再認識。スパイ映画におけるトムの映え方は他の追随を許さないものがあると思いました。あと、ヒロインのキャメロン•ディアスのエロ•フェロモンの出方が良かったです♥
TVで流れてる、映画やドラマをけっこう撮りだめしてるんだけど、ウェブ•ブラウジングやら読書やらでなかなか観る時間がとれない。なので、会社を休んでスクリーンで映画観るのは、けっこう良い心の洗濯になったりして精神衛生上好ましいです(そんな気がします)。
とりあえず、来月はハリー•ポッター観に行きます。
有給をとり易い研究員っていう職業選んで良かったなと改めて思う訳なのです。
(新しい職場にも大分なれてきたので、今年は有給完全消化する予定です)
2010年10月31日日曜日
フラット化しない世界 2 : スパイキーな世界
直近の「フラット化しない世界」というエントリーを書いている最中、(クリエイティブ•クラスの話で有名な)フロリダ教授の「クリエイティブ都市論―創造性は居心地のよい場所を求める
」という本を思い出しました。

この本では、世界はスパイキー (spiky)になっているといいます。
スパイキー (spiky)
【形】
1. 先端がとがった、くぎのような、くぎ付きの、くぎだらけの
2. とげとげしい、頑固な、気難しい、短気な、怒りっぽい
人口のみならず、経済力、イノベーションといった社会を牽引していくエナジーは、きわめて少数の大都市圏(メガ地域)に集中しているといいます(アジアの場合は、広域東京圏、大阪=名古屋、ソウル=釜山、九州北部、香港=深圳、広域札幌圏、上海、台北、広域北京圏)。そして、メガ地域への才能の集積が起こっているというのです。この現象は、GDP、トップ科学者、イノベーション(特許)の集積によって裏付けられています。要は、クリエイティブ産業の分野では、世界はフラット化などしていないのです。そして、場所の重要性がますます高まっているといいます。
実際日本でも地域間格差-栄える都市と衰退する地方-が広がっているようだし、この論には感覚的にも同意し易いです。っていうか、東京圏の莫大なトラフィックを鑑みれば都市へのスパイキーな集中が体感できるでしょう。
そして、都市はその特性(性格)に応じて、特異的な才能を惹き付け、(クリエイティブ)産業が集積すると言います。
中盤からは「場所(居住地)選び」や「都市の性格心理学」といったボクとしてはやや冗長なお話に移っていきますが、本書は為政者が地域をデザインする上で非常に示唆に富んだ内容になっていると思います。
ところで、自動車工場誘致で(単純労働従事者の)雇用創出なんて言っていい気になってる首長さん。東北大学っていう東北随一の才能の活用法を考えてますか?

この本では、世界はスパイキー (spiky)になっているといいます。
スパイキー (spiky)
【形】
1. 先端がとがった、くぎのような、くぎ付きの、くぎだらけの
2. とげとげしい、頑固な、気難しい、短気な、怒りっぽい
人口のみならず、経済力、イノベーションといった社会を牽引していくエナジーは、きわめて少数の大都市圏(メガ地域)に集中しているといいます(アジアの場合は、広域東京圏、大阪=名古屋、ソウル=釜山、九州北部、香港=深圳、広域札幌圏、上海、台北、広域北京圏)。そして、メガ地域への才能の集積が起こっているというのです。この現象は、GDP、トップ科学者、イノベーション(特許)の集積によって裏付けられています。要は、クリエイティブ産業の分野では、世界はフラット化などしていないのです。そして、場所の重要性がますます高まっているといいます。
実際日本でも地域間格差-栄える都市と衰退する地方-が広がっているようだし、この論には感覚的にも同意し易いです。っていうか、東京圏の莫大なトラフィックを鑑みれば都市へのスパイキーな集中が体感できるでしょう。
そして、都市はその特性(性格)に応じて、特異的な才能を惹き付け、(クリエイティブ)産業が集積すると言います。
中盤からは「場所(居住地)選び」や「都市の性格心理学」といったボクとしてはやや冗長なお話に移っていきますが、本書は為政者が地域をデザインする上で非常に示唆に富んだ内容になっていると思います。
ところで、自動車工場誘致で(単純労働従事者の)雇用創出なんて言っていい気になってる首長さん。東北大学っていう東北随一の才能の活用法を考えてますか?
フラット化しない世界
「コークの味は国ごとに違うべきか内容は、その邦訳のいかにも大衆をターゲットとしたようなタイトルとは裏腹に、かなりハイブローな内容です(原題は、「REDEFINING GLOBAL STRATEGY」です)。
ボクは「フラット化する世界 (The World Is Flat: A Brief History of the Twenty-first Century)」は未だ未読なんですが、そういう世界とはウィキペディア情報によると、インターネットなどの通信の発達や、中国・インドの経済成長により世界の経済は一体化し同等な条件での競争を行う時代にいたる世界らしいです。そして、フラット化した世界でのグローバル戦略は、規模と画一的戦略を重視している様です。
で、この本で著者は、フラット化した世界=(完全な)グローバリゼーションへの歩みは鈍牛のごとく遅く、少なくとも当面の間はセミ•グローバルの状態のまま(国ごとの差異は大きい)であろうと予測し、その前提を基にしたクロスボーダー戦略を提案しています。
著者が提起するクロスボーダー戦略はAAA戦略で、それぞれの「A」はAdaptation (適応)、Aggregation (集約)、Arbitrage (裁定)に対応し、AAAトライアングルから戦略オプションを策定していくというものです。
そして、戦略策定には、差異を分析し、差異を活用することが重要と述べ、差異分析のツールとしてCAGE (Cultural: 文化的な隔たり, Administrative: 制度的な隔たり, Geographical: 地理的な隔たり, Economic: 経済的な隔たり)な隔たりの枠組みというフレームワークを提案しています。
そして、フラット化した世界でのグローバル戦略=「規模と画一的戦略を重視」が通用しない事例が幾つか挙げられています。例えば↓
a) コカ•コーラ
同社は1980年代、集約戦略の舵を切ったが、業績は思うようにあがらず、その後、適応戦略に切り替えた。急激な適応戦略へのシフトによりさらに業績を悪化させた同社は、現在トレードオフ関係にある適応-集中間でバランスをとった戦略にシフトしている。ちなみに、ジョージアは日本コカ•コーラの独自商品。また、アトランタで開かれる「コカ•コーラの世界の味」展示会に来場するアメリカ人は、日本やその他の国の製品を試飲して、あまりの不快な味に吐き出してしまうことも少なくないそうです。
b) ウォールマート
同社の海外事業の収益性はアメリカ国内よりもずっと低い。黒字の国はCAGEな側面がアメリカと似ている傾向にあり、赤字の国はそうではない。
c) グーグル
グローバリゼーション(=フラット化)を促進させる「テクノロジー」を推進する最右翼のIT企業の巨人グーグルのロシアと中国事業は芳しくないという。理由は、
文化的な隔たり(ロシア語が比較的難しい)、制度的な隔たり(中国の検閲への対応)、地理的な隔たり(遠いアメリカからロシアに手適応するのに苦労し、現地にオフィスを設立)、経済的な隔たり(ロシアは資金決済のインフラが未整備だったあため、現地の業者との競争に不利)といったCAGEな隔たりの全てが関係していた。
翻って、国ごとの差異を上手く利用した事例もあります↓
A) マクドナルド
ビックマック指数という言葉に象徴されるように、高度に標準化されたオペレーションを全世界で提供していると思われているマクドナルドの提供している製品は、国によって様々だという。
フィリピン/ バーガーマクド(甘いバーガー)、マックスパゲティ(イタリアにはない)
日本/ テリヤキバーガー
インド/ 羊肉バーガー
台湾/ ライスバーガー
現地での適応可能な要素と、適応するとシステムのパフォーマンスが損なわれる要素とに分類し、全体の約20%を現地ルール、約80%をグローバル•ルールとしているという。
また、マスコットのロナルドはフランスではマクドナルドワイン、オーストラリアではフィレオフィッシュの販促を行い、北米ではクリスマスを、香港では旧正月を祝うが、世界中からアクセスできるメディア(グローバルな広告キャンペーン)には登場しないといいます。これは世界中で現地の文化の中にマスコットのイメージを入れこもうとしているからだそいうです。以上は、領域分割(国ごとに異なる要素と、複雑なシステムの統合された部分とをはっきり分ける)の事例で、マクドナルドは領域分割の名手と言われているそうです。ちなみにボク個人は、マクドナルドは人間の食べるものじゃないと思っています。
B) インドの製薬業界
インドの製薬業界では、製品ではなく製法に特許が与えられるため、輸入医薬品のリバース•エンジニアリングによるコピーの製造が有利だったそうです。2005年以降、WTOへの加盟に向けて特許法を世界標準に改正したそうなんですが、歴史的経緯、安価な労働力、買い手の支払意思額、国内の競争などにより、インドの大手製薬会社はローコストオペレーション能力を高め、ジェネリック医薬品市場で重要なポジションを確立したといいます。FDAに提出されるジェネリックの略式申請の25%がインド企業といいます。制度的な裁定が効いた例でしょう。
C) IBM
最近のIBMは国ごとの差異を活用し始めたそうです。すなわち、賃金の差異(裁定)を利用して、新興国(特にインド)の社員を3倍以上に増やし、新興国で大幅な拡大(集約)を図りました。新しい従業員は、IBMグローバル•サービシズというグループ会社に雇用され、この会社が急拡大しているそうです。しかしながら、同社は、ソフトウェア•サービス事業でインドの競合他社よりも人件費が50-75%高く、コストダウン競争で勝負に出ようとしているわけではなさそうで、ハード、ソフト、ITサービスの三つの分野全てでソリューションを提供する「One IBM」のビジョンを実現することで差別化をはかっていく模様です。
D) P&G
エクセレント•カンパニーの雄、P&Gでは、集約、適応、裁定(アウトソーシング)の機能を意図的に3つのサブユニット、すなわちグローバル事業部門、地域市場開発組織、グローバル•ビジネス•シェアード•サービシズ部門にわけ、これらが接触する(摩擦が生じる)場を最小限に抑える構造ににすることで、適応と集約に加えて、ある程度の裁定(アウトソーシング)を追求してすることが可能となったという。同社は最高の業績をあげているとか。
今のところ、フラット化した世界は夢のまた夢のようです。
厚顔無恥な職業
ボクが勤務する事業所には、大手生保の外交員(保険のオバチャン&オネーサン)がウロウロしています。損することに意味のある宝くじを販売する人達です(保険と宝くじは基本的に同じ構造だ)。
彼女達は初対面であるにも関わらず、無遠慮にボクの個人情報をGETしようとします。それがあたかも当然の権利であるかの如く。
そして、首尾よく名前と部署名を入手すると、翌日、勤務時間中にも関わらず迷惑極まりない、アポ取りの電話をかけてきたりします。
それから、「昼休みに10分くらいお時間下さい」とか言って。40分くらい拘束されたりすることもあります。とってもしつこい。
特に
日本生命
が一番しつこいです。さすが、業界のガリバ−だけあって、図々しい営業をするようにという指導が徹底しているようです。ちなみに、日本生命相互会社様は、第3位の大株主様(持株比率 ca. 5.3%)でもあらせられるので、こんなに強気な態度にでれるのでしょう。
株式持合いの弊害がこんなところにもあらわれているぜと思う二流大出のなんちゃって研究員でした。
彼女達は初対面であるにも関わらず、無遠慮にボクの個人情報をGETしようとします。それがあたかも当然の権利であるかの如く。
そして、首尾よく名前と部署名を入手すると、翌日、勤務時間中にも関わらず迷惑極まりない、アポ取りの電話をかけてきたりします。
それから、「昼休みに10分くらいお時間下さい」とか言って。40分くらい拘束されたりすることもあります。とってもしつこい。
特に
が一番しつこいです。さすが、業界のガリバ−だけあって、図々しい営業をするようにという指導が徹底しているようです。ちなみに、日本生命相互会社様は、第3位の大株主様(持株比率 ca. 5.3%)でもあらせられるので、こんなに強気な態度にでれるのでしょう。
株式持合いの弊害がこんなところにもあらわれているぜと思う二流大出のなんちゃって研究員でした。
Japan as No. 5
「日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率はっきり言って、周囲の注意を惹きつけるセンセーショナルなタイトルです。そして、どうやら、我が国の2005年の農業の国内生産額は826億ドルで、中国、アメリカ、インド、ブラジルについで世界第5位らしいです。先進国の中でアメリカに次ぐ農業大国というイメージのあるフランス(549億ドルで6位)を大きく引き離していて驚きです。農業GDPで比較しても世界第5位といいます。
ただ、金額ベースなので、No. 5という地位を素直に鵜呑みにすることはできませんね。だって、我が国の農産物の輸出水準は極めて低く、国内には購買力のあるそこそこ潤沢な市場があるんですから。ついでに、品目によっては高い関税障壁があったり、それに関連した国家貿易などのシステムにより、輸入原材料のコスト高に起因するファイナル製品の高価格化を考慮すべきなんじゃないかなと思います。
なので、ちょっと胡散臭い気持ちにもなりますが、本書に記述されている情報は価値の高いものが多いとは思いました(真実なら)。
例えば、
a) 小麦の国家貿易
小麦の関税は250%。国は国家貿易により無関税で小麦を輸入し、それを安く流通させることでウハウハしているらしいです。
30,000 JPY/1tの小麦を買う場合、250%の関税価格では、105,000 JPY。一方、国家貿易品は1t当たり17,000 JPYのマージンを抜くので47,000 JPYと言います。きてるね♥
b) 輸入バターでウハウハ
輸入バターは1次税率は35%(600 tまで)で、2次税率は(29.9%+179 JPY)/1 kgだそうで、1次関税対象量は、国際航空会社や国際物産展にあらかじめ割り当てられているそうです。普通に輸入しようと思ったら、二次税率を払った挙句、農畜産業振興機構にバターを買い入れてもらい、農水大臣が定めた806 JPY/kgの輸入差益を上乗せされた価格で買い戻さなければならないそうです。
国際価格500 JPYのバターを1 kg輸入したとすると、
500 + 149 + 179 + 806 = 1,634 JPY
で、これに流通・小売のマージンを載せると小売価格は2,000 JPYを超えるといいます。
(だから、糞マズイマーガリンを食わなきゃいけないわけ?)
究極の錬金術だね♥
c) 差益関税
基準輸入価格 (546 JPY/kg)を決め、安い輸入豚肉は基準価格との差額を関税として徴収される。基準価格より高い豚肉には4.3%の関税がかけられる。
で、外国産豚肉で最も需要があるのは、モモや肩肉などの低価格部位(加工用)。トンカツやヒレカツ用の高級部位は国産が用いられているらしいです。で、結果、加工業者は安い部位に加えて(必要のない)高い部位を合わせて輸入して帳尻を合わせようとするらしいです。結果、本来必要のない高い部位の輸入品を売りさばくのは困難でダンピング販売されるそうです。ちなみに加工された豚肉製品の関税は10%。
さらに、海外の業者は安い肉がメイン商品だから、彼らは基準価格内でできるだけ高い値づけをするそうです。なんて外国の業者に優しい利他的な制度なんでしょう♥
c) ニュージーランドの奇跡
ニュージーランドの農産業は補助金廃止&関税低減することにより発展したらしいです。補助金が廃止された1985年から現在までに、農業生産額は160%伸長し、農業のGDP比率は14%→16%に向上し、輸出は4倍になったそうです。っていうか、計画経済は破綻し、保護主義は産業の競争力を奪うという事実と、戦略論を公教育の場で学習させた方がいいですね♥
d) 補助金なんていらない
日本で補助金に頼らず経営している農家は多数派だといいます。農業8兆円産業のうち、自立志向の農家が5兆円以上を産出しているんだそうです。で、野菜、花、果物農家が潤っているらしいです。一方、大規模な米、畑作農家は補助金のおかげで何とか黒字になっているのが現状とか。でも、米作農家を守るために、減反させて、補助金だして、778%の関税かける意味ってあるのかなと思いますね(っていうか、需要が無いものを無理に作らせる意味が見出せない)。本来つぶれるべきものがゾンビのように存続して、世の為になったためしってありますか?さくさく、TPPに参加しちゃって下さい。
とまあ、農業素人のボクには参考になる情報がけっこうあってためになりました。ただ、話の論理の展開とデータの見せ方はかなりイマイチと思いましたね。論理展開に微妙に整合性が感じられないんだよね。
あと、著者は(我が国でしか議論の遡上にのぼらない)食料自給率を算出する計算式の齟齬を指摘してるけど、ボクはその言葉自体に力を見いだせないな。そういう(飽食を前提にした)指標を提示するくらいだったら、適正カロリー補完率にしたほうがいんじゃない?っ思います。っていうか、そもそも経済的に豊かな国では、食の多様性や選択肢が広がるから輸入が増える。特に我が国では、政府の戦略論を完全に無視した保護政策によって輸出が抑制されているようだから、農水省の定義する自給率は低下するに決まってる。鎖国して輸入ゼロにすればオートマティカリーに食料自給率は100%になりますよ。そのかわり、スコッチもシャンパンもボルドーのフルボディーの赤ワインもボク達の口に入ることはなくなるでしょうが。
「食糧自給率なんて妄言」そんな気持ちでいっぱいの二流大出のなんちゃって研究員の戯言でした。
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2010年10月23日土曜日
経済記者あがりの衆議院議員の真実
とある民主党衆議院議員がtwitterでこうつぶやきました↓
継続審議になっている派遣法。まさに、小泉構造改革のときに規制緩和などで、派遣社員が大幅に増えました。私は内部留保がある会社が派遣切りをするのが許せません。菅さんが、もっと財界にパイプを持ち、圧力をかけるべきだと思います。
まだこんなこと言ってるバカがいるんだね♥ちなみに、派遣社員の増加は小泉政権が発足するはるか以前からの長期的なトレンドです(see http://researcher-station.blogspot.com/2008/12/blog-post.html)。
で、その後こう続きます。
えー内部留保は私の言葉足らずですみません。経済の話はツイート向きではないのでこれにて終了にしましょう(^.^)。
経済の問題ではなく、会計の問題だと思うんですが....
あと、2年くらい前にもこのブログで書いたけど、利益剰余金ってバランスシートにおける右側(貸方)なわけで、キャッシュとは全く違うよね。貸方は負債(借金)と資本(今は純資産っていうの?)によって構成されていて、企業の資金調達の方法が記述されている。で、左側(借方=資産の部)には調達資金の使途が記述されていると思うんだけど.....つまり、内部留保とか借金とか資本金とかは、棚卸資産(在庫とか原材料)とか固定資産(設備とか)とか現金として実際に存在している。なので、もし上述した「内部留保(利益剰余金)を使って派遣社員を救済しろ」的なことをいうんだったら(まともな人はこんなこと言わないと思うが)、現金と有利子負債、あと売っぱらってもかまわない有価証券(当然、子会社の株式なんて売っちゃいけない。また、一気に売却するのも現実的とは思えない)を考慮しないといけないと思うのですが.....
(see http://researcher-station.blogspot.com/2009/01/blog-post.html)。
ちなみに上述したバカっぽいツイートをしたのは三宅雪子衆議院議員です。ちなみに彼女の経歴は↓
桐朋女子高等学校、玉川学園女子短期大学、共立女子大学卒業。1988年、フジテレビジョンに入社。営業局、報道局、国際局、CSR推進室に勤務。報道局では経済部記者として為替と株式を担当。
だそうです。
大手メディアの経済部記者あがりの与党の国会議員っていうのは、会計学の基礎中の基礎を知らなくても勤まる代物だということが学習できました。
(ちなみにボクは工学部応用化学科卒で、仕事は有機合成しかやったことありません)
Tweet
継続審議になっている派遣法。まさに、小泉構造改革のときに規制緩和などで、派遣社員が大幅に増えました。私は内部留保がある会社が派遣切りをするのが許せません。菅さんが、もっと財界にパイプを持ち、圧力をかけるべきだと思います。
まだこんなこと言ってるバカがいるんだね♥ちなみに、派遣社員の増加は小泉政権が発足するはるか以前からの長期的なトレンドです(see http://researcher-station.blogspot.com/2008/12/blog-post.html)。
で、その後こう続きます。
えー内部留保は私の言葉足らずですみません。経済の話はツイート向きではないのでこれにて終了にしましょう(^.^)。
経済の問題ではなく、会計の問題だと思うんですが....
あと、2年くらい前にもこのブログで書いたけど、利益剰余金ってバランスシートにおける右側(貸方)なわけで、キャッシュとは全く違うよね。貸方は負債(借金)と資本(今は純資産っていうの?)によって構成されていて、企業の資金調達の方法が記述されている。で、左側(借方=資産の部)には調達資金の使途が記述されていると思うんだけど.....つまり、内部留保とか借金とか資本金とかは、棚卸資産(在庫とか原材料)とか固定資産(設備とか)とか現金として実際に存在している。なので、もし上述した「内部留保(利益剰余金)を使って派遣社員を救済しろ」的なことをいうんだったら(まともな人はこんなこと言わないと思うが)、現金と有利子負債、あと売っぱらってもかまわない有価証券(当然、子会社の株式なんて売っちゃいけない。また、一気に売却するのも現実的とは思えない)を考慮しないといけないと思うのですが.....
(see http://researcher-station.blogspot.com/2009/01/blog-post.html)。
ちなみに上述したバカっぽいツイートをしたのは三宅雪子衆議院議員です。ちなみに彼女の経歴は↓
桐朋女子高等学校、玉川学園女子短期大学、共立女子大学卒業。1988年、フジテレビジョンに入社。営業局、報道局、国際局、CSR推進室に勤務。報道局では経済部記者として為替と株式を担当。
だそうです。
大手メディアの経済部記者あがりの与党の国会議員っていうのは、会計学の基礎中の基礎を知らなくても勤まる代物だということが学習できました。
(ちなみにボクは工学部応用化学科卒で、仕事は有機合成しかやったことありません)
Tweet
2010年10月17日日曜日
評判獲得ゲームの台頭
「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法ところで、日本的経営っていう言葉があります。ジャパン・アズ・ナンバーワンと日本経済が賞賛された時代に評価された、年功序列と終身雇用(実際はそんなもの殆ど存在しなかったが)をベースにした経営スタイルです。で、日本的経営の下では、能力差ほど賃金差は大きくなりません。成績(業績)優秀者は、幾許かの賃金の上乗せと、周囲からの評判(その結果としての昇格、昇進)によって処遇されていきます。
余談ですが、古典的な日本企業では、管理職に昇進すると給料が下がるというパラドックスが発生することがままあります。要は、管理職に登用されると残業代が支払われなくなるためです。このことは能力差ほど賃金差は大きくいということを例証しているとコンキチは思います。
能力(or 成果、実績)が、それほど賃金で報われないとしたら、当時、エコノミック•アニマルと揶揄させた我が国の企業戦士を長時間労働へと動機付けていたのは何だったのか?という疑問が湧いてきます。で、その(一つの)回答が本書では示されています。それは、
です。
(自分が勤務する会)社内(という閉じた系=伽藍)における評判獲得競争(ゲーム)に興じることが、企業戦士達を動機づけていたというのです。で、このシステムは、「大きな成果を挙げても、金銭的報酬で報いない」というのがミソだそうです(金銭的報酬は課題に取り組むモチベーションを失わせるという実験結果があるそうです。自分も含めてブロガーの評判獲得ゲームなんてそのまんまと思います。)。
では、何故日本のサラリーマンは評判獲得ゲーム(=他者の承認)にのめり込むのかというと、それこそが幸福の本質だからと言います(コンキチはれにもの凄くシンパシーを覚える。まあ、詳しい事が知りたければ、本書に後ろの方を読んで下さい)。人間は社会的生き物だから、他者からの承認なくして生きて行くことは出来ないと思います。そして、社畜化したサラリーマンは、そのリソースの(殆ど)全てを会社という閉じた空間に注いでいるから、ますます社畜化スパイラルに陥り、重労働を自ら進んで受け入れるのだ(コンキチは以前勤めていた会社でそんな人達をみたことがあります)。で、その結果、日本的雇用が自殺社会を生み出すと著者は述べます(ブラボー!)。
ところで、とある調査で、人生の満足度を7点満点とすると、
フォーブスに載る大富豪達の平均/ 5.8
マサイ族/ 5.4
だったそうです。このことから、目の眩むような大金の幸福度への寄与はたったの0.4ポイントでしかないということと、幸福は相対的なものであるということが例証されたと思います。
著者は、本書の冒頭において、現代社会における成功哲学を以下の二行に集約しています↓
伽藍を捨ててバザールに向かえ。
恐竜の尻尾のなかに頭を探せ。
です。ではちょっとキーワードを確認してみましょう↓
•伽藍/ ムラ社会(古典的な日本企業)のような閉じた系。流動性が極めて低い。ネガティブな評判が極めて大きな効果を発揮する(撤退が許されないから)。伽藍の中で蓄積された評判は、
•バザール/ 参加も撤退も自由な市場。開いた系。ポジティブな評判が蓄積される(評価のリセットはこれまでの財産を全て失うことになる)。ネガティブな評判は役に立たない(撤退が自由だから)。
•恐竜の尻尾/ ロングテールのこと。
•恐竜の尻尾の中に頭/ ショートヘッド。ロングテールを裁断していくと無数のショートヘッドができる。無数にジャンル分けしていけば、いずれは誰もがショートヘッドになれる(かもしれない)。要は、ニッチ市場。
で、ボクなりに先に二行を咀嚼するとこなります↓
幸福とは他者からの承認であり、相対的なものだ。だったら、経済的に破綻しない範囲で自分の好きなカテゴリー(ニッチ市場)での評判獲得ゲームに配分するリソースを増やそう。評判獲得ゲームは情報空間でやればいい。何故なら、情報空間(Web)は、フリーで世界で最も開いた系(バザール)で、参入障壁も撤退障壁もリスクも低い。バザールでの評判獲得ゲームとショートヘッドに注力してみてはどうか?なんてことになります。
著者は、本書でさらに要約っしています。すなわち、
そして、「好き」を仕事にすれば、そこには必ず市場があるから空振りはしないといいます(誰でも得点できるとは限らないけど)。たた、「好き」を仕事にして、そこそこ面白可笑しく暮らすためには、ビジネスモデルはは自分で設計しなくてはいけないと著者は述べています。例えば、バイク便ライダーは「好き」を仕事にしているけれど、数年で体を壊して辞めていく人が多いそうです。それは、彼等が「好き」をビジネスにする仕組みをバイク便会社に依存しているからと著者は分析します。
なにはともあれ、そこそこ「好き」な有機合成化学を生業にすることができてラッキーだったなと一人ゴチっする二流大出のなんちゃって研究員でした。
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